《国家資格第20回》学科試験 過去問解説〔問題1~10〕

問題1 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
1)設問のとおり。2020年4月の緊急事態宣言下の経済活動の停止に伴い、企業は従業員の雇用維持に積極的に取り組んだことから、休業者数は男女ともに急増した。
2)設問のとおり。2020年4月1日時点で「フリーランスで働く者」に新型コロナウイルス感染症に関連した影響について尋ねたところ、約5割の者が「業績への影響(売上高・収入の減少)」を挙げており、さらに、同年12月現在も自営業・内職を続けている「フリーランスで働く者」に同月現在も継続している影響について尋ねたところ、4割超の者が「業績への影響(売上高・収入の減少)」と回答している。
3)雇用形態別に見ると、正規雇用ではテレワークを実施した者の割合は4割強あったのに対して、非正規雇用では2割弱であった。よって誤り。
4)設問のとおり。男性が家事・育児の役割分担を増やす動きも見られたが、自粛生活で家事・育児負担の絶対量が増加し、相対的に女性の負担が増え、生活満足度がより低下した。
問題2 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | 〇 | 〇 |
1)活動領域ごとの役割に応じた専門性を高めながら、近接領域の専門家・専門機関へのリファーする力も求められる。自己完結できなければいけないわけではない。よって誤り。
2)設問のとおり。幅広い人たちのキャリア支援に精通していけることが求められる。
3)設問のとおり。企業内の課題解決に向けて、キャリアコンサルタントは経営者層へのアプローチなど企業への提案力、人事担当部署との協業をする能力が求められる。
4)設問のとおり。リテンションとは、企業にとって優秀な人材を自社に確保しておくためのさまざまな施策のことを言い、報酬や福利厚生などの金銭関係だけではなく、働きやすい環境づくりやワークライフバランスの推進などが求められている。
問題3 難易度:中
AとCとDが上位3つの組み合わせ。よって、選択肢3が正解。
問題4 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | ○ | × | ○ |
1)設問のとおり。ジェラットは、「連続的意思決定プロセス」や「積極的不確実性」を提唱した。
2)設問のとおり。ハンセンは「統合的人生設計」を提唱した。
3)「キャリア・ダイナミクス」はシャインの提唱した概念。よって誤り。なお、本問の内容は、スーパーの「キャリア・アダプタビリティ」の説明である。
4)設問のとおり。ホールは「プロティアン・キャリア」を提唱した。
問題5 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | × | × |
1)ソーシャルスキル・トレーニングは、様々な社会的状況に適切に対応し、円滑な対人関係と実現するため、不適切な行動を修正し、ソーシャルスキルを学習すること。「発達課題」との関連性は低いと考えられる。よって誤り。
2)設問のとおり。意思決定で迷いが生じる人のためには「意思決定スキル」が重要となる。
3)自己効力感を高めるためには、遂行行動の達成、代理的経験、言語的説得、情動的喚起が必要である。クランボルツが提唱した「偶然の出来事を活かす5つのスキル(好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心)」との関連性は低いと考えられる。よって誤り。
4)基礎的・汎用的スキル(「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」)は、学校におけるキャリア教育において育成すべき力のことであり、「ライフ・テーマ」とは関連性は低いと考えられる。よって誤り。
問題6 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | ○ | ○ | ○ |
1)キャリア・アンカーと職業を一対一で結びつけてはいけない。よって誤り。
2)設問のとおり。シャインは、「生物学的・社会的」「家族関係」「仕事・キヤリア」の3つのサイクルが相互に影響し合って、人が存在しているとした。
3)設問のとおり。才能と能力について「何が得意か」、動機と欲求について「何をやりたいのか」、意味と価値について「何をやっている自分が充実しているのか」の3つの問いが有効であるとした。
4)設問のとおり。キャリア中期の危機の発達課題(35歳~45歳)として、「自分のキャリアアンカーを知り評価する」「現在を受け入れるか別の未来を選ぶか明確な選択を行う」「行った選択をめぐって家族との新たな調整を達成する」があげられる。
問題7 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | × | × | × |
1)設問のとおり。いわゆる欲求階層説の説明。低次欲求から高次欲求ヘとピラミッド型の階層に5つに分類。
2)基底層より①生理的欲求、②安全の欲求、③所属と愛情の欲求、④ 自尊と承認の欲求、⑤自己実現の欲求の5層から構成される。よって誤り。
3)自分に足りないものを外部から補おうとするのは欠乏欲求のこと。よって誤り。
4)上位の欲求は、下位の欲求が充足されて初めて発生する。よって誤り。
問題8 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
多田塾オリジナルテキスト「shinzou!」から抜粋▼
1)設問のとおり。局所論3層のうちの1つ「前意識」は、意図的に思い出せる領域のこと。
2)設問のとおり。上記、shinzouのテキスト参照。
3)本設問は、「自我(エゴ)」の説明である。よって誤り。なお、「イド(エス)」は無意識的な本能欲求で快楽原則、そして「超自我(スーパーエゴ)」は道徳原則で動く。
4)設問のとおり。防御機制は、自我に危険を及ぼす存在から心理的な安定を保つために用いられる様々な心理的作用である。通常は無意識的かつ反射的に生じる。防衛機制自体は誰にでも認められる正常な心理的反応である。
問題9 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | 〇 | × |
多田塾オリジナルテキスト「shinzou!」から抜粋▼
1)本設問内容は、「系統的脱感作法」の説明。よって誤り。
2)本設問内容は、「エクスポージャー法」の説明。よって誤り。
3)設問のとおり。本設問内容は、「シェイピング法」の説明。
4)本設問内容は、「トークン・エコノミー」の説明。よって誤り。
問題10 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | × | × |
1)絶対臥辱期は、森田正馬。よって誤り。
2)設問のとおり。
3)無意識は、フロイト。よって誤り。
4)不合理な信念は、エリス。よって誤り。
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