《国家資格第17回》学科試験 過去問解説〔問題31~40〕

この記事の目次
問題31 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | × | × | × |
1)設問のとおり。「人生半ばの過渡期(40歳~45歳)」の特徴として、人生の目標や夢の再吟味、対人関係の再評価、体力の衰えへの直面、これまで潜在していた面を発揮する形で生活構造の修正が挙げられる。
2)設問内容は「大人の世界へ入る時期」の説明。よって誤り。
3)設問内容は「一家を構える時期」の説明。よって誤り。
4)設問内容は「三十歳の過渡期」の説明。よって誤り。
問題32 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | ○ | × | × |
1)サビカスは、それぞれの発達段階(スーパーの5段階のこと)の間にあるトランジションは、「連続的で予測できる変化」だけでなく、「不連続で予測困難な変化」を含んだものとなっている。よって誤り。
2)設問のとおり。シュロスバーグは転機を理解するためには、次の3つの構造が必要と考えている。①トランジションへのアプローチ(転機の識別、転機のプロセス)、②対処のための資源を活用する(4Sシステム)、③転機に対処する(資源を強化)。
3)クランボルツといえば「計画された偶発性理論(プランド・ハップンスタンス理論)」。偶然の出来事を個人のキャリアに活かすために必要なスキルは、①好奇心②持続性③柔軟性④楽観性⑤冒険心である。よって、好奇心を持たず、冒険もせず、新しい活動を控えてしまうと本物のチャンスに変えることはできない。よって誤り。
4)ハンセンといえば「統合的人生設計」。仕事をほかの生活上の役割との関係のなかで、または人生のなかで捉える。人生やキャリア設計を包括的に捉えるアプローチであり、家庭の役割と仕事の役割を明確に分割はしない。よって誤り。
問題33 難易度:難
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | ○ | ○ | × |
1)設問のとおり。地域障害者職業センターは、公共職業安定所との密接な連携のもと、障害者に対する専門的な職業リハビリテーションを提供する施設として、全国47都道府県に設置されている。
2)設問のとおり。地域障害者職業センターは、障害者雇用率制度、障害者雇用納付金制度などの雇用対策上の知的障害者・重度知的障害者の「判定」を行っている。
3)設問のとおり。地域障害者職業センターは、精神障害者及び事業主に対して、主治医等の医療関係者との連携の下、精神障害者の新規雇入れ、職場復帰、雇用継続のための様々な支援ニーズに対して、専門的・総合的な支援を実施。
4)設問内容はおそらく「日常生活自立支援事業」の説明だと思われる。よって誤り。
問題34 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | ○ | ○ | ○ |
1)仕事の繁忙期だからといって無理に仕事をさせることが許されてしまうと、治療者を守ることができなくなってしまう。就労によって、疾病の増悪、再発や労働災害が生じないよう、適切な就業上の措置や治療に対する配慮を行うことが就業の前提となる。よって誤り。
2)設問のとおり。治療と仕事の両立支援のためには、医療機関との連携が重要であり、本人を通じた主治医との情報共有や、労働者の同意のもとでの産業医、保健師、看護師等の産業保健スタッフや人事労務担当者と主治医との連携が必要である。
3)設問のとおり。症状や治療方法などは個人ごとに大きく異なるため、個人ごとに取るべき対応やその時期等は異なるものであり、個別事例の特性に応じた配慮が必要である。
4)設問のとおり。治療と仕事の両立支援を行うためには、症状、治療の状況等の疾病に関する情報が必要となるが、これらの情報は機微な個人情報であることから、労働安全衛生法に基づく健康診断において把握した場合を除いては、事業者が本人の同意なく取得してはならない。また、健康診断又は本人からの申出により事業者が把握した健康情報については、取り扱う者の範囲や第三者への漏洩の防止も含めた適切な情報管理体制の整備が必要である。
問題35 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | ○ | × | ○ |
1)設問のとおり。グループワークの実施にあたって人数が増えるとそれだけ不確定要因は増えるため、運営実施の観点からすれば困難度、難易度は高くなる。
2)設問のとおり。他者と関わることでストレスフルな体験をしたり、心的外傷を受ける可能性が高まる。
3)グループワークの指導者に求められるスキルとして「カウンセリングに熟達してさえいればOK」というのは、カウンセリングで求められているスキルとグループワークは目的や実施方法も異なることを違うことを考えれば、言いすぎである。よって誤り。
4)設問のとおり。グループワークは一般的には狭い空間で実施するより、なるべく広い空間で実施したほうが効果が得られやすい。
問題36 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | × | ○ | ○ |
1)設問のとおり。ジョブ・カードは、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールであり、個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用するもの。
2)ジョブ・カードの作成支援は、キャリアコンサルタントやジョブ・カード作成アドバイザーが行う。なお、ジョブ・カード作成アドバイザーとは、ジョブ・カードの書き方を熟知し、ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングなどジョブ・カード作成の支援を実施することができる方のこと。よって誤り。
3)設問のとおり。ジョブカードを本人の意思に反して提出を求めることはできない。
4)設問のとおり。YouTubeチャンネル〔厚生労働省 / MHLWchannel〕を通じてではあるが、ジョブ・カード制度総合サイトにはジョブカードの説明やジョブ・カード制度の解説動画が掲載されている。
問題37 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | × | 〇 | 〇 |
1)設問のとおり。「自分というものの同一性(おそらく自己同一性、アイデンティティを指していると思われる)」という表現はあまる使わないが、常に自身の感情をコントロールしながら自己一致を図る必要がある。
2)カウンセラーは自己の感情を安定的にコントロールする力が求められる。よって誤り。
3)設問のとおり。カウンセリングは、クライエントとカウンセラーの間で、一定のルールの中で行われる。よってクライエント側が面接の枠組みを覆す行為をした場合には、カウンセリングが中止されることもある。
4)設問のとおり。カウンセラーの価値観などをクライエントに押し付けてはならない。
問題38 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | × | ○ |
1)家族のことを話してくれたから自己開示をしてくれたと思ったり、ましてや関係構築ができたと考えるのは早計な判断である。よって誤り。
2)キャリアコンサルタントの役割は、早い問題解決法を提示することではない。相談者自身が内省し、自ら解決法を考えるためのサポートをすることが大切。よって誤り。
3)(キャリアコンサルタントからみた)相談者の問題が、問題文の4つに限定されるわけではない。相談者が抱えている問題は多種多様である。よって誤り。
4)設問のとおり。キャリアコンサルタントの役割は、相談者自身で問題解決に取り組んでもらうための支援をして、時には情報提供、助言を行う。
問題39 難易度:易
A | B | C | D |
× | 〇 | × | 〇 |
A)カウンセリングの目的は、傾聴による理解だけでなく、相談者の自己成長に繋がること、認知の変化、行動変容に繋がることもあるので、必要があればアドバイスや情報提供も行う。よって、アドバイスや情報提供は、拮抗する行為(ある現象に対して、二つの要因が互いにその効果を打ち消し合うように働く作用)ではない。よって誤り。
B)設問のとおり。カウンセラーがクライエントの話を受け止め伝え返しなどを中心に対話をするなかで、相談者自身が自分の気持ちや状況などに気づいていくプロセスが大事である。
C)設問にあがっているようなことを、言葉で伝えるか否かはケースバイケースである。言葉で伝えることが最も重要とはいえない。よって誤り。
D)設問のとおり。もちろん、信頼関係構築は大事だが、それがカウンセリングの目標ではない。
問題40 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | × | 〇 |
1)A検査は、職業・仕事の内容を記述した54項目の質問からなっており、各質問に対して、「やりたい」、「どちらともいえない」、「やりたくない」の3段階で答えて、「職業興味を測定」する。よって誤り。
2)B検査は、日常の生活行動について記述した64項目からなっており、各質問に対して、「あてはまる」、「あてはまらない」の2段階で答えて、「基礎的志向性を測定」する。よって誤り。
3)C検査は、A検査と同一の54項目の質問で構成されており、各質問に対して、「自信がある」、「どちらともいえない」、「自信がない」の3段階で答えて、「職務遂行の自信度を測定」する。よって誤り。
4)設問のとおり。A検査の職業への興味とC検査の職務遂行の自信度の側面を、総合的にみることによって、職業的志向性のプロフィールが示される。
「職場における心の健康づくり〜労働者の心の健康の保持増進のための指針」(資料CHECK優先度:中/ボリューム中)
地域障害者職業センターの概要(資料CHECK優先度:低/ボリューム少)
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