キャリアコンサルタント試験学科【標準、2級1級対応】

《国家資格第18回》学科試験 過去問解説〔問題31~40〕

 
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(株)TADAJUKU代表。キャリアコンサルタント&心理カウンセラー。キャリコン試験対策全般、スーパービジョン、起業支援。著書4冊。奈良県出身、大阪府在住【好き】ブログ、読書、猫、散歩、カフェなど^^

問題31 難易度:中

× × ×
人生(キャリア)の転機に関する理論の横断問題。選択肢1の金井壽宏(かないとしひろ)は初登場。ニコルソンの4段階のトランジション・サイクルは有名なので、積極的に選択肢2を〇肢と判断したい。

1)金井壽宏は、転職や異動など節目に直面した時にこそ、自分が本当にやりたいことや好きなことは何なのかじっくりと内省し、自らの中長期的なキャリアを主体的にデザイン(キャリアデザイン)していくべきと考える。しかし、単に節目におけるキャリアデザインの重要性だけを主張しているわけではない。表裏一体をなす形で、キャリアをあえて“デザインしない”ことの重要性も主張している。「キャリアドリフト」とは、自分のキャリアについて大きな方向づけさえできていれば、人生の節目ごとに次のステップをしっかりとデザインするだけでいい、節目と節目の間は偶然の出会いや予期せぬ出来事をチャンスとして柔軟に受け止めるために、あえて状況に“流されるまま”でいることも必要だという考え方である。よって誤り。
2)設問のとおり。ニコルソンは、4段階のトランジション・サイクル(準備→遭遇→適応→安定化)を提唱。
3)設問はスーパーの説明である。よって誤り。第15回問31-3と同じ問題。
4)老年期「統合性」対「絶望」の発達課題あるとしたのは、エリクソンの説明である。よって誤り。

問題32 難易度:易

× ×
人生の転機(トランジション)の横断問題。転機といえば、シュロスバーグ、ブリッジス、ニコルソンあたりが有名。各選択肢とも正誤の判断は容易。

A)設問のとおり。超頻出のシュロスバーグの4S。Situation(状況)、Self(自己)、Support(周囲の援助)、Strategies(戦略)
B)設問のとおり。キャリア・アダプタビリティとは、「環境変化に合わせて自身のキャリアを適応させられる能力(キャリア発達のための準備状態)」のこと。サビカスは、キャリア・アダプタビリティの高い人、つまり変化に対応しながら自分のキャリアを発達させていくことができる人は、4つの要素(関心、統制、好奇心、自信)を高く持っていると述べている。
C)設問内容は、ジェラットの説明である。よって誤り。
D)設問内容は、スーパーのミニ・サイクルの説明である。よって誤り。なお、渡辺先生の本では、ミニ・サイクルには、「新たな成長」「再探索」「再確立」といった再循環(リサイクル)が含まれるとの説明がある。
よって、正解は1。

問題33 難易度:易

× × ×
障害者に対する合理的配慮からの出題。合理的配慮とは、簡単にいうと、「障害者が社会の中で出会う、困りごと・障壁を取り除くための調整や変更のこと」。参考:合理的配慮指針事例集合理的配慮リーフレット

1)障害者差別禁止指針および合理的配慮指針の対象は、障害者手帳を持っているか否かは関係ない。障害や社会の中にあるバリアによって、日常生活や社会生活に相当な制限を受けている人すべてが対象。よって誤り。
2)障害者がその能力を発揮し円滑に職務を遂行するためには、本人のプライバシーに配慮した上で、障害者の障害特性や、その方が働くに当たってどのような支障を感じているか、どのような配慮が必要かといったことについて周囲の理解を得ることが望まれる。よって誤り。
3)設問のとおり。合理的配慮の提供にあたっては、障害者と事業主がしっかりと話し合った上で、どのような措置を講ずるかを決定することが重要。
4)合理的配慮は、個々の障害者の障害の状態や職場の状況に応じて提供されるものであるため、多様性があり、個別性が高いものである。よって誤り。

問題34 難易度:易

×
治療と職業生活の両立支援に関する出題。出典資料を知らなくても、常識的に選択肢2を×肢と容易に判断できる。参考:労働者等のキャリア形成における課題に応じたキャリアコンサルティング技法の開発に関する調査・研究事業報告書

1)設問のとおり。相談者のワークライフキャリア全体を見て、納得出来る選択と行動のための支援を行うことがキャリアコンサルタントの役割である。
2)キャリアコンサルタントが自身の経験・知識にこだわると、相談者からの不信感を招きかねません。キャリアコンサルタントは、治療方法などには立ち入ることは出来ない。自己の専門性と限界を認識した上で、治療の選択は医療関係者へ適切にリファーし、医療者からの情報を得ながら治療以外の仕事を中心とした人生全体のキャリア形成をサポートする。 よって誤り。
3)設問のとおり。病気による転機はその後のキャリアへ大きく影響することがありますが、生涯ずっと健康であり続けることは難しく、病気になる時期を経ながら職業人生を送る人が今後増えてくるでしょう。キャリアコンサルタントはこのことを理解し、準備しておくことが大切。
4)設問のとおり。キャリアコンサルタントの支援によって、病気になっても働く意欲も能力もある人が個々の状況に応じた働き方ができるようになれば、労働力や経済が健全に循環する社会を作り出すことにつながる。個人へのキャリア形成支援のみならず、環境へ働きかけることもキャリアコンサルタントに求められている。

問題35 難易度:中

× × ×
ブリーフ・セラピー(解決志向型アプローチ、ソリューション・フォーカスト・アプローチ(SFA))からの出題。私が運営するShien.Labの月1回研究オンラインセミナーでがっつり取り上げていたが、試験で中心のシスティマティックアプローチとは相異なる部分が多いので、大問で出題されたことに驚き。

1)設問のとおり。コーピング(対処する、切り抜ける)クエッションの例は下記のとおり。
・辛い状況を、どうやって乗り越えてきたのですか?
・そんな大変な状況のなかで、どのように頑張ってこられたのですか?
・最悪の事態にならないように、どのような努力をされたのですか?
2)設問は、リフレーミングに関する質問である。よって誤り。リフレーミングに関する質問の例は下記のとおり。
・その行動は、どのような場面だったら役に立ちそうですか?
・そこのことが、何かを変えるきっかけになりませんか?
3)設問は、ミラクル・クエッションである。よって誤り。
4)設問は、例外探しの質問である。よって誤り。

問題36 難易度:易

×
カウンセラーとしての資質について問う問題。当然、正解できなければいけない。

1)設問のとおり。カウンセラー自身の長所、強みを活かした支援を心がける。
2)自分が健康で素晴らしいキャリアを歩んできたことをベースとして「人を救う気持ち」は、ややもすると自慢、押しつけになってしまう。よって誤り。
3)設問のとおり。支援者は、相手や自分の心の動きに対して敏感でなくてはならない。
4)設問のとおり。カウンセリング場面では、二律背反的(どちらも妥当な命題同士が、互いに矛盾する状態にあること。互いに矛盾する二つのものが存在する)なことはある。そういった葛藤を受け入れられるような姿勢が必要。

問題37 難易度:易

× × ×
グループアプローチに関する出題。「のみ、専ら」「すべて、いつも、常に、いかなる場合」は×肢の可能性が高く、「~することもある、~も考えられる」などは〇肢の可能性が高い。※絶対的ではないですが、〇×肢の判断するうえでは有効なことも多い

1)グループリーダーのリーダーシップは大事だが、効果はそれだけで決まるものではない。よって誤り。
2)「今ここ」に焦点をあてることは大事だが、それだけが有効となるものではない。よって誤り。
3)「オープンで正直である」ことは大事だが、いつもそうでなければいけないわけではない。よって誤り。
4)設問のとおり。メンバー間での相互作用による経験は、その場限りではなく、そのあとの日常生活に影響を与えることもある。

問題38 難易度:易

×
頻出ジョブカードから、問14に続いて2問めの出題。ジョブ・カード制度総合サイトはしっかりと確認しておきましょう!

1)設問のとおり。ジョブ・カードとは、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールであり、個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用するもの。
2)設問のとおり。学生の方がジョブ・カードを活用する主なメリットは、キャリア教育プログラムの実施、就職活動の際にインターンシップ、キャリア教育等の状況、自らの目標等をジョブ・カードに記入することにより、学生自らのキャリア・プランニング等のためのツールとして活用することができることである。
3)設問のとおり。(在職労働者の方等がジョブ・カードを活用する主なメリットは)生涯を通じたキャリア・プランニングのためのツールとして、個人の履歴や、キャリアコンサルティング等の支援を通じた職業経験の棚卸し、キャリア・プラン(職業生活設計)等の情報を、ジョブ・カードに蓄積するとともに、その後のキャリアコンサルティング等の際には、蓄積した過去の情報を抽出し活用できることである。
4)企業の方がジョブ・カードを活用する主なメリットは、 求人における活用、在職労働者の職業能力の評価における活用、在職労働者へのキャリアコンサルティング等での活用、「求職活動支援書」の作成における活用などが考えられる。よって、人材の育成や、求人による人材の確保に活用することができるため、誤り。

問題39 難易度:易

1 2 3 4
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ラポール形成に関する出題。間違えることができないサービス問題。

1)客観的で説得力に満ちた指導関係ではなく、受容的共感的理解で支援関係を築くこと。よって誤り。
2)分析する姿勢ではなく、受容的共感的な姿勢が大事。よって誤り。
3)設問のとおり。ラポール形成は全過程で必要になるが、特に初回面談では必須。
4)同情でなく、共感的理解が必要。よって誤り。

問題40 難易度:易

×
職業レディネス・テスト(VRT)からの出題。VRTの特徴を理解していれば、選択肢4を×肢と判断できるはず。

1)設問のとおり。検査の得点が全般的に低い場合に、無理にパーセンタイル順位の高い領域を見つけて解釈しなくてよい。
2)設問のとおり。得点が高いことが望ましいわけではなく、興味と自信との関係、日常の興味・関心を客観的に図式化し、総合的に解釈することで、進路を探索する方向性をとらえることが目的。
3)設問のとおり。成長とともに職業興味は変化する。
4)検査の結果から明確になった自分の興味と関連のある職業にはどんなものがあるのかを知り、職業選択への関心を拡げるために活用する。結果を適職や適性のある職業と結び付けて解釈し、指導しないことに留意する。よって誤り。

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⇒⇒第18回解説目次ページはこちら

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