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《国家資格第16回》学科試験 過去問解説〔問題1~10〕

 
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(株)TADAJUKU代表。キャリアコンサルタント&心理カウンセラー。キャリコン試験対策全般、スーパービジョン、起業支援。著書4冊。奈良県出身、大阪府在住【好き】ブログ、読書、猫、散歩、カフェなど^^

問題1 難易度:難(全員正解)

下記、試験実施後に正誤が発生して全員正解とする旨のアナウンスがされました。
問1について適切・不適切の判断がつきかねる文章表現がありました。本問題には正答がないものとして、問1は受験者全員が正答したものとみなします。
1つめ 2つめ 3つめ 4つめ
× 判定不能
平成30年版労働経済の分析からの出題。1つ前の年度の労働経済の分析から出題。正直、古い資料&細かい内容を問う問題で完全に捨て問。復習も不要。

1つめ)2年前に自己啓発を実施しなかった人に比べて、実施した人の方が「仕事の質」「年収変化」「仕事の満足度」いずれにおいても水準が高くなっている。自己啓発を行うことで、自らの能力の向上を通じて、より高度な仕事を行うことが可能となり、それに伴い収入が増加したり仕事への満足度が高まったりしていることがうかがえる。よって誤り。
2つめ)自己啓発実施者の男女の課題と、自己啓発非実施者の男女の課題は異なる。自己啓発実施者の場合は、男女ともに「仕事が忙しくて自己啓発の余裕がない」が最も多い。一方、自己啓発非実施者の課題は、男性は「仕事が忙しくて自己啓発の余裕がない」、女性は「家事・育児が忙しくて自己啓発の余裕がない」が最も多い。判定不能。
3つめ)設問のとおり。自己啓発実施者の1日当たりの自己啓発実施時間をみると、就業時間が長い者ほど、1日の平均時間が短くなっていることが分かる。当たり前の感覚で判断できる。
4つめ)設問のとおり。「キャリアコンサルティングを行うしくみ」を設けている事業所や自己啓発に対して「受講料などの金銭的援助」を行っている事業所は、これらの支援を行っていない事業所と比べて自己啓発の実施に与える効果が有意にプラスとなっている。

問題2 難易度:中

×
「職業能力開発推進者」からの出題。16回多田塾の公開模試で、本番で出題されることを的中。なんとか消去法で正解にたどり着きたい。

厚労省リーフレットより
1)設問のとおり。上記リーフレット記載のとおり、事業所単位の職業能力開発計画の作成・実施の業務を行う。
2)設問のとおり。平成30年7月の職業能力開発促進法施行規則などの改正によって、職業能力開発推進者を「キャリアコンサルタントなどの職業能力開発推進者の業務を担当するための必要な能力を有する者」から選任するものと規定された。
3)事業内職業能力開発計画には決まった様式や記載内容の定めといったものはない。形ではなく会社の独自性がわかりやすく表現されていること、従業員に正しく伝えられるものであることが大切。価値あるものとするために能力開発計画に先立ち、「経営理念」「人材育成の基本方針」「雇用管理の方針」「各職務に必要な職業能力」「教育訓練体系図」といった内容を記載するとよい。また、閲覧・保存に適した様式・紙質等が適当。よって誤り。
4)設問のとおり。上記リーフレット記載のとおり、労働者が職業能力開発を受けるための労務管理上の配慮に関わる相談・指導を行う。

問題3 難易度:易

×
サビカスの「キャリア・アダプタビリティの4次元」からの出題。サービス問題。絶対に落とせません。

1)設問のとおり。キャリア自信とは、挑戦し障害を克服することによって得られる成功の予期である。
2)キャリア自律は4次元にはない。よって誤り。なお、もう1つは「キャリア好奇心」。自分自身と職業を適合させるために、好奇心を持って、職業に関わる環境を探索することを意味する。
3)設問のとおり。キャリア関心とは、未来志向、つまり未来に備えることが重要である、という感覚を意味する。
4)設問のとおり。キャリア統制とは、自らのキャリアを構築する責任は自分にあると自覚し確信することを意味する。

問題4 難易度:中

×
スーパーの「キャリア自己概念」の意味を理解できているかを問う問題。選択肢3と4で悩むと思いますが、冷静に「分化」の意味を考えると選択肢4が間違いであると判断できる。

1)設問のとおり。スーパーは、自己概念は一つではないし、またある時期(特定の発達段階)に決定されるものではないこと、言い換えれば、自己と他者、自己と複数の環境との相互作用の中で修正、調整されると仮定している。
2)上記説明より、設問のとおり。
3)設問のとおり。難しい文章ですが、キャリア自己概念とは、自分の職業的好みやイメージ、知識などを反映した集まりみたいなもの。
4)キャリア自己概念は、主観的自己(個人が主観的に形成してきた自己についての概念)と客観的自己(他者からの客観的なフィードバックに基づき自己によって形成された自己についての概念)の両者が個人の経験を統合して構築される。「分化」とは、本来は単一、あるいは同一であったものが、複雑化したり、異質化したりしていくさまを指す。「統合」とは対義語。よって誤り。

問題5 難易度:易

×
シャインの人が生きていくうえで影響を受ける3つのサイクルからの出題。多田塾オリジナルテキストShinzou!でズバリ解説。

人が生きていく上で影響を受けるサイクルを下記3つに分けて、それぞれにおいて「達成すべき課題の困難度、ストレス度合い(縦軸)」を「時間(横軸)」に照らし合わせて説明。個人の役割に影響を与えるサイクルを、3つの視点から説明していることがわかればOK!
①生物学的、社会的サイクル:年齢によるサイクル。青春期、中年期、老年期など
②仕事、キャリアにおけるサイクル:就職、昇進、引退など
③家族関係におけるサイクル:結婚、子供が生まれる、子供の成長など
よって、選択肢3が誤り。

問題6 難易度:難

×
コクランは初登場。ナラティブ・アプローチはサビカスの方が有名ですが、今後はコクランもあわせて覚えておきましょう!

1)設問のとおり。ナラティブ・アプローチの先駆者はコクランである。
2)設問のとおり。コクランは、キャリア研究のパラダイム(物の見方)として、語り(ナラティブ)の導入を提唱し、意味付けがキャリアの中心的主題であることから、語りの有効性について論じている。
3)設問のとおり。コクランは、人・機動力・機会・意味・場所・出来事といった要素を統合または構成する手段として「物語」が有効であると指摘している。
4)本設問内容は、サビカスのキャリア構築インタビューの内容。よって誤り。サビカスのインタビュー項目は次の5つ。①ロール・モデル②お気に入りの雑誌(もしくはTV番組やwebサイト)③お気に入りの本(ストーリー)④モットー⑤幼少期の記憶

問題7 難易度:易

×
キャリア理論の横断問題。選択肢2の内容がマッチング理論の内容とわかれば、すぐに×肢と判断できる。

1)設問のとおり。スーパーの発達的アプローチに関する14の命題に同じような記載がある。
2)本設問は、「丸いクギは丸い穴に」で有名な特性因子理論(マッチング理論)の説明である。パーソンズが有名。なお、レビンソンは人生のライフサイクル・発達段階を四季にたとえた「発達段階説」が有名。よって誤り。
3)設問のとおり。クランボルツといえば、(社会的)学習理論が有名。人間は「学習」し続ける存在であるとし、学習とは「新しい行動を獲得したり行動を変化させること」と説明されている。
4)設問のとおり。ヒルトンはフェスティンガーの認知的不協和理論を意思決定モデルに応用。

問題8 難易度:易

× × ×
パールズが創始したゲシュタルト療法は第14回問30で大問として出題。今回は、技法を選ぶだけだったので、容易に正答できる。

1)設問のとおり。エンプティチェアは、ゲシュタルト療法の代表的技法の1つ。エンプティチェアとは、2つ椅子を用意して、1人2役で感情を重視しながら対話を演じてもらう。例えば、父親と不仲のCLが、まずは(あたかも目の前の椅子に座っている)父親に対して思いのたけをぶつける。その後、今度は自分が父親になって父親の立場から子供に気持ちをぶつける。その他、代表的技法として、ホットシート、未完の行為などがある。
2)スケーリング・クエスチョンは、主に問題解決思考(ソリューション・フォーカスト)アプローチで使われる技法。クライエントの整理されていない経験を数値化させる(最悪0点~最高10点など)ことで、現状を客観的に捉え、今後の見通しを立てたり、解決すべき問題の優先順位を知る手がかかりとするものである。よって誤り。
3)フェルト・センスとは、漠然と身体で感じる、まだ言葉やイメージになる前の意味のある感覚のこと。フォーカシングという心理療法の中で使われる言葉である。なお、フォーカシングとは、まだ言葉にならないような、からだで感じられる微妙な感覚に注意を向け、そこから言葉を出していく作業のこと。その事柄や人物や状況に対して、今どんな風に感じているかに注意を向けて、その感じと対話していくプロセス。セラピーの研究から発見され、来談者中心療法の創始者であるカール・ロジャースと共同研究をしていたユージン・ジェンドリンによって体系化された。よって誤り。
4)ミラクル・クエスチョンは、主に問題解決思考(ソリューション・フォーカスト)アプローチで使われる技法。具体的には「あなたが眠っている間に奇跡が起こり、あなたを悩ませていることがすっかり解決してしまっています。目が覚めたときは、どんなふうに目が覚めるでしょうか?」といったような質問がある。よって誤り。

問題9 難易度:易

× × ×
カウンセリング理論や心理療法の名称と、その提唱者や関連する用語の正しい組み合わせを選ぶ問題。選択肢2、3、4を確実に×肢で判断すること。消去法で正解できる。

1)設問のとおり。フロイト(Freud,S.)といえば、精神分析はすぐにわかると思いますが、ヒステリー研究、強迫神経症の研究も行っていた。
2)第13回問28-3では、「ロジャーズ(Rogers, C. R.)、来談者中心療法、成長への意志」という正しい組み合わせで出題されている。本設問のTグループ(自己理解や他者理解、リーダーシップといった人間関係に関する気付きを得るための学習方法)は、レヴィン(Lewin, K.)が提唱。よって誤り。
3)交流分析の1つである「脚本分析」はバーンが提唱。よって誤り。なお、交流分析の骨子は「構造分析」「交流分析」「時間の構造化(ゲーム分析含む)」「脚本分析」の4つである。心身症や神経症をはじめ、主に対人関係の問題で悩んでいる場面で有効である。よって誤り。
4)内観療法といえば、吉本伊信。内観療法では、クライエントは研修所に1週間こもって、自分の身近な人々(母、父、配偶者、子ども、職場の人々など)との関係を、主に①世話になったこと②世話をして返したこと③迷惑をかけたことの3点に絞って想起する。

問題10 難易度:易

×
フロイトの精神分析に関する出題。積極的に選択肢4を×肢と判断できる。

1)設問のとおり。フロイトは局所論として、人の意識を①意識、②前意識、③無意識の領域に区分した。
2)設問のとおり。フロイトの神経症治療の変遷は、催眠療法→前額法(目を閉じて寝かせて額に手を当てて浮かんだことを報告させる方法 )→自由連想法(普通の会話とは異なり、筋道をたてず思い浮かぶありのままの感情や事柄を自由に言葉にする)である。
3)設問のとおり。フロイトは構造論として心の構造を、①イド(エス) ②エゴ(自我) ③スーパーエゴ(超自我)の3層からなる「心的装置」と捉えた。
4)本設問は「転移」の説明である。転移とは、自由連想による精神分析では、患者は分析が進んでくると不安や希望などを自由に話すようになり、分析者に対して特殊な感情的態度をもつようになる。信頼の度を超えて患者は分析者に愛情を抱くようになったり、その反対に敵対的で攻撃的になったりする。これをそれぞれ正の転移、負の転移という。よって誤り。

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