《国家資格第27回》学科試験 過去問解説〔問題41~50〕
問題41 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | 〇 | 〇 | × |
1)設問のとおり。
2)設問のとおり。
3)設問のとおり。
4)職業情報提供サイト(Job Tag)は、個別の事業所の検索を目的としたものではない。このサイトは、職業に関する情報提供を主眼としており、職業の内容や求められるスキル、関連資格、労働条件の傾向などを提供するものである。したがって、特定の事業所や企業名を検索する機能はない。個別の事業所に関する情報を調べたい場合は、ハローワークの求人検索サイトや企業の公式ウェブサイト、または求人ポータルサイトなどを利用するのが適切。よって誤り。
問題42 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | ○ | ○ | ○ |
1)個人的にはやや微妙かもと思いますが、消去法から誤りと判断。キャリアコンサルティングにおける「啓発的経験」は、働く意味や自身の適性を深く理解し、職業選択に役立つ個別の内省的な経験を指す。一方、キャリア開発ワークショップはグループ形式であり、個々の内省や自己理解を深める場として限定的な役割を持つため、啓発的経験とはみなされない場合がある。よって誤り。
2)設問のとおり。
3)設問のとおり。
4)設問のとおり。
問題43 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
1)設問のとおり。
2)設問のとおり。
3)意思決定支援の段階では、個人が持つ自己概念や希望、期待、職業感と、外部から得られる情報との間に生じる不協和に着目することが重要である。この不協和は、自己の理想と現実の職業環境や条件との間でギャップが生じることによって引き起こされ、意思決定の過程で混乱や葛藤を生むことがある。カウンセラーは、この不協和を明確にし、それがどのように個人の価値観や目標に影響しているのかを一緒に探る支援を行う。これにより、個人は自分の考えや感情を整理し、情報とのギャップを埋めるための現実的で納得のいく選択肢を見つけやすくなる。不協和への気づきは、自己理解を深め、より健全な意思決定につながる重要なプロセスとなる。よって誤り。
4)設問のとおり。
問題44 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | × | 〇 | 〇 |
1)設問のとおり。
2)「就業経験のない方・学卒者等用」のキャリア・プランシートは、就業経験が少ない人やこれから就職を目指す学生向けに用意されている。このシートでは、自己理解や将来のキャリア計画を整理するための項目が設けられており、自分の興味や適性、強みを明確にしたり、学生時代の経験や活動を振り返る内容が含まれている。また、希望する職種や働き方、必要なスキルや資格について考えることで、具体的なキャリア目標を設定する手助けとなる。このようなシートは、キャリアコンサルティングや就職活動支援の一環として提供されることが多く、未経験者が自身の可能性を見つけるための有効なツールとなっている。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)設問のとおり。
問題45 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | 〇 | × |
ダウィスとロフキストの「職場適応理論」は、個人が職場環境にどのように適応し、満足感を得るかを説明する理論。この理論では、職場適応を「個人と職場の相互作用」として捉え、個人のニーズや価値観が職場の提供する報酬や条件と一致することが重要とされている。個人が職場に適応するためには、主に柔軟性(許容)、活動性(積極性、働きかけ)、反応性(対処)、忍耐力(持続)の4つの適応行動があるとされる。柔軟性が限界に達すると、個人は環境を変えようとしたり、新しい職場を探そうとする行動に移る場合がある。また、職場側も個人の能力や期待に合う環境を提供することで、適応を支援する必要がある。この理論は、個人と職場の相互関係がキャリア満足度や生産性に大きく影響することを示している。
1)人と職場の関係は双方向的・主体的として捉えている。よって誤り。
2)職場の要請に応えるだけではなく、相談者の職場に対する満足度を高めることも必要である。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)いずれか一方ではなく人の満足感と職場環境の充足度の両方を高める。よって誤り。
問題46 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | × | ○ |
1)達成感を味わってもらうことは大事ではあるが、クライエントの同意を得て、カウンセリングを終結する。よって誤り。
2)クライエントから相談の終結を申し出られた場合、キャリアコンサルタントの判断で無理に続行を働きかけるのは不適切である。ただし、終結の理由を確認することで、不安や疑問の解消や必要な支援を適切に提供できる場合がある。クライエントの自己決定を尊重しつつ、必要に応じて他のリソースや選択肢を提案することが大事。よって誤り。
3)終結の事情よりも、今後の対応を説明することに多くの時間をかける。よって誤り。
4)設問のとおり。
問題47 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | × | 〇 | 〇 |
1)設問のとおり。
2)外部とのネットワークは必要である。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)設問のとおり。
問題48 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | 〇 | 〇 | × |
1)設問のとおり。
2)設問のとおり。
3)設問のとおり。
4)経験を積んだキャリアコンサルタントであっても、定期的にスーパービジョンを受けることを通じて、主体的に成長し続ける姿勢が求められる。スーパービジョンは、自身の支援活動を客観的に振り返り、専門性や倫理性を維持・向上させるために不可欠。これにより、自分の限界やバイアスに気づき、クライエントにより良い支援を提供するための行動変容が促される。また、キャリア支援の分野は社会や労働環境の変化に大きく影響されるため、常に新しい知識やスキルを学び、柔軟に対応することが求められる。よって誤り。
問題49 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | × | ○ | ○ |
1)設問のとおり。
2)事例検討会用の事例報告書を作成する際には、キャリアコンサルタントの関心ごとを中心に相談者が述べたことを厳選するのは適切ではない。報告書は、相談者の状況や発言をできるだけ正確かつ客観的に記載し、全体像を正しく伝えることが重要である。キャリアコンサルタントの主観や関心に偏ると、相談者の意図や背景が歪められる可能性がある。事例報告書は、相談者の声や問題を中心に、事実を基に構成するべきである。よって誤り。
3)設問のとおり。やや疑問が残る問題だが、基本的に面談逐語記録は「一言一句正確に」記録することが求められる。これは、クライエントとキャリアコンサルタントの発言を正確に記録することで、面談の内容や流れを忠実に再現し、後の振り返りや評価に役立てるためである。逐語記録の目的は、クライエントの言葉や感情、キャリアコンサルタントの応答や介入の正確な状況を記録し、それをもとに改善点や気づきを得ることである。不正確な記録では面談の分析や理解に支障をきたすため、面談の実際のやり取りを忠実に書き起こすことが重要とされる。
4)設問のとおり。
問題50 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | ○ | × |
1)指導的な関係はよくない。よって誤り。
2)クライアントが勢いよく話している場合でも、ただ聞き続けるだけで面談を終えるのは適切ではない。クライアントが自由に話すことは大切ですが、キャリアコンサルタントの役割は、話を受け止めつつ、クライアントの話の中から重要なポイントを整理し、気づきを促すことである。話を聞き流すだけでは、クライアントが自己理解を深めたり、具体的な行動につなげたりする機会を逃す可能性がある。適切なタイミングで要約や質問を挟み、クライアントが自分の考えを振り返り、進むべき方向を見出せるよう支援することが求められる。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)アセスメントの実施は、実施の目的、理由、特徴などについて説明をした上で行う。よって誤り。