《国家資格第28回》学科試験 過去問解説〔問題1~10〕

問題1 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | × | × |
1)「長時間労働等の慣行があった」のは「昭和モデル」。よって誤り。
2)設問のとおり。育児休業の取得は、男性の家事・育児参加を促すだけでなく、価値観の広がりといったプラスの効果も見られる。
3)「令和モデル」の実現に向け、特に重視されているのは、性別にかかわらず希望や能力を活かせる職場環境の整備。よって誤り。
4)「年収の壁」など、女性の就労を妨げる制度や慣行の見直しが必要。よって誤り。
問題2 難易度:難
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | × | × |
1)一般労働者の入職率が高いのは、「サービス業(他に分類されないもの)」と「宿泊業、飲食サービス業」の順。よって誤り。
2)設問のとおり。一般労働者の離職率は、「生活関連サービス業、娯楽業」が最も高く、次いで「サービス業(他に分類されないもの)」。
3)パートタイム労働者の入職率は、「生活関連サービス業、娯楽業」が最も高く、次いで「宿泊業、飲食サービス業」。よって誤り。
4)パートタイム労働者の離職率が高いのは、「生活関連サービス業、娯楽業」、次に「サービス業(他に分類されないもの)」。よって誤り。
問題3 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | 〇 | × |
1)正社員のうちキャリアコンサルティングを受けた人の割合は13.8%で、約7.2人に1人。よって誤り。
2)「企業外の機関等」よりも、「企業内の上司・管理者」によるキャリアコンサルティングの方が圧倒的に多い。よって誤り。
3)設問のとおり。キャリア相談が役立ったこととして最も多いのは、「仕事に対する意識が高まった」であり、例年変わらずトップである。
4)正社員がキャリアコンサルタントに相談したい内容の1位は「将来のキャリアプラン」、次いで「仕事に対する適性・適職( 職業の向き不向き)」。よって誤り。
問題4 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | ○ | × | ○ |
1)設問のとおり。キャリアアダプタビリティの4次元「関心・統制・好奇心・自信」は頻出内容。
2)設問のとおり。人と環境の適合性は、個人の解釈や意味づけによって変わる主観的で動的なもの。
3)クライエントは、すでにある自己を言葉で説明するのではなく、言葉を選びながら自己を構成していく。よって誤り。
4)設問のとおり。キャリア構築インタビューの代表的な5つの質問の一つ。
問題5 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | × | × |
1)ライフ・キャリア・レインボーの説明の中で述べられている内容であり、理論誕生の背景とは異なる。よって誤り。
2)設問のとおり。パーソンズの職業選択理論は、産業革命による社会変化や離職率の上昇、失業問題などを背景に生まれた。
3)クランボルツのプランド・ハップンスタンス理論の背景である。よって誤り。
4)社会階層や文化的配慮を重視する理論(ブルースティンやフアド等)に関する内容。よって誤り。
問題6 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | × | × | × |
1)設問のとおり。「プロティアン・キャリア」は、組織ではなく個人によって主体的に形成されるキャリアであり、「変幻自在である」ことが特徴。
2)プロティアン・キャリアは、環境変化に応じてその都度方向転換し、自己志向的に対応していくキャリア。よって誤り。
3)伝統的キャリアでは「組織で何をすべきか」という気づきが重視されるのに対し、プロティアン・キャリアでは「自分は何がしたいのか」という内面への気づきを重視。よって誤り。
4)プロティアン・キャリアを形成するうえで重要な2つのメタ・コンピテンシーは、「アイデンティティ」と「アダプタビリティ」。よって誤り。
問題7 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | × | × |
1)RIASECの類型は8つではなく6つ。よって誤り。
2)設問のとおり。「現実的職業領域」には、技術者や機械オペレーターなどが含まれる。
3)「人と接する・奉仕する」などの内容は「社会的職業領域」の特徴であり、「企業的職業領域」とは異なる。よって誤り。
4)ホランド理論では、対角線上の領域は対照的な興味を、隣接する領域は類似の興味を持つとされる。よって誤り。
問題8 難易度:易
A | B | C | D |
× | 〇 | × | × |
A)「マキシ」は「長い」を意味し、人生全体の発達段階を指す。ミニサイクルとは対になる概念。よって誤り。
B)設問のとおり。紹介される役割の数は文献により異なるが、設問に示されている役割は含まれる。
C)「現実的な自己概念を持つこと」は、青年期(14~25歳)の発達課題であり、設問の年代とは一致しない。よって誤り。
D)「他者との関わり方を学ぶこと」は、成人前期(25~45歳)の課題であり、設問の年代とは異なる。よって誤り。
問題9 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | 〇 | × |
1)マズローの欲求階層理論は5段階で、「自己実現の欲求」を含む。4つではない。よって誤り。
2)マクレランドの3つの欲求分類(達成・権力・親和)は正しいが、達成動機が強すぎると自己実現を妨げるとされている。よって誤り。
3)設問のとおり。アルダファのERG理論は、マズローの理論をもとに、「存在・関係・成長」の3つに整理し、高次・低次の欲求が同時に起こると考える点が特徴。
4)ハーズバーグは、長期的な満足とモチベーションに関わるのは「動機づけ要因」であり、「衛生要因」ではない。よって誤り。
問題10 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | × | 〇 |
1)自らの進路や価値観について深く考え、明確な方向性を持っているのは「アイデンティティ達成」。よって誤り。
2)設問は「予定アイデンティティ」。よって誤り。
3)自分の進路や価値観を模索中で決定には至っていない状態は「モラトリアム」。よって誤り。
4)設問のとおり。「アイデンティティ拡散」は、自分の方向性について考えていないか、あれもこれもと考えてしまい、絞り込もうとしていない状態を指す。