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《国家資格第21回》学科試験 過去問解説〔問題21~30〕

 
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(株)TADAJUKU代表。キャリアコンサルタント&心理カウンセラー。キャリコン試験対策全般、スーパービジョン、起業支援。著書4冊。奈良県出身、大阪府在住【好き】ブログ、読書、猫、散歩、カフェなど^^

問題21 難易度:易

× × ×
男女雇用機会均等法からの出題。「一切」「すべて」などの文言があり、選択肢は切りやすい。参考資料:男女雇用機会均等法のあらまし

1)設問のとおり。募集、採用、昇進、職種の変更をする際に、合理的な理由がないにもかかわらず、転居をともなう転勤要件を設けることは、間接差別として禁止される。
●募集、採用、昇進または職種の変更にあたって、転居をともなう転勤に応じることができる者のみを対象とすること、または複数ある採用・昇進の基準のなかに、転勤要件が含まれていること
●職種の変更にあたって、転居をともなう転勤に応じることができる者のみを対象とすること、または複数ある職種変更の基準のなかに、転勤要件が含まれていること
2)「一切ではない」。個別に合理性の判断が行われる。よって誤り。
3)「一切ではない」。それら要件について合理性があるかどうかの判断が行われる。よって誤り。
4)「すべてではない」。それら要件について合理性があるかどうかの判断が行われる。よって誤り。

問題22 難易度:難

× × ×
雇用保険には「失業等給付」と「育児休業給付」と「雇用保険二事業」がある。雇用保険二事業の目的は、失業の予防、雇用状態の是正及び雇用機会の増大、労働者の能力の開発及び向上その他労働者の福祉の増進を図ることで、具体的には雇用安定事業と能力開発事業がある。過去に雇用保険二事業を突っ込んで聞かれたことはなく、捨て問。

1)財源は、事業主の保険料のみである。よって誤り。
2)雇用調整助成金は、事業主が労働者に休業手当等を支払う場合に、その一部を助成する制度である。よって誤り。
3)雇用調整助成金は、景気の変動、産業構造の変化などに伴う経済上の理由によって事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、一時的に休業等(休業および教育訓練)または出向を行って労働者の雇用の維持を図る場合に、休業手当、賃金などの一部を助成するものである。例年繰り返される季節的変動、事故などの被害が対象ではない。よって誤り。
4)設問のとおり。労使間で事前に協定している「休業・教育訓練・出向」を実施する事業主が支給対象となる。

問題23 難易度:易

× × ×
〔労働基準法〕の横断問題。すべて基本的事項であり、しっかりと押さえておきましょう。

1)労働基準法は、一部の例外を除き、日本国内で働くすべての労働者が対象。従業員数などの縛りはない。よって誤り。
2)「安全及び衛生に関すること」、「職業訓練に関すること」は相対的必要記載事項(必ず記載しなければならない絶対的必要記載事項ではない)。よって誤り。
3)労働基準法の基準を下回る部分だけ無効となり、労働契約全体が無効となるわけではない。よって誤り。
4)設問のとおり。管理監督者とは、企業の中で相応の地位と権限が与えられ、労働条件の決定その他労務管理について経営者と一体的な立場と評価することができる従業員のこと。管理監督者に当てはまるかどうかは、役職名ではなく、その職務内容、責任と権限、勤務態様などの実態に基づいて判断される。

問題24 難易度:易

×
介護保険制度からの出題。知らない選択肢もあると思いますが、選択肢2を速攻で×肢と判断できる。

1)設問のとおり。介護保険制度の基本的な考え方は、「自立支援」「利用者本位」「社会保険方式」という3つである。
2)40歳~64歳の人(いわゆる第2号被保険者)でも、要介護(要支援)状態が、老化に起因する疾病(特定疾病)による場合には、受給対象となる。よって誤り。
3)設問のとおり。第1号被保険者は、原因を問わずに要介護認定または要支援認定を受けたときに介護サービスを受けることができる。
4)設問のとおり。介護保険の財源は、公費5割、保険料5割である。

問題25 難易度:中

×
令和3年度学校基本調査(確定値)から出題。大きな流れを掴んでおきましょう。

1)設問のとおり。大学(学部)学生の女子学生は、119万7千人(前年度より3千人増加)、過去最多。
2)設問のとおり。特別支援学校の在学者数は、14万6千人(前年度より1千5百人増加)、過去最多。
3)大学(学部)全体の在学者数は、291万8千人で、過去最多。よって誤り。
4)設問のとおり。小学校の在学者数は、622万3千人(前年度より7万7千人減少)、過去最少。

問題26 難易度:易

A B C D
× ×
キャリア・パスポートから5回連続出題。多田塾公開模試で内容も含めてズバリ的中。参考:「キャリア・パスポート」の様式例と指導上の留意事項

A)キャリアパスポートは、高等学校や大学の入学者選抜に使用するものではない。よって誤り。
B)設問のとおり。キャリアパスポートの目的から考えても、すでにある児童生徒の振り返りなどをキャリアパスポートに活用することは自然な流れである。
C)特別支援学級に在籍する児童生徒、通級による指導を受ける児童生徒等、特に特別な配慮を要する児童生徒については、個々の障害の状態や特性及び心身の発達の段階等に応じた記録や蓄積となるようにすること。よって誤り。
D)設問のとおり。学年間の引き継ぎは、「原則、教師間」、校種間の引き継ぎは、「原則、児童生徒」を通じて行う。

問題27 難易度:易

× × ×
ストレスチェック制度からの出題。今後のことを考えて、ストレスチェック制度導入ガイドはザっと確認しておきましょう。

下記より、選択肢3が正解。

問題28 難易度:易

×
「健康づくりのための睡眠指針 2014」からの出題。第14回問50と同じ問題。サービス問題。

1)設問のとおり。午後の早い時間の30分以内の昼寝は作業効率改善に効果がある。
2)睡眠時間は、成人してから加齢により徐々に短くなることが、多くの研究で示されている。よって誤り。
3)設問のとおり。アルコールは入眠を一時的に促進するが、中途覚醒が増えて熟睡感が得られにくくなる。
4)設問のとおり。日中の適度な運動は、睡眠と覚醒のリズムにメリハリをつけることに役立つ。

問題29 難易度:易

× × ×
発達理論の総合問題。特に選択肢のスーパーのキャリア発達の諸段階と発達課題は過去に何度も出題されており、積極的に選択肢2を〇肢と判断できる。

1)「上司や部下とうまくやっていく方法を学ぶ」という課題は、シャインのキャリア・サイクルの段階と課題の「キャリア初期の正社員資格」の特定の課題である。よって誤り。
2)設問のとおり。設問内容以外の維持段階の課題として、「働き続ける上での新たな問題を明らかにする」、「本質的な行動に焦点を当てる」がある。
3)TADAJUKUオリジナルTEXTでばっちり押さえていた内容。「直線的」発達モデルではなく、「ラセン式」発達モデルである。よって誤り。
4)老年期における主な心理社会的危機は「統合性」対「絶望」である。設問内容は、成人期の説明である。よって誤り。

問題30 難易度:易

×
トランジション(転機)に関する横断問題。積極的に選択肢3を×肢と判断できる。

1)設問のとおり。「予測していなかった転機」、「予測していた転機」の説明だと思われる。ただ、シュロスバーグは、さらに「期待していたものが起こらなかった転機」も説明しているので、その点は注意。
2)設問のとおり。ブリッジスのトランジションは、終焉→中立圏→開始の3段階を通じて、全体を統合して、自分なりのペースを獲得していくプロセスであるとした。
3)終焉→中立圏→開始の3段階のトランジションプロセスを提唱したのはブリッジス。よって誤り。なお、ニコルソンは、準備→遭遇→適応→安定化の4段階のトランジションサイクルを提唱。
4)設問のとおり。シュロスバーグは、転機には「始まり」「最中」「終わり」があることから、個人が転機のプロセスの中でどの位置にいるかを見極めることが重要であると考えた。

>>問題31~40へ

⇒⇒第21回解説目次ページはこちら

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