キャリアコンサルタント試験学科【標準、2級1級対応】

《国家資格第30回》学科試験 過去問解説〔問題41~50〕

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問題41 難易度:易

× × ×
職業情報の提供や活用におけるキャリアコンサルタントの基本姿勢を問う問題。クライエントの理解度やニーズに関係なく情報を押しつけるような対応は不適切であることを見抜ければ容易でした。

1)クライエントが求めていない情報まで一方的に多く提供するのは不適切。よって誤り。
2)クライエントが既に知っている範囲の情報に基づいて決定を促すのは不適切。クライエントが何を知っているか、何を知らないか、何を知っていると思っているか、さらには利用者の誤解を知ることも必要である。よって誤り。
3)クライエントの希望を聞かず、キャリアコンサルタントが必要と判断した情報を提供するのは不適切。あくまでクライエントの主体性を尊重し、ニーズに即した支援を行う必要がある。よって誤り。
4)設問のとおり。理解しやすい内容の情報を整理、作成することは適切である。

問題42 難易度:易

× × ×

1)インターンシップの場は一般企業に限定されない。目的に応じて行政機関や公益法人なども考えられる。よって誤り。
2)設問のとおり。「学生がその仕事に就く能力が自らに備わっているかどうか(自らがその仕事で通用するかどうか)を見極めることを目的に、自らの専攻を含む関心分野や将来のキャリアに関連した就業体験(企業の実務を経験すること)を行う活動(但し、学生の学修段階に応じて具体的内容は異なる)」と定義された。
3)インターンシップは、専攻分野に限定されない。職業意識の醸成のために、幅広い分野を対象としたり、複数分野の体験を重ねることも有意義とされている。よって誤り。
4)受け入れる企業等と学生の間に使用従属関係等があると認められる場合など、労働関係法令が適用される場合もある。よって誤り。

問題43 難易度:中

× × ×
意思決定の支援に関する出題。意思決定の支援に該当する内容を選ぶという基礎的な問題でした。

1)設問のとおり。意思決定の支援(能力開発に関する支援)として適切である。
2)これは「意思決定の支援」ではなく、「心理的な親和関係(ラポール)の形成」に該当する。よって誤り。
3)これは「意思決定の支援」ではなく、「新たな仕事への適応の支援」に関する内容。よって誤り。
4)キャリアコンサルタントが作成を支援するキャリア・プランは、自身と家族の基本的生活設計の観点等のライフプランも考慮しつつ、相談者の中高年齢期をも展望した中長期的なキャリア・プランである。よって誤り。

問題44 難易度:易

× × ×
方策の実行に関する出題。キャリアコンサルティング過程の終盤に位置し、クライエントが自らの意思決定を行動に移す段階です。

1)設問のとおり。
2)行動計画において主体的であるべきはクライエントである。 キャリアコンサルタントが主導的に計画を立てるのではなく、クライエントの自己決定権を尊重しながら、非指示的に支援を行うことが基本姿勢。よって誤り。
3)方策の実行の、能力開発の実施段階でのキャリア・コンサルティングの内容には、「励まし」も含まれる。よって誤り。
4)必要に応じて契約書を取り交わす場合もある。よって誤り。

問題45 難易度:易

1 2 3 4
× × ×
新たな仕事への適応に関する出題。支援の基本姿勢からアプローチすると判断しやすい問題です。

1)新しい環境に不安を感じているクライエントに対して、まず必要なのは不安に耳を傾けることが大切である。よって誤り。
2)IT資格取得をすぐに勧めるのは表面的対応であり、本人の課題や状況理解を飛ばしている。 「何に不安を感じているのか」を共有することが先である。よって誤り。
3)設問のとおり。不安を抱えるクライエントに寄り添い、気持ちを受け止める姿勢は適切である。
4)不安な気持ちに耳を傾けることなく、「ミスマッチだ」と判断するのは不適切である。よって誤り。

問題46 難易度:易

× × ×
相談過程の総括に関する基礎的な内容です。相談過程の振り返りは、カウンセラーの成長と専門性向上に不可欠な学習プロセスでもあります。

1)評価は客観的に行う必要がある。どの程度効果的に進められたか、将来のために何を学ぶかを検討する必要がある。よって誤り。
2)設問のとおり。カウンセラー自身の専門性を高める機会として、成果の評価を行うことは重要である。
3)記憶や直感を重視するのは適切ではない。ケース記録を整理・保存することが必要である。よって誤り。
4)面談の評価は、カウンセラー、クライエント、そしてスーパーバイザーなど第三者による評価の3種類がある。よって誤り。

問題47 難易度:易

× × ×
キャリア形成及びキャリアコンサルティングに関する教育並びに普及活動に関する出題。

1)キャリアの悩みというのは、はっきりと明確になっている場合ばかりではない。漠然とした不安や焦りなどもある。よって誤り。
2)企業内でキャリア形成支援を進めるには、従業員への啓発だけでなく、経営層や人事部門の理解と支援が不可欠である。よって誤り。
3)設問のとおり。キャリアコンサルタントは、個人や組織だけでなく、社会一般に対しても、キャリア形成やキャリアコンサルティングの重要性、リ・スキリングの重要性や必要性を広く伝える教育・普及活動を行うことが求められる。
4)キャリアコンサルタント同士も、他の専門機関・専門家との連携も、どちらも普及に重要である。よって誤り。

問題48 難易度:易

×
キャリアコンサルタントとしてのネットワーク構築の基本姿勢を問う内容。支援の現場では、多様な専門職・機関との連携こそがクライエント支援の質を高めるために不可欠です。

1)設問のとおり。キャリアコンサルタントは「すべて自分で対応する」存在ではない。医療、心理、福祉など、他領域の専門家と連携し、必要に応じて適切なリファーを行うことが、支援の安全性、専門性を守る基本姿勢である。
2)企業内で活動していても、社外の支援機関との連携は不可欠である。社内対応の限界を越える課題が生じる可能性もあるため、日頃から信頼できる専門家ネットワークを構築しておく必要がある。よって誤り。
3)設問のとおり。キャリア相談の背景には、経済的、家庭的、心理的要素などが複雑に絡み合うことが多い。包括的な支援を行うためには、多様な分野の専門家や機関とのネットワークが必要である。
4)設問のとおり。キャリアコンサルタントが他の専門家に助言を求めるコンサルテーションは、支援の質を高める重要なプロセスである。

問題49 難易度:易

×
キャリアコンサルタント登録制度等に関する検討会報告書」からの出題。「スーパービジョンの必要性」がテーマであり、キャリアコンサルタントとしての学び続ける姿勢が問われる設問でした。

1)設問のとおり。スーパービジョンの定義や効果として適切である。
2)キャリアコンサルタントは、個人支援だけでなく、組織への働きかけもその役割に含まれる。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)設問のとおり。スーパービジョンの提供やスーバーバイザーと指導を受けるキャリアコンサルタントのマッチングの仕組みづくりに取り組むことが求められる。

問題50 難易度:易

× × ×
キャリアコンサルタント倫理綱領」第5条に定められた守秘義務とその例外に関する出題。

1)誤り
2)誤り
3)誤り
4)設問のとおり。相談者の身体・生命の危険が察知される場合、または法律に定めのある場合には、守秘義務の例外として情報を開示できる。

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