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《国家資格第25回》学科試験 過去問解説〔問題1~10〕

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(株)TADAJUKU代表。キャリアコンサルタント&心理カウンセラー。キャリコン試験対策全般、スーパービジョン、起業支援。著書4冊。奈良県出身、大阪府在住【好き】ブログ、読書、猫、散歩、カフェなど^^

問題1 難易度:易

× × ×
人的資本経営の実現に向けた検討会報告書~人材版伊藤レポート2.0持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会報告書から出題。初めての資料から出題ですが、知らなくても積極的に選択肢3を〇肢と判断できる。

1)人材を物のように扱い「いかにその使用・消費を管理するか」という考え方をしている会社には未来はない。よって誤り。
2)かつては日本企業のビジネスモデル、経営戦略の方向性と合致し、競争力の源泉として機能してきたが、これまでの雇用慣行や人材戦略が維持された結果、多くの企業では人材戦略と経営戦略が連動できていない状況がある。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)完全移行が求められている訳ではない。よって誤り。ジョブ型への雇用形態の転換に際しては、どういった時間軸で、具体的にどの様な方向性を目指すのか、業種や会社の状況に応じた各社の経営判断となる。その際、ジョブ型への移行に向けた移行措置としてメンバーシップ型とジョブ型のハイブリッドにしていく方向性も想定される。

問題2 難易度:易

× × ×
暮らしと意識に関するNHK・JILPT共同調査(一次集計)結果の概要からの出題。資料見ていなくても、今の日本の現状を把握できていれば、容易に正解できる

1)配偶者がいるほうがお金は必要。よって誤り。
2)設問のとおり。
3)日本の未来を考えたときに「今より暮らし向きは良くなる」と思う人は少ない。よって誤り。
4)日本の現状を考えると「努力さえすれば誰でも豊かになることができる」とは思えない人が多い。よって誤り。

問題3 難易度:中

× × ×
頻出令和4年版労働経済の分析から出題。キャリアコンサルティングの効果についてはしっかりと把握、理解しておきましょう。

1)派遣社員や契約社員等ではキャリアコンサルティング経験がある者の割合は正規雇用労働者とあまり違いはない。よって誤り。
2)設問のとおり。
3)キャリアコンサルティングの経験がある者の方が、現在の仕事内容や職業生活全般の満足感が高い傾向にある。よって誤り。
4)キャリアコンサルティングの経験がある者の方が、自らの職業能力が他社で通用すると考えている者の割合が高い。よって誤り。

問題4 難易度:易

× × ×
ホランドが大問で出題。速攻で選択肢2を〇肢と判断できる。サービス問題。

1)本設問はスーパー。よって誤り。
2)設問のとおり。
3)現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的の6つのタイプ(RIASEC)である。よって誤り。
4)GATBではなく、VPI職業興味検査である。よって誤り。

問題5 難易度:難

× × ×
多文化・社会正義論からの出題。今後も出題可能性があり、しっかり押さえておきましょう。

1)設問のとおり。ブルースティンによると、社会階層はキャリアの選択や進展に大きな影響を及ぼす。特に労働者階級や貧困層の人々は、教育や職業訓練の機会が限られており、それがキャリアの選択に制約を与えることが多い。彼は、このような階層的な障壁が存在すること自体が「致命的で有害な影響」を社会全体に及ぼしていると警告している。さらに、これにより経済的不平等が増大し、一部の人々だけが高い教育や良好な職業機会を享受するという社会の二極化が進行しているとも指摘。これは長期的に見ても、社会の持続可能性や公正性を脅かす要因となり得る。
2)設問内容はフアドである。フアドは、キャリアアセスメントツールが多文化的な背景を無視し、特定の文化的価値観に基づいて設計されていると批判。このため、異文化間での公平性が欠けており、多様な個体に対して誤解を招くリスクがあると指摘している。よって誤り。
3)「キャリアガイダンスの4つのイデオロギー」を提唱したのは、ワッツである。よって誤り。

社会に焦点 個人に焦点
変革 ①ラディカル(社会変革) ②プログレッシブ(個人的変化)
現状維持 ③コンサバティブ(社会統制) ④リベラル(非指示的)

4)文化やアイデンティティに配慮した4つの領域からなる「文化を取り入れたキャリアカウンセリングモデル(Culture-InfusedCareerCounseling:CICC)」を提唱したのは、ナンシー・アーサーである。よって誤り。

問題6 難易度:易

×
ジェラットからの出題。難しい選択肢もあるが、積極的に選択肢2を×肢と判断できる。

1)設問のとおり。
2)連続的意思決定プロセスは、予測システム、価値システム、決定(基準)システムの3段階からなる。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)設問のとおり。

問題7 難易度:中

× × ×
キャリア理論の横断問題。選択肢3の判断を迷うところ。変化の激しい環境下での転機に対処するためという文言から×肢と判断。

1)個人の状況、自己、周囲の援助、戦略は、シュロスバーグの転機に対処するための4つの資源(4S)の説明。よって誤り。
2)シュロスバーグの転機は、予測していた転機、予測していなかった転機、期待していたものが起こらなかった転機の3つに分けられる。よって誤り。
3)変化の激しい環境下での転機に対処するために「積極的不確実性」という概念を提唱。よって誤り。
4)設問のとおり。

問題8 難易度:易

× × ×
防御機制からの出題。混乱しやすいところなので、しっかりと理解して暗記しておきましょう。

1)設問のとおり。
2)設問内容は「昇華」である。よって誤り。
3)設問内容は「投影」である。よって誤り。
4)設問内容は「同一視(同一化)」である。よって誤り。

問題9 難易度:易

×
精神分析療法からの出題。逆転移は、カウンセリングの勉強初期で習う基本用語なので、正解したいところ。

1)設問のとおり。
2)設問のとおり。
3)設問内容は「転移」の説明。よって誤り。逆転移とは、治療者がクライエントに対して無意識的に抱く感情や反応のこと。通常、治療者の個人的な感情や過去の経験が、治療過程でクライエントに対して無意識に投影される現象。逆転移は治療者が自身の感情に気づき、それを管理することがプロフェッショナルな治療関係を保つために重要となる。
4)設問のとおり。

問題10 難易度:易

× × ×
カウンセリング理論や心理療法の横断問題。過去問をやっていれば容易に正答できる。

1)設問のとおり。
2)身調べは、吉本伊信の内観療法である。よって誤り。
3)交流分析はバーンが提唱。よって誤り。
4)設問内容はパールズが提唱。よって誤り。

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