キャリアコンサルタント試験学科【標準、2級1級対応】

《国家資格第12回》学科試験 過去問解説〔問題1~10〕

 
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藤原あき子
藤原あき子
国家資格キャリアコンサルタント。秘書検定準1級。企業の人事で人材育成を担当し、人の成長をサポートすることに大きな魅力を感じる。モットーは、MY造語”日々三転進化”(毎日ほんの1mmでもいいので成長していきたい)【好き】旅行、車の運転、花を愛でる、あとネコや犬など動物大好き!

問題1 難易度:中 *社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解

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【一言】

第1問から「平成30年版労働経済の分析」の出題はハードでしたね。「転職市場をめぐる状況に関して」は、消去法でも良いので絞り込んで正答に近づきましょう。

【解説】

1)一般労働者間での転職入職者は、リーマンショック前に転職入職者数が最も多かった2005 年の250 万人と比較し、2016 年はおおむね同水準にまで達している。設問のとおり(P237)。2)正規雇用労働者の転職等希望者の状況を年収階級別でみると、女性では「700~999 万円」の高所得者層でも転職等希望者が増加している。設問のとおり(P237)。 3)就業者全体と転職者の職業生活全体の満足度をみると、「満足している」と回答した者の割合は、正社員と非正社員ともに、転職者の方が就業者全体よりも高い。設問のとおり(P246/グラフ参照)。 4)転職者が現在の勤め先を選んだ理由をみると、「自分の技能・能力が活かせる」「仕事の内容・職種に満足がいく」「労働条件(賃金以外)がよい」などの理由が多く挙げられている。「会社に将来性があるから」は前述の3つの理由に比べて比率は少なく最も高くはない(P249/グラフ参照)。

問題2 難易度:中 *社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解

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【一言】

「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ」は丸ごと1問の出題ははじめて。昨今の時世として掴んでおきたい内容です。数字などの細かい部分は変化する可能性があるので傾向をみるイメージで。

【解説】

1)平成 30 年 10 月末現在、外国人を雇用している事業所数及び外国人労働者数ともに平成 19年に届出が義務化されて以降、過去最高の数値を更新した。設問のとおり(P1)。 2)外国人労働者を在留資格別にみると、「身分に基づく在留資格」が外国人労働者数全体の33.9%を占め、次いで、「資格外活動(留学)」を含む「資格外活動」23.5%、「技能実習」21.1%となっている。「技能実習が最も多い」は誤り。尚、「身分に基づく在留資格」には、「永住者」、「日本人の配偶者等」、「永住者の配偶者等」、「定住者」が該当する(P3)。 3)外国人労働者を雇用している事業所の規模別では、「30 人未満」規模の事業所が最も多く、事業所数全体の58.8%を占めている(P6)。 4)外国人労働者を国籍別にみると中国が最も多く 389,117 人であり、外国人労働者数全体の26.6%、次いでベトナム316,840 人(同 21.7%)、フィリピン164,006 人(同 11.2%)の順である。フィリピンが最も多いは誤り(P2)。
【類似過去問】第9回問21、第10回問22

問題3 難易度:易 *キャリアコンサルティングの役割の理解

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【一言】

初見の資料「キャリアコンサルタントの能力要件の見直し等に関する報告書 2018年3月」からの出題ですが、落ち着いて取り組めば正答できますね。

【解説】

1)近年のキャリアコンサルタント、キャリアコンサルティングに関連する制度・施策の整備という視点から、セルフ・キャリアドックをはじめとする企業内での在職者に対するキャリア支援の環境整備は求められる役割である。設問のとおり(P5)。 2)個人の主体的な学び直しを通じたキャリアアップ・キャリアチェンジの支援は求められる役割である。設問のとおり(P5)。 3)製造業における技能士養成の強化支援は、この報告書では取り上げられていない。 4)仕事と治療の両立や子育て・介護等と仕事の両立に関するキャリアの視点からの支援は求められる役割である。設問のとおり(P5)。

問題4 難易度:易 *キャリアコンサルティングの役割の理解

× × ×

【一言】

序盤戦に2つ目の調査関連(「平成30年度 能力開発基本調査」)の出題は、心折れそうになるかもしれませんが、冷静に取り組めば案外〇肢の判断は容易いですね。キャリアコンサルティングのしくみの導入に関する問いは、最近続けて出題されていますので要チェックです。

【解説】

1)キャリアコンサルティングを行う目的は、正社員、正社員以外ともに「労働者の仕事に対する意識を高め、職場の活性化を図るため」(正社員75.2%、正社員以外67.0%)が最も多く、次いで「労働者の自己啓発を促すため」(正社員69.1%、正社員以外57.7%)、「労働者の希望等を踏まえ、人事管理制度を的確に運用するため」(正社員 55.2%、正社員以外40.1%)が多い。「中高年社員の退職後の生活設計や再就職等の支援のため」は(正社員 15.9%、正社員以外9.7%)最も多くはない(P24、P25グラフ参照)。 2)正社員に対してキャリアコンサルティングを行うしくみを導入している事業所は44.0%、正社員以外に対しては28.0%。設問のとおり正社員・正社員以外ともに5割に満たない(P22)。3)キャリアコンサルティングの実施時期は、「労働者から求めがあった時に実施する」が正社員(53.0%)、正社員以外(62.0%)ともに最も高くなっている。ともに最も低いは誤り(P23)。4)キャリアコンサルティングを行うしくみを導入していない事業所のうち、キャリアコンサルティングを行っていない理由としては、「労働者からの希望がない」(正社員45.6%、正社員以外41.7%)が最も多い。「キャリアについての相談を行う必要はない」は(正社員9.4%、正社員以外13.3%)最も多くはない(P24、P27グラフ参照)。

問題5 難易度:易 *キャリアコンサルタントの活動

1つ目 2つ目 3つ目 4つ目

【一言】

「キャリアコンサルタント倫理綱領」の条文がそのまま出題されており、落とせない設問です。正答は選択肢4。

【解説】

1)キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングを行うにあたり、人間尊重を基本理念とし、個の尊厳を侵してはならない(基本的理念 第1条)(P2)。 2)キャリアコンサルタントは、組織を取り巻く社会、経済、環境の動向や、教育、生活の場にも常に関心をはらい、専門家としての専門性の維持向上に努めなければならない(自己研鑚 第4条 2)(P3)。 3)キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングを実施するにあたり、相談者の自己決定権を尊重しなければならない(相談者の自己決定権の尊重 第9条)(P4)。 4)キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングの契約関係にある組織等と相談者との間に利益が相反するおそれがある場合には、事実関係を明らかにした上で、相談者の了解のもと職務の遂行に努めなければならない(組織との関係 第 11 条 2)(P4)。
【類似過去問】第2回問5、第5回問4・5、第6回問2・35、第7回問4、第8回問4、第9回問5、第10回問5、第11回問5 ほか

問題6 難易度:中 *キャリアに関する理論

× × ×

【一言】

スーパーの職業的適合性は過去に何回か出題されていますが、さらに詳しい内容を問う選択肢もあり難易度は上がりますね。消去法でも良いのでアプローチしましょう。渡辺先生の書籍に職業的適合性の構造が図示されています。(渡辺先生著P36-1、P41-2)

【解説】

1)空間視覚は「能力」に含まれる。設問のとおり。 2)価値観は「パーソナリティ」に含まれる。「能力」に含まれる、は誤り。 3)「精神運動機能」は「能力」に含まれる。「パーソナリティ」に含まれる、は誤り。 4)「知覚の速さ・正確さ」は「能力」に含まれる。「パーソナリティ」に含まれる、は誤り。
【類似過去問】第1回問37、第5回問8、第6回問38、第10回問44、第11回問9

問題7 難易度:易 *キャリアに関する理論

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【一言】

シャインのキャリア・アンカー(キャリア、職業における自己概念/セルフイメージ)は正答しておきたいですね。8つのキャリア・アンカーは掴んでおきましょう。本設問は消去法でもアプローチできますね。

【解説】

1)「特定専門分野/機能別のコンピテンス」はキャリア・アンカーの1つである。設問のとおり(渡辺先生著P118-1、P160-2)。 2)「自律/独立(自由)」はキャリア・アンカーの1つである。設問のとおり(渡辺先生著P119-1、P161-2)。 3)「革新/創造性」はキャリア・アンカーではない。4)「純粋な挑戦」はキャリア・アンカーの1つである。設問のとおり(渡辺先生著P119-1、P161-2)。
【類似過去問】第1回問6、第2回問8、第8回問6、第10回問9

問題8 難易度:易 *キャリアに関する理論

× × ×

【一言】

ホールの「プロティアン・キャリア」の特徴についての出題。「プロティアン」は「変幻自在である」ことを意味し、「プロティアン・キャリア」とは組織ではなく個人によって形成されるもので、キャリアを営むその人の欲求に見合うようにそのつど方向転換されるものである(渡辺先生著P149-1、P173-2)。

【解説】

1)「地位、給料」よりは、「心理的成功」を重視する。選択肢の内容は逆になっている。2)「私は何をすべきか(組織における気づき)」よりは、「自分は何がしたいのか(自己への気づき)」を重視する。設問のとおり。 3)「組織で生き残ることができるか」よりは、「市場価値」を重視する。選択肢の内容は逆になっている。 4)「この組織から自分は尊敬されているか(他者からの尊敬)」よりは、「自分を尊敬できるか(自尊心)」を重視する。選択肢の内容は逆になっている。
【類似過去問】第1回問8、第2回問9

問題9 難易度:易 *キャリアに関する理論

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【一言】

頻発のホランドの理論から。木村先生の書籍でも確認ができます。

【解説】

1)多くの人々のパーソナリティは、6つの類型に分けられる。設問のとおり(木村先生著P30-4、P30-5)。 2)われわれが生活する環境も、上記の6つ(選択肢1の多くの人々のパーソナリティ6つの類型)に分けられる。設問のとおり(木村先生著P30-4、P30-5)。 3)個人は、自分の役割や能力を発揮し、価値観や態度を表現し、かつ自分に合った役割や課題を引き受けさせてくれる環境を探し求めている(木村先生著P30-4、P30-5)。 4)個人の行動は、その人のパーソナリティと環境の特徴との相互作用によって決定される。設問のとおり(木村先生著P30-4、P30-5)。
【類似過去問】第2回問6、第4回問7、第6回問9、第7回問9、第11回問6

問題10 難易度:易 *キャリアに関する理論

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【一言】

サビカスのキャリア構築理論。一見難しく思うかもしれませんが、消去法で絞り込むと正答に近づけますね。JILPT資料(職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査)P52~P53参照。第6回問10の選択肢1、2、4と全く同じ。

【解説】

1)キャリア構築理論を用いた実践では、各人の「ライフテーマ」を明らかにすることが最も重要な課題となる。心理検査の実施とその結果による診断を重視しなければならない、は誤り(JILPT資料P53)。 2)キャリア構築理論はサビカスが唱えた理論であり、パーソンズからホランドに至るマッチング理論(特性因子論)、スーパーのキャリア発達理論などを統合・発展・展開した 21 世紀のキャリア理論と位置づけられる(JILPT資料P52)。 3)キャリア構築理論には3つの重要概念があり、それは「職業的パーソナリティ」「キャリア適合性」「ライフテーマ」である。キャリアガイダンスを最も重視する、は誤り(JILPT資料P52)。 4)キャリア構築理論において「キャリア」は客観的なものでなく、主体的なものとなる(渡辺先生著P178-1)。キャリアを構築する個人(主体)や個人が経験に与える意味に着目している(渡辺先生著P89-2)。職業や仕事の側に外的・客観的な意味を求めても、それが適切に与えられない場合が多くなっている。そのため、人は自らの人生を一連のストーリーとして解釈し、自分の中に内的に意味や価値を認め、そこに安定性を見出す必要がある(JIL PT資料P52)。設問のとおり。
【類似過去問】第4回問10、第6回問10(第12回問題10選択肢1、2、4と全く同じ)、第8回問7

問題1~10ネットで確認できる参考資料

「平成30年版労働経済の分析」(資料CHECK優先度:高/ボリューム多)

「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ」(資料CHECK優先度:低/ボリューム少)

「平成30年度 能力開発基本調査」(資料CHECK優先度:高/ボリューム高)

「キャリアコンサルタントの能力要件の見直し等に関する報告書 2018年3月」(資料CHECK優先度:低/ボリューム少)

JILPT資料(職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査)(資料CHECK優先度:中/ボリューム多)

キャリアコンサルタント倫理綱領(資料CHECK優先度:高/ボリューム少)

>>問題11~20へ

⇒⇒第12回解説目次ページはこちら

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国家資格キャリアコンサルタント。秘書検定準1級。企業の人事で人材育成を担当し、人の成長をサポートすることに大きな魅力を感じる。モットーは、MY造語”日々三転進化”(毎日ほんの1mmでもいいので成長していきたい)【好き】旅行、車の運転、花を愛でる、あとネコや犬など動物大好き!

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