キャリアコンサルタント試験学科【標準、2級1級対応】

《国家資格第29回》学科試験 過去問解説〔問題1~10〕

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問題1 難易度:難

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「大企業で働く若手・中堅社員のキャリア形成に関する意識調査」からの出題。初見では難しく感じる問題です。1問目から難問に出くわしても落ち着いて進めましょう。

1)「今の会社に定年までいたい」が約5割であり、そこまで多くはない。よって誤り。
2)設問のとおり。「積極的に経験したい」(36.9%)と「希望する企業・部署等であれば経験したい」(32.9%)を合わせると約7割となる。
3)「役員・管理職まで昇進したい」人の方が、副業・兼業に積極的な傾向が見られる。よって誤り。
4事務職では「積極的に希望したい」と「希望する企業・部署等であれば希望したい」を合わせると62.1%で、技術職の55.1%を上回る。よって誤り。

問題2 難易度:易

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令和5年度能力開発基本調査からの出題。「キャリアコンサルティングを行う目的」は定番の内容ですから、確実に押さえておきましょう。

1)設問の内容は最も少ない回答である。よって誤り。
2)設問の内容は正社員67.9%、正社員以外57.0%といずれも半数を超え、2番目に多い理由である。よって誤り。
3)設問のとおり。正社員・正社員以外ともに「労働者の仕事に対する意識を高め、職場の活性化を図るため」が最も多い。
4)正社員は51.8%と半数を超える一方、正社員以外は38.4%で半数を下回る。よって誤り。

問題3 難易度:難

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第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」(2023年6月)からの出題。細かい内容まで問われており難易度は高めですが、キャリアコンサルタントの実務の実態を知るうえで重要な資料です。しっかりと目を通しておきましょう。

1)最も多い相談は「現在の仕事・職務内容」(40.4%)。次いで「就職・転職活動の進め方」(37.8%)、「今後の生活設計、能力開発計画、キャリア・プラン等」(37.0%)である。よって誤り。
2)難しい相談は「発達障害に関すること」(20.5%)。次いで「メンタルヘルスに関すること」(17.7%)、「職場の人間関係」(13.3%)の順となる。よって誤り。
3)設問のとおり。企業領域においては、「現在の仕事・職務の内容」が最も多く、次いで「今後の生活設計、能力開発計画、キャリア・プラン等」、3番目が「職場の人間関係」である。
4)学校教育機関では、「履歴書やエントリーシートの書き方・添削等」が最も多く、次いで「就職・転職活動の進め方」、3番目が「面接の受け方」である。よって誤り。

問題4 難易度:中

×
ホールの理論に関する出題。頻出テーマとなっています。今回はアダプタビリティやアイデンティティといった核心部分が問われ、やや深い内容でした。

1)ホールはアダプタビリティを「適応コンピテンス×適応モチベーション」と定義しており、動機づけの要素を含んでいる。よって誤り。
2)設問のとおり。ホールの捉えるアイデンティティには、「自分の価値観・興味・能力・計画に気づいている(認識の)程度」、「過去と現在と将来の自己概念が統合されている程度」という2つの構成要素がある。
3)設問のとおり。アダプタビリティは適応コンピテンスと適応モチベーションの掛け算のため、どちらかがゼロであればアダプタビリティもゼロとなる。
4)設問のとおり。

問題5 難易度:易

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ハーズバーグの二要因説に関する出題。内容としては易しい問題です。

1)誤り。
2)設問のとおり。職務満足や不満足を規定する要因は2つである。1つは「動機づけ要因」で満足感との関係が強く、もう1つは「衛生要因」で不満足と関連するものである。
3)誤り。
4)誤り。

問題6 難易度:中

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バンデューラの社会的学習理論からの出題。

1)設問のとおり。人の行動変容に影響を与える2つの予期機能には、ある行動がどのような結果をもたらすかという「結果予期」と、(自分が適切な行動をうまくできるかどうかの「効力予期」)がある。
2)「期待予期」という用語は理論に存在しない。よって誤り。
3)「成長予期」という用語は理論に存在しない。よって誤り。
4)「報酬予期」という用語は理論に存在しない。よって誤り。

問題7 難易度:易

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ホランドのRIASECに関する基本的な知識が問われる出題。しっかり押さえておきたい頻出の理論です。

1)設問のとおり。現実的職業領域(Realistic)の内容として適切。
2)Cは慣習的職業領域(Conventional)。よって誤り。
3)Aは芸術的職業領域(Artistic)。よって誤り。
4)Sは社会的職業領域(Social)。よって誤り。

問題8 難易度:易

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マーシャのアイデンティティ・ステイタスに関する出題。過去問演習をしていれば対応可能な問題でした。

1)設問は「アイデンティティ達成」の内容である。よって誤り。
2)設問は「アイデンティティ拡散」の内容である。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)設問は「モラトリアム」の内容である。よって誤り。

問題9 難易度:易

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クランボルツのハップンスタンス学習理論に関する出題。選択肢1~3は一見ありそうに思えますが、適切なものを選ぶのは容易な問題でした。

1)合理的な推論やマッチングは、クランボルツの理論とは関係ない。よって誤り。
2)ストーリーや物語に着目するのは、クランボルツの理論とは関係ない。よって誤り。
3)客観的な評価と選択肢のマッチング予測は、クランボルツの理論とは関係ない。よって誤り。
4)設問のとおり。クランボルツのハップンスタンス学習理論の4つの命題の一つである。クライアントは有益な想定外の出来事を作り出す方法として、探索的な行動に携わることを学習する。

問題10 難易度:易

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カウンセリング理論の名称とキーワードの組み合わせを問う問題。人名ではなく理論そのものが問われました。

1)「今、ここ」での気づきを重視するのはゲシュタルト療法である。よって誤り。
2)不合理な信念(イラショナル・ビリーフ)は論理療法で扱われる概念である。よって誤り。
3)設問のとおり。交流分析は「構造分析」、「交流パターン分析」、「ゲーム分析」、「脚本分析」の4つの分析を通して、人格的成長や不適応問題の変容をはかる。
4)成長への意思は、人間には自己実現する力(実現傾向)があることを前提としている来談者中心療法の考え方であり、論理療法ではない。よって誤り。

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