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《国家資格第21回》学科試験 過去問解説〔問題31~40〕

 
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(株)TADAJUKU代表。キャリアコンサルタント&心理カウンセラー。キャリコン試験対策全般、スーパービジョン、起業支援。著書4冊。奈良県出身、大阪府在住【好き】ブログ、読書、猫、散歩、カフェなど^^

問題31 難易度:易

1
×
発達障害者の就労支援からの出題。他の選択肢との兼ね合いから、「のみ」という文言も考慮して、なんとなく選択肢2を×肢と判断できる。

1)設問のとおり。参考:発達障害者支援センターの事業内容
2)障害者手帳の取得者や発達障害の診断を受けた人のみに限定しているわけではない。よって誤り。
3)設問のとおり。就労相談を希望する発達障害者の中には、就労支援を受ける前段階として取り組むべき課題(うつ、不安症などのメンタル課題など)を抱えている人もいる。
4)設問のとおり。発達障害者といっても、個々の能力や状態には違いがあるので、支援ニーズは多岐にわたる。

問題32 難易度:易

× × ×

1)社会や家庭で様々な役割を一人で抱え込んで行き詰まる傾向があるのは、育児期の女性。よって誤り。
2)設問のとおり。若者支援においては、幅広く仕事に対する情報、知識のしごと理解を深める支援は大切。
3)転職を前提とした支援はおかしい。まずは、ポジティブリフレーミング(物事を捉える枠組みの変容)や内発的動機づけの支援が大切。よって誤り。
4)支援者が勝手な思い込みで支援をすべきではない。よって誤り。

問題33 難易度:易

×
障害者の就職支援からの出題。落ち着いて選択肢を読めば、すぐに選択肢3が×肢と判断できる。参考:就業支援ハンドブック(デジタルブック)

1)設問のとおり。障害者の就職支援のプロセスについては、それぞれにおいて目標や内容、連携する機関も異なるために3つに分けられている。
2)設問のとおり。陰に隠れた長所を見逃さないようにアセスメントを進めていく。
3)支援者が考える価値観やプランの理解を求めることを重視する支援は、支援者の基本姿勢から間違っている。よって誤り。
4)設問のとおり。ケース会議を行う時は、支援に関わる関係機関の支援者に集まってもらうことや、可能な限り利用者本人や家族等の出席を求めることを検討する。

問題34 難易度:易

× × ×
カウンセリングに関する基本技法を問う問題。具体例を使いながら、「繰り返し」「受容」「支持」「明確化」の意味を確認。積極的に選択肢3を〇肢と判断できる。

1)設問内容は、「受容」の説明。よって誤り。
2)設問内容は、「支持」の説明。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)設問内容は、「明確化」の説明。よって誤り。

問題35 難易度:易

× × ×
グループワーク、グループアプローチからの出題。第16回問35と同じ問題。多田塾の公開模試でもズバリ的中。

1)設問のとおり。セルフヘルプ・グループとは、同じ悩みや問題を抱えた人々が集まり、相互に援助し合うことを通じて自己の回復を図る治療グループのこと。
2)モレノが創始したサイコドラマとは、集団心理療法の一技法。患者の集団にある題の劇を即興で自由に演じさせ、自然に心の内部が表現されるようにする。心理劇。本設問は「Tグループ」の説明。よって誤り。
3)レヴィンが提唱した「Tグループ」とは自己理解や他者理解、リーダーシップといった人間関係に関する気付きを得るための学習方法である。本設問は「サイコドラマ」の説明。よって誤り。
4)ロジャーズのベーシック・エンカウンター・グループは、あらかじめエクササイズなどの課題は用意せずに割と自由にトークする。一方、國分康孝が創始した構成的グループ・エンカウンターは、あらかじめ課題などある程度の内容が構成されており、ルールを作りそれぞれ役割を決める。よって誤り。

問題36 難易度:易

×
やや曖昧な問題と感じる。履歴書と職務経歴書の重複について調べると大手就活、転職サイトによっても説明がバラバラである。他の選択肢との兼ね合いで選択肢3が×肢となる。第15回問37と同じ問題なので、過去問やっていた人は容易に正解できる。

1)設問のとおり。職業能力開発促進法第十五条の四で、書面の様式を定めその普及に努めなければならないと規定されている。
2)設問のとおり。職務経歴書を作成することによって、過去から現在の棚卸ができるため、キャリア・プランの作成にも役立つ。
3)上記コメントでも書いたが、履歴書と職務経歴書の重複する部分については、色々な考え方がある。ただ、必要最低限の情報にとどめることが重要という書き方は言い過ぎな感はある。他の選択肢との兼ね合いもあり、誤り。
4)設問のとおり。ジョブカードの電子化によって、容易に抽出、作成ができるようになり、活用の幅が広がる。なお、2022年10月より「マイジョブ・カード」(WEB上でジョブ・カードの作成、更新、保存ができる)がスタートしたことは押さえておきましょう。

問題37 難易度:易

×
相談過程の支援について。基本姿勢から正答を必ず取りましょう。木村先生の書籍にもキャリア・ガイダンス、キャリアコンサルティングの6分野として記載があります。第10回問28と同じ問題。

1)設問のとおり。「自己理解」は進路や職業、キャリア形成について、クライエントが自分自身を理解できるように支援する。
2)設問のとおり。「職業理解」は進路や職業、キャリア・ルートの種類・内容をクライエントが理解するように援助する。
3)設問のとおり。「啓発的経験」は、選択や意思決定の前にクライエントがやってみることを支援する。
4)「方策の実行」は、進学、就職及びキャリア・ルートの選択など、意思決定したことを実行するように援助すること。設問は「追指導・職場適応」の説明である。よって誤り。

問題38 難易度:易

×
相談場面の設定における基本を問う問題。絶対に落とせない問題。

1)設問のとおり。相談者とキャリアコンサルタントは、同盟的な関係性をつくっていく。
2)設問のとおり。キャリアコンサルティングを必要とした理由や目的を見極めることは、今後の面談を進める上で大切。
3)キャリアコンサルティングは、問題の所在を突き止めることを目的としているわけではない。よって誤り。
4)設問のとおり。相談者とキャリアコンサルタントとの責任分担と関係性については、しっかりと確認しておくこと。

問題39 難易度:易

1 2 3 4
×
アセスメントツールの中でも頻出の厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)からの出題。第13回問43と同じ問題。

1)設問のとおり。9種の適性能(知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動共応、指先の器用さ、手腕の器用さ)を測定できる。
2)個人の性格ではなく、適性のうち、能力に関する特徴を把握することができる。よって誤り。【労働政策研究・研修機構
3)設問のとおり。13領域40適性職業群に編成され設定された基準と、個人の適性能プロフィールを照合することによって、幅広く適職を吟味することができる。【雇用問題研究会
4)設問のとおり。11種類の紙筆検査、4種類の器具検査からなる。

問題40 難易度:難

× × ×
各種アセスメント・ツールの使い方や解釈についての横断問題。変わった出題であり、初見で正解を選ぶのはなかなか難しいと考えられるため捨て問に近い。

1)GATBの紙筆検査は、検査実施者1人で数十人程度の集団実施が可能と考えられる。100人以下というのはちょっと多すぎる。よって誤り。
2)設問のとおり。VRTを集団の場合、読み上げ方式により実施すると、回答に要する時間のばらつきを抑えることができる。
3)キャリアインサイトからの情報は、ロジックにより型どおりのものとなる(1人1人に合わせたコメントではない)。よって誤り。
4)VRTカードは、人生ゲームのような使い方はできない。よって誤り。

>>問題41~50へ

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