《国家資格第27回》学科試験 過去問解説〔問題1~10〕
問題1 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | × | 〇 |
1)65歳以上定年企業(定年制の廃止企業を含む)は約3割である。よって誤り。
2)70歳までの就業確保措置を実施済みと報告した企業の割合は、全企業の29.7%、301人以上の企業は22.8%、21~300人の企業は30.3%である。かなり近い数値で、この2つを比較するのはあまり良い問題とは言えない。よって誤り。
3)「希望者全員を対象とする継続雇用制度」(84.6%)に対し、「経過措置に基づく基準対象者とする継続雇用制度」(15.4%)である。説明が逆。よって誤り。
4)設問のとおり。
問題2 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | × | × | × |
1)設問のとおり。夫の協力が多いほど子どもが生まれる割合が高くなる傾向がある。
2)「積極的な子ども観」は平成14年成年者の方が高い傾向。よって誤り。
3)「積極的な子ども観」は女性のほうが高い。よって誤り。
4)「離職」の割合が、平成14年成年者と比べ低くなっている。よって誤り。
問題3 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | 〇 | × |
1)「自己啓発する労働者が増えた」は正社員、正社員以外ともに2位である。よって誤り。
2)「メンタルヘルス上の理由による長期休業等が減った(または職場復帰が進んだ)」が最も低い。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)正社員、正社員以外ともに「メンタルヘルス上の理由による長期休業等が減った(または職場復帰が進んだ)」が最も少ない。よって誤り。
問題4 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | ○ | × |
1)ライフテーマは、個人の人生全体を貫くような一貫した意味や目的を表す。これは、キャリア選択や人生の行動指針となる深い動機や価値観のことである。よって誤り
2)本問の説明はキャリアストーリーである。キャリアストーリーは具体的な行動や選択に焦点を当てるのに対し、ライフテーマはその背景にある根本的な意味や目的を示す。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)ライフテーマは、グローバルな文脈(普遍的な価値観や社会の期待)ではなく、個人のユニークな体験や内面的な物語から明確になる。これは、各個人の価値観や行動がその人特有の環境、文化、経験によって形作られるためである。普遍的な基準では捉えきれない、個人固有の意味や目的がライフテーマの本質である。よって誤り
問題5 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | × | × |
1)設問内容は「ホランド」。よって誤り。
2)設問のとおり。
3)設問内容は「コクラン」(ナラティブアプローチ)。よって誤り。
4)設問内容は「サビカス」(キャリア・アダプタビリティ)。よって誤り。
問題6 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | × | ○ |
1)クランボルツは社会的学習理論の立場である。自己決定理論(SDT)は、内発的動機や自律性に基づき、自己の価値観や興味に従ったキャリア選択を重視する。クランボルツの社会的学習理論(SLTCDM)は、学習経験や環境、偶然の出来事に柔軟に対応しながらキャリア形成を進めるアプローチである。両者の違いは、キャリア形成の動機の起点(内発的 vs. 外的)、計画性(自己主導的 vs. 偶然性)、適応方法(自己理解 vs. 環境適応)にある。よって誤り。
2)自己効力感の理論は、バンデューラが提唱。よって誤り。
3)偶然の出来事を好機として活かすためには、好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心の5つである。よって誤り。
4)設問のとおり。クランボルツは、成功には計画より行動を重視し、完璧主義を避けて早く行動を起こすことが重要だと提唱している。行動を通じて学び、偶然のチャンスを柔軟に活かす姿勢がキャリア発達の鍵。失敗を恐れず試行錯誤を続けることで、新たな可能性が開かれる。
問題7 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | 〇 | × |
1)設問内容は「ホランド」。よって誤り。
2)キャリア・アンカーは、職業経験を経て明らかになるものであり、学生にとって完全に確立されたものではないため、学生への進路支援において有効活用はできない。ただ、進路支援の中で自己理解を深める材料として利用することは可能。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)設問内容は「ジェラット」。よって誤り。
問題8 難易度:易
A | B | C | D |
× | 〇 | × | 〇 |
A)スーパーのマキシサイクルは、成長期、探索期、確立期、維持期、衰退(下降)期の5つの段階。よって誤り。
B)設問のとおり。人生で演じる役割の重要性は、「情意的側面(思い入れの程度)」と「行動的側面(時間やエネルギーの投入の程度)」及び「認知的側面」の3要素によって多重的に決定されると考えられる。
C)設問内容は「レビンソン」。よって誤り。
D)設問のとおり。「能力」は適性と技量、「パーソナリティ」は適応、価値観、興味、態度から構成される。
問題9 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
1)設問のとおり。
2)設問のとおり。
3)説明が逆である。よって誤り。
4)設問のとおり。
問題10 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | 〇 | 〇 |
シャインは、「生物学的・社会的」「家族関係」「仕事・キャリア」の3つのサイクルの中でバランスを取りながら生きているとされる。この考え方は、キャリア発達を支援する際に、仕事だけでなく、健康や家族などの全体的な人生の状況を考慮する必要性を示唆している。よって、選択肢1が不適切。