《国家資格第15回》学科試験 過去問解説〔問題1~10〕

この記事の目次
問題1 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | 〇 | × |
1)情報通信機器を活用して働く自営業者は増加傾向にある。よって誤り。
2)情報通信機器を活用して働く専門職の自営業者のなかで、就業時間が定まっていない人の割合は約3割程度。よって誤り。
3)設問のとおり。情報通信機器を活用して働く専門職の自営業者は、自己啓発にお金をかけている人は6割程度。
4)独立自営業者の不安や課題は「収入が不安定、低い」が最も多い。感覚的に×肢だと判断できる。よって誤り。
【参考】
問題2 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | × | ○ |
1)下記押さえておきましょう。
「働き方改革」や人材の育成・活用力の強化等の政策的な重要課題のうち、キャリアコンサルタントやキャリアコンサルティングによる更なる役割発揮が特に期待される点
○ 個人の主体的な学び直しを通じたキャリアアップ・再就職の支援
○ 仕事と治療の両立、子育て・介護等と仕事の両立に関するキャリアの視点からの支援
○ 中高年・高齢者が活躍できる就業・転職の促進
2)キャリアコンサルティング利用者の評価、ニーズ等に応えていく必要がある。よって誤り。
3)キャリアコンサルタントは、セルフ・キャリアドックをはじめとする企業内での在職者に対するキャリアコンサルティング機会の提供、その他キャリア支援の環境整備が求められる。よって誤り。
4)設問のとおり。企業におけるキャリア支援の推進にあたっても重要である、社会環境変化や労働政策上の課題(例:職業生涯の長期化、仕事と治療の両立支援、子育て・介護と仕事の両立支援等)の解決に対する役割発揮の観点から必要となる、長いライフキャリアにおける、いわばキャリア充実(自分らしく経験を積み、能力を発揮できる、やりがいや成長を感じられるなど、主に内的キャリアに着目した充実)を図るための職業生活設計、様々なクライアント特性の理解、各領域の専門家等との連携のための知識・技能が必要となる。
問題3 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | ○ | × |
1)インタビューで「幼少期に出会った重要な人物」を聞くことはあるが、カウンセラーが演じることはない。よって誤り。
2)カウンセラーがクライエントのロールモデルを演じることはない。よって誤り。
3)設問のとおり。お気に入りの本、雑誌、映画、TV番組などを尋ねる。
4)インタビューは幼少期の記憶が中心。よって誤り。
問題4 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | × | ○ | ○ |
1)設問のとおり。連続的意思決定プロセスに沿ったガイダンスでは、人が陥りやすいミスとして、①正確に選択肢の可能性を評価できない②あり得る選択肢を網羅できない③選択的な知覚(頭にあるものしか認識しない)を挙げている。
2)主観的な思い込みで狭められていた選択肢をより幅広い範囲に広げる(全選択肢に気づく)ことを主眼としている。よって誤り。
3)設問のとおり。連続的意思決定プロセスに沿ったガイダンスでは、「眼前の決定が究極的目標を促進させることを理解させる」ことをあげている。
4)設問のとおり。連続的意思決定プロセスを理解させるためには、①全選択肢に気づくこと②十分な情報を得ること③情報の関連性と信頼性を検討すること④価値システムからそれぞれの結果を評価することと説明されている。
問題5 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | × | 〇 |
1)カウンセラーはキャリア全般について援助をする必要性がある。よって誤り。
2)カウンセラーが、安定した職業か不安定な職業かを判断してクライエントに伝えることはない。よって誤り。
3)クライエントは、自身の興味、適性、価値観、性格などを踏まえて職業選択をすればよい。よって誤り。
4)クライエントは、変化し続ける環境や仕事に対して準備をする必要がある。設問のとおり。
問題6 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | × | ○ | ○ |
8つのキャリア・アンカー<個人のニーズを明確化>
① 専門コンピタンス:特定の分野で能力を発揮したい
② 経営(全般)的コンピタンス:組織全体をまとめたい。組織全体の期待に応えたい
③ 安定/保障:経済的安定、生活保障を優先したい
④ 自律/独立:自分の裁量で自由に仕事を進めたい
⑤ 起業家的創造性:自らの力で新しいものを創り出したい
⑥ 挑戦:解決困難なことでもチャレンジしたい
⑦ 奉仕/社会献身:他者救済、社会全体へ貢献したい
⑧ 全体性と調和:仕事と生活のバランスを保ちたい
問題7 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | 〇 | × |
1)統合的人生設計はハンセンである。よって誤り。
2)主要なライフステージは、下記のとおりである。よって誤り。
【職業選択の段階】
①成長期(~14歳):身体的発達、自分の興味や能力を探求する、仕事に関する空想
②探索期(15歳~24歳):自分にあった仕事を絞り込んでいく、仕事に就く
【職業適応の段階】
③確立期(25歳~44歳):専門性を高める
④維持期(45歳~65歳):スキルアップを図り役割、責任を果たす。自己実現。後半は退職後のライフキャリア計画をたてる※スーパーは「中年期」を確立期後半~維持期前半だと捉えている。
⑤下降期または衰退期、解放期(66歳~)
3)設問のとおり。5段階の一連のサイクル「マキシサイクル」と呼び、さらに各段階の中に細かいサイクル、いわゆる「ミニサイクル」(新成長-新探索-新確立)があり、その中を行ったり来たりしながら螺旋的に繰り返されて成長していく。
4)スーパーは、成人期以降はキャリア成熟に求められる計画的態度や意思決定能力を応用し、新たな職業選択や職業適応することが必要であるとし、キャリア・アダプタビリティという新たな概念を提示した。のちに、サビカスはキャリア構築理論の中にキャリア・アダプタビリティを中核概念として取り入れた。問題文は「思春期」となっているため、誤り。
問題8 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | ○ | ○ | × |
1)設問のとおり。ハーズバーグは、職場において満足を与える要因(動機づけ要因)と不満足を与える要因(衛生要因)があるとした。
2)3)4)TADAJUKUオリジナルテキスト「Shinzou!」から抜粋。マズローモデルには「権力欲求」ではなく「承認欲求」である。よって、4)が間違い。
問題9 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | × | 〇 |
1)共感的理解は、ロジャーズが提唱した来談者中心療法の内容である。よって誤り。
2)不合理な信念は、エリスが提唱した論理療法の内容である。よって誤り。
3)自由連想(法)は、フロイトが提唱した精神分析療法の内容である。よって誤り。
4)設問のとおり。交流分析の骨子は「構造分析」「交流分析」「時間の構造化(ゲーム分析含む)」「脚本分析」の4つである。心身症や神経症をはじめ、主に対人関係の問題で悩んでいる場面で有効である。
問題10 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
1)設問のとおり。個人の病的症状や問題行動は不適切な行動の学習、適切な行動の未学習及び環境による不適切な刺激と強化によって起こされる。
2)設問のとおり。弛緩訓練、脱感作、自己主張訓練などの訓練によって、不適切な行動を除去する。
3)行動療法という名称のとおり、問題の原因、問題解決を妨げている「行動」に焦点をあてる。よって誤り。
4)設問のとおり。不適応行動を、環境による不適切な刺激と本人の行動(反応)に注目する。
平成30年版労働経済の分析(資料CHECK優先度:高/ボリューム多)
キャリアコンサルタントの能力要件の見直し等に関する報告書(資料CHECK優先度:低/ボリューム少)
>>問題11~20へ