キャリアコンサルタント試験学科【標準、2級1級対応】

《国家資格第29回》学科試験 過去問解説〔問題31~40〕

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問題31 難易度:易

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転機に関する理論家横断型の問題。たびたび出題されるのでよく学習しておきましょう。

1)設問のとおり。
2)設問のとおり。スーパーは、職業的発達段階の間に歴年齢とゆるく関連した「移行期」があるとした。
3)設問のとおり。ブリッジズのトランジションのプロセスは「終わり」から始まるとされる。
4)「予期せぬ出来事」はクランボルツのプランドハプンスタンス理論、「過渡期」はレビンソンの発達段階に関する概念である。ジェラットは積極的不確実性を提唱した。よって誤り。

問題32 難易度:易

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事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」(令和6年3月)からの出題。両立をおこなうにあたっての留意事項は特によく理解をしておきましょう。

1)設問のとおり。就業上の措置や治療への配慮を行うことは、就業継続の前提として重要である。
2)設問のとおり。労働者本人による取組も両立支援の実現において重要である。
3)設問のとおり。疾病に関する情報は機微な個人情報であることから、労働安全衛生法に基づく健康診断において把握した場合を除いては、事業者が本人の同意なく取得してはならない。
4)治療と仕事の両立を図るための事業者による取組は、労働者の健康確保という意義とともに、継続的な人材の確保、労働者の安心感やモチベーションの向上による人材の定着・生産性の向上、健康経営の実現、多様な人材の活用による組織や事業の活性化、組織としての社会的責任の実現、労働者のワーク・ライフ・バランスの実現といった意義もあると考えられる。よって誤り。

問題33 難易度:中

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障害特性に応じた雇用施策支援に関する問題。障害者手帳の有無にかかわらず支援を受けられる点は過去にも問われています。

1)設問のとおり。ハローワークには「精神・発達障害者雇用サポーター」が配置され、精神障害や発達障害のある求職者に対して、特性に応じた専門的な就職支援や職場定着支援を行っている。
2)設問のとおり。選択肢1と同様の趣旨であり、適切な内容である。
3)ハローワークにおける障害者への就労支援は、障害者手帳のない人も利用できる。よって誤り。
4)設問のとおり。テレワークによる勤務を行う場合は、原則3か月のトライアル雇用期間を最長6か月まで延長できる。

問題34 難易度:易

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カウンセリングにおける「はげまし」に関する出題。一般的な「激励」とは異なり、クライエントを勇気づけて発言を促すことを意味しています。

1)設問のとおり。最小限のはげましは、クライエントが「話を聞いてもらえている」と感じ、安心して話を続けられる重要な応答である。
2)これは「確認」であり、話の曖昧な部分を具体化するための作業である。よって誤り。
3)これは要約であり、カウンセラーが、ある程度聴いたクライエントの話のポイントをつかんで、自分が理解した内容をカウンセラー自身の言葉で要約してクライエントに伝え返すことである。よって誤り。
4)これは「明確化」であり、クライエントがある感情を抱いているのにその感情を曖昧にしか感じられないとき、あるいは気づいていないときに、その気持ち(感情)をカウンセラーが汲み取って、カウンセラーの言葉でフィードバックする技法のことである。よって誤り。

問題35 難易度:易

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来談者中心療法に関する出題。ロジャーズは人の持つ「実現傾向」を重視し、支援は非指示的な関わりが基本となります。

1)設問のとおり。クライエント中心療法では、自己概念と経験の不一致により実現傾向が妨げられていると捉え、一致する方向へ支援する。
2)設問のとおり。共感的理解の説明であり、カウンセラーはクライエントの内的世界を理解し、それを伝える。
3)クライエント中心療法は「非指示的」であり、正しい方向へ導くような「指示的」支援は行わない。よって誤り。
4)設問のとおり。ロジャーズは人がそもそも持っている「実現傾向」により、人は、その人らしく「十分に機能する人間」になろうとしていると捉えている。

問題36 難易度:易

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グループワークの進め方や留意点に関する基本的な出題で、比較的判断しやすい問題でした。

1)設問のとおり。オリエンテーションでグループワークの目的や目標を明確に示すことは適切である。
2)丁寧な対応は望ましいが、「できるだけ長く」は不適切であり、時間管理も重要である。よって誤り。
3)評価への抵抗に対して、説得や叱責、激励などの言語的手段で解決するのは適切ではない。特に叱責は避けるべきである。よって誤り。
4)挨拶が元気でないこと自体は問題ではなく、励ますことが必ずしも適切とは限らない。よって誤り。

問題37 難易度:易

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ジョブ・カードの作成支援に関する出題。消去法で考えてみましょう。

1)シートの各項目の書き方を説明することはあっても、記入を目的化するのは適切ではない。よって誤り。
2)本人の意思決定を尊重することが重要であり、キャリアコンサルタントが指示して記入させるのは不適切。よって誤り。
3)記入が不十分な場合には、理由を確認して助言したり、整理を手伝うなど支援する方法があるが、「すべて記入してから来談するように」と伝えるのは不適切。よって誤り。
4)設問のとおり。面談ごとの振り返りやまとめは、本人にもキャリアコンサルタントにも有益で、面談の評価や次回の展開に役立つ。

問題38 難易度:易

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カウンセリングの成果評価に関する出題。評価の視点と方法を整理しておきましょう。

1)設問のとおり。成果の端的な基準は、クライエントがカウンセリング目標を達成したかどうかである。ただし、それだけでは将来に向けて得ることが少ないため、カウンセリングの量・質・時間的枠組み、情報や資源の活用、システムの活用と応用などについて自己評価を行う必要がある。
2)カウンセラーは、自分自身の成果をできるだけ客観的に評価する。よって誤り。
3)設問のとおり。クライエントがどう感じているか、カウンセリング関係の説明は理解されたか、クライエントは達成すべき目標を自分のものとして捉えていたかなど。
4)設問のとおり。評価の基準は①カウンセラー自身の反省と学習、②クライエントの受け止め方、③資格ある第三者(スーパーバイザーや他のカウンセラー等)による3点である。

問題39 難易度:易

1 2 3 4
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目標設定に関するケーススタディからの出題。選択肢4が最も自然で適切な目標設定の形でした。

1)上司の行動変容は上司自身の課題であり、相談者やキャリアコンサルタントが直接的な目標にするのは不適切。よって誤り。
2)「Aさんの言動」に関しては、具体的な内容や相談者や周囲への影響をよく聴き、相談者自身の気持ちも踏まえた目標設定を行う。よって誤り。
3)不満の内容をそのまま目標にせず、どうなると望ましいのかを深掘りして目標を設定する方がよい。よって誤り。
4)設問のとおり。「仕事を通した幸福」について相談者と具体的に共有し、目標設定するのは適切である。

問題40 難易度:易

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アセスメント活用に関する留意点に関する出題。

1)対象者にあらかじめ検査の目的を十分に理解させる。よって誤り。
2)設問のとおり。検査の限界を十分に認識し、目的と対象に応じた妥当性・信頼性の高い検査を選定する。
3)個人情報の保護に留意して、今後の指導のために記録、整理、保管する。よって誤り。
4)結果のフィードバックを必ず行う。また、実施対象者の自己理解と発達を促すように行う。よって誤り。

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