《国家資格第24回》学科試験 過去問解説〔問題1~10〕
問題1 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | × | × |
1)男女ともに大学・大学院卒以上の学歴が高い層で、産業間の労働移動はやや活発化している可能性がある。よって誤り。
2)設問のとおり。
3)「情報通信業」と「医療、福祉」業界への他産業からの労働者の移動は、2019年以前から一般に低く、2020年以降も大幅に増加していない。感染症の影響下でこれらの業界への労働移動が容易になったという傾向は見られない。よって誤り。
4)「販売従事者」と「サービス職業従事者」、及び「生産工程従事者」と「運搬・清掃・包装等従事者」間での職種間の労働移動性向は比較的高い。よって誤り。
問題2 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | 〇 | × |
1)令和3年度中にキャリアコンサルティングを受けた者は、「労働者全体」では
10.5%であり、「正社員」では13.5%(約7人~8人に1人)、「正社員以外」では5.1%であった。よって誤り。
2)キャリアに関する相談をする主な組織・機関については、「職場の上司・管理者」を挙げる者の割合が、正社員、正社員以外ともに最も高くなっている。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)キャリアコンサルタントに相談したい内容は、正社員では、「将来のキャリアプラン」が最も多く、正社員以外では、「適切な職業能力開発の方法(資格取得、効果的な自己啓発の方法等)」が最も多い。よって誤り。
問題3 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | 〇 | 〇 | × |
1)設問のとおり。
2)設問のとおり。
3)設問のとおり。
4)「若者の職業能力開発」の施策として、学校から就労へのスムーズな移行を支援するために、キャリア教育に貢献するキャリアコンサルタントの養成が挙げられている。よって誤り。
問題4 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | ○ | ○ | ○ |
1)設問内容は「自立/独立(自由)」の説明。よって誤り。
2)設問のとおり。
3)設問のとおり。
4)設問のとおり。
問題5 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | × | × |
1)シャインではなく、スーパーの「発達的アプローチに関する14の命題」の中で、命題7「個人のレディネス(対処のための個人の準備度)」の重要性を強調している。よって誤り。
2)設問のとおり。マッチングの理論は(byパーソンズ)、人間には個性があり、職業にも特性があると考え、これらの適切な合致が良い職業選択や職業適応につながると主張している。
3)設問内容はホランド。よって誤り。
4)設問内容はホランド。よって誤り。
問題6 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | ○ | × | × |
1)ホランドのRIASECモデルにおける6つのタイプは、完全に独立しているわけではなく、理論的には相互に内的関連性を持っている。よって誤り。
2)設問のとおり。クランボルツの学習理論は、バンデューラの社会的学習理論に基づいて、キャリア意思決定に関する社会的学習理論(SLTCDM)として発展させられた。この理論は、バンデューラの理論をキャリアカウンセリングやキャリア意思決定の文脈に応用したものと考えられる。
3)キャリア・アンカーは仕事経験を通じて徐々に明らかになるため、学生の進路支援には不適切である。しかし、「才能と能力」「動機と欲求」「意味と価値」に関する3つの問いを活用することは、キャリア・アンカーを理解する上で有効であるとされている。よって誤り。
4)予期せぬ偶然の出来事を自分のキャリアに取り込む重要性について主張しているのは、クランボルツである。よって誤り。
問題7 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | × | 〇 |
1)設問内容は、「維持段階(45歳~)」の発達課題である。よって誤り。
2)スーパーの職業発達段階の「移行期」には再探索や再確立といったミニサイクルが存在する。ブリッジズは「終焉」から始まる転機の理論で知られている。よって誤り。
3)設問内容は、レビンソンの心理社会的な発達段階を表している。よって誤り。
4)設問のとおり。エリクソンの発達理論において、老年期の「統合性」は、人生を振り返り、過去の経験を受け入れ、自己の人生に意味と秩序を見出す過程を指す。この段階では、個人は達成感を感じ、自己受容に至り、人生の全体像を統合的に理解することを目指す。
問題8 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
1)設問のとおり。フロイトの性心理的発達理論では、人の心理発達を以下の段階に分けます:口唇期(乳児期)、肛門期(幼児期)、男根期(幼年期)、潜伏期(児童期)、生殖器期(思春期以降)。これらの段階は、特定の年齢における性的焦点に基づいており、性格形成に重要とされている。
2)設問のとおり。
3)エリクソンの発達段階は8段階。よって誤り。
4)設問のとおり。各発達段階の課題は、社会生活に必要な能力や自我の力を示し、正と負の力が拮抗することで心のバランスが維持されている。
問題9 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | × | × | × |
1)設問のとおり。アドラーの「権力への意志」とは、人が優越感や力を求め、自己の位置を社会の中で高めようとする基本的な動機のこと。この概念は、人々が他者や困難に対して優位に立とうとする心理的な衝動を表している。アドラーによれば、この衝動は人間の行動と発達の主要な原動力の一つとされている。
2)構成的グループ・エンカウンターは、國分康孝。よって誤り。
3)「意味への意志」はフランクルの著書。パールズは「ゲシュタルト療法。いま、ここ」が有名。よって誤り。
4)交流分析は、バーン。よって誤り。
問題10 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | 〇 | 〇 | × |
1)設問のとおり。精神分析理論は、フロイトによって体系化され、無意識下に抑圧された感情が神経症などの精神疾患を引き起こすという考えに基づいている。
2)設問のとおり。ロジャーズの1957年の理論によれば、セラピーによるパーソナリティ変化を達成するためには以下の条件が必要です。①セラピストとクライエントの間には心理的な接触が必要。②クライエントは不一致、傷つきやすさ、または不安な状態にあるべき。③ セラピストは関係の中で一致していて統合された状態でなければなりません。④セラピストはクライエントに対して無条件の肯定的配慮を持つこと。⑤クライエントの内的体験を共感的に理解し、これを伝えようと努めることが求められる。⑥最後に、セラピストの共感的理解と無条件の肯定的配慮がクライエントに最大限伝わることが重要。
3)設問のとおり。ブリーフセラピーは、ミルトン・エリクソンの催眠・心理療法から派生したセラピー。ただし、8つの発達段階で知られるエリク・H・エリクソンは別の人物であることは注意。
4)論理療法はエリス。よって誤り。
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