《国家資格第15回》学科試験 過去問解説〔問題31~40〕

この記事の目次
問題31 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | × | × |
1)ブリッジズの転機のプロセスは「終焉」がスタートである。よって誤り。
2)設問のとおり。シュロスバーグの4Sは過去最多出題。
3)設問はスーパーの説明である。よって誤り。
4)バンデューラは、偶然起こった出来事が連鎖的に次の選択や行動に影響を与えると説明している。よって誤り。
問題32 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | ○ | 〇 | × |
障害者支援からの出題。選択肢1つひとつが細かいのですが、選択肢4が「すべて」の対象者となっており、イチかバチかこれだけで判
1)設問のとおり。2013年に障害者雇用促進法が改正されて、障害者に対する差別の禁止や、合理的配慮の提供義務が明記された。
2)設問のとおり。障害者総合支援法は、障害福祉サービスの充実など障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援することを目的とする。
3)設問のとおり。就労を希望する65歳未満の障害者で、通常の事業所に雇用されることが可能と見込まれる者に対して、①生産活動、職場体験等の活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練、②求職活動に関する支援、③その適性に応じた職場の開拓、④就職後における職場への定着のために必要な相談等の支援を行う。
4)就労継続支援事業にはA型とB型がある。前者は、通常の事業所に雇用されることが困難であり、雇用契約に基づく就労が可能である者に対して、雇用契約の締結等による就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練等の支援を行う。後者は、通常の事業所に雇用されることが困難であり、雇用契約に基づく就労が困難である者に対して、就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練等の支援を行う。B型は雇用契約を結ぶことは難しい。よって誤り。
問題33 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | ○ | ○ | × |
1)設問のとおり。治療と仕事の両立支援の対象者は、入院や通院、療養のための時間の確保等が必要になるだけでなく、疾病の症状や治療の副作用、障害等によって、労働者自身の業務遂行能力が一時的に低下する場合などがある。このため、育児や介護と仕事の両立支援と異なり、時間的制約に対する配慮だけでなく、労働者本人の健康状態や業務遂行能力も踏まえた就業上の措置等が必要となる。
2)設問のとおり。本人からの申出が円滑に行われるよう、事業場内ルールの作成と周知、労働者や管理職等に対する研修による意識啓発、相談窓口や情報の取扱方法の明確化など、申出が行いやすい環境を整備することは重要。
3)設問のとおり。治療と仕事の両立に当たっては、疾病を抱える労働者本人が、主治医の指示等に基づき、治療を受けること、服薬すること、適切な生活習慣を守ること等、治療や疾病の増悪防止について適切に取り組むことが重要である。
4)治療と仕事の両立支援を行うためには、症状、治療の状況等の疾病に関する情報が必要となるが、これらの情報は機微な個人情報であることから、労働安全衛生法に基づく健康診断において把握した場合を除いては、事業者が本人の同意なく取得してはならないこと。また、健康診断又は本人からの申出により事業者が把握した健康情報については、取り扱う者の範囲や第三者への漏洩の防止も含めた適切な情報管理体制の整備が必要である。よって誤り。
問題34 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | ○ | ○ | ○ |
1)カウンセラーが問題を解決することを約束することはない。よって誤り。
2)設問のとおり。なお、どこに目標を置くかはとても大事なことである。進めていく中で修正することも可。
3)設問のとおり。決めた目標に向かって選択した方策を実行する。
4)設問のとおり。最後に方策実行や目標達成などについて振り返り(評価)をおこなう。
【類似過去問】第2回問26、第3回問26-4と43、第6回問44、第7回問42、第8回問35と39、第10回問42、第11回問40と42、第12回問34と41、第13回問41、第14回問41
問題35 難易度:難
1 | 2 | 3 | 4 |
× | ○ | × | × |
1)國分康孝が開発した構成的グループエンカウンターは、行動療法の考え方ではなく、来談者中心療法に基づいている。参加者が交流することで内面に変化が起こり、自己変容に繋がることを期待する。よって誤り。
2)設問のとおり。モレノが創始したサイコドラマとは、集団心理療法の一技法。患者の集団にある題の劇を即興で自由に演じさせ、自然に心の内部が表現されるようにする。心理劇。
3)レヴィンが提唱した「Tグループ」とは自己理解や他者理解、リーダーシップといった人間関係に関する気付きを得るための学習方法である。うつ病や統合失調症などの治療目的ではない。第14回問32-4で出題。よって誤り。
4)SSTとは、対人行動の障害やつまずきの原因をソーシャルスキルの欠如として捉え、不適切な行動を修正し、必要なソーシャルスキルを積極的に学習させながら、対人行動の障害などを改善しようとする治療・訓練技法である。認知行動療法に位置付けられ、ロジャーズとは関係はない。よって誤り。
問題36 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | ○ | ○ | × |
1)設問のとおり。ワークショップでは「いま、ここ」を大事にして進める。
2)設問のとおり。ワークショップに参加する人が、主体性がなく、それぞれが孤立してしまうと効果がでない。
3)設問のとおり。ワークショップの特徴は、多様なメンバーの参加、参加者の共通体験、対話による協働を通じた学習があげられる。
4)ワークショップの進行をみながら、ファシリテーターは臨機応変に対応することが求められる。よって誤り。
問題37 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
1)設問のとおり。職業能力開発促進法第十五条の四で、書面の様式を定めその普及に努めなければならないと規定されている。
2)設問のとおり。職務経歴書を作成することによって、過去から現在の棚卸ができるため、キャリア・プランの作成にも役立つ。
3)上記コメントでも書いたが、履歴書と職務経歴書の重複する部分については、色々な考え方がある。ただ、必要最低限の情報にとどめることが重要という書き方は言い過ぎな感はある。他の選択肢との兼ね合いもあり、誤り。
4)設問のとおり。ジョブカードの電子化によって、容易に抽出、作成ができるようになり、活用の幅が広がる。
問題38 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | × | × | × |
1)簡単にいうと、相談者に自分よりも詳しい専門家(ふさわしい専門家)を紹介することである。設問のとおり。
2)キャリアコンサルタント自身が他の専門家に相談することはコンサルテーションという。よって誤り。
3)キャリアコンサルティングにおけるリファー先としては、他のキャリアコンサルタントも含まれる。よって誤り。
4)本設問はスーパービジョンの説明である。よって誤り。
問題39 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | 〇 | × | ○ |
若手会社員への面談初期場面を考えると、急いで結論を導こうとする対応を適切と考えられない。自己実現ができないと思った経緯やきっかけ、現状の苦しさ、自己実現とはどんなことを指しているのかなどをまず理解することが重要といえる。よって、選択肢3は誤り。
問題40 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | × | 〇 | 〇 |
1)設問のとおり。GATBは、中学(2年生以上)・高校・高専・専門学校・短大・大学・職業訓練校・職業相談機関等で、進学においても有効に活用できる。
2)GATBは、あくまでも適性検査であって、学業成績や勤務成績に評価することは適切ではない。よって誤り。
3)設問のとおり。GATBの対象は、中学生から成人(45歳程度)である。
4)設問のとおり。GATBの所要時間は、紙筆検査(45~50分)、器具検査(12~15分)である。
【類似過去問】第2回問37-2、第3回問39-1、第5回問41-4、第6回問39-1、第7回問41-4、第8回問41-1,2、問45-4、第9回問44-3、第10回問44-3、第13回問43、第14回問43
>>問題41~50へ