キャリアコンサルタント試験学科【標準、2級1級対応】

《国家資格第30回》学科試験 過去問解説〔問題31~40〕

アバター画像
WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
アバター画像

問題31 難易度:中

× × ×
人生の転機に関する理論家横断型の問題。始まり・終わり・ニュートラルゾーンのキーワードからブリッジスと思いがちですが、シュロスバーグもトランジション・プロセスの統合モデルでそのキーワドを使っています。

1)生物学的・社会的サイクル、仕事・キャリアサイクル、家族関係サイクルは「人生全体を捉えた領域」であり、組織内キャリア発達の枠内には留まらない。よって誤り。
2)転機の捉え方を体系化したのはシュロスバーグである。よって誤り。
3)岡本祐子は、「児童期から青年期」ではなく、「青年期から中年期」におけるアイデンティティ・ステイタスの発達経路に着目し、「アイデンティティのラセン式発達モデル」を提唱した。よって誤り。
4)設問のとおり。転機のプロセスの「始まり」と「終わり」の間には「転機の最中(どっちつかずの状態)」、「ニュートラルゾーン」が存在し、その人が転機のどの位置に存在するかを見極めることが重要であるとしている。

問題32 難易度:易

×
LGBTに関する出題。不適切なものを選ぶ問題でしたが、「決めつけ」「指示的な発言」を見抜ければ、比較的容易に判断できる問題でした。

1)設問のとおり。活用できるリソース(資源)を紹介・提供することは、支援として適切である。
2)「○○したほうがいい」といった決めつけや指示的対応は、相談者の自己決定を妨げるため不適切である。よって誤り。
3)設問のとおり。職業選択の参考となるモデルや事例を提示することは適切である。
4)設問のとおり。合同説明会などの機会を紹介することは適切である。

問題33 難易度:易

×
リハビリテーション・カウンセリングに関する出題。その基本理念(人間の全体性・目標志向性・ウェルネス・自己責任・独自性・機会の均等)を理解しておきましょう。

1)設問のとおり。目標志向性の内容。目標を定めることで目的意識が明らかになり、達成のために何をすべきかが明らかになる。
2)「〜だけに焦点を当てる」という表現が不適切。病気や障害だけに焦点を当てるのではなく、人間の身体的、感情的、精神的側面や家族、学校、職場などの環境との関係性も含めた全人的なアプローチを行う。よって誤り。
3)設問のとおり。自己責任の内容。人生の主人公はその人自身であり、自立性と自己責任を大切にしないといけない。
4)設問のとおり。独自性の内容。人それぞれに独自の資質、個性、目的を持ち、障害への対応も異なって当然である。

問題34 難易度:易

× × ×
積極技法(アクティブ・テクニック)に関する出題。

1)意味の反映は、積極技法よりも下位に位置する。よって誤り。
2)感情の反映は、かかわり技法に分類され、積極技法より下位に位置する。よって誤り。
3)はげましは、かかわり技法の一つであり、積極技法の下層に位置する。よって誤り。
4)設問のとおり。フィードバックは積極技法の一つである。積極技法には、指示、論理的帰結、解釈、自己開示、フィードバック、助言、情報提供などがある。

問題35 難易度:易

×
傾聴における基本姿勢に関する出題。不適切なものを見抜く判断しやすい問題でした。

1)設問のとおり。クライエントの話を丁寧に、ありのまま受け止めようとする姿勢は傾聴の基本として適切である。
2)キャリアコンサルタント自身の「枠組み」で分析し、打開策を示そうとするのは不適切である。よって誤り。
3)設問のとおり。クライエントの非言語的メッセージにも注意を向け、「今ここ」での状態を感じながら聴くことは適切である。
4)設問のとおり。カウンセラーが自らを受け入れ、心をオープンにしながらクライエントに向き合う姿勢は、ロジャーズの提唱した自己一致(純粋性)に基づく適切な態度である。

問題36 難易度:易

× × ×
ファシリテーターの役割に関する基礎的な出題。

1)ファシリテーターは進行と支援をする役割であり、成果を生み出すのはあくまで参加者全員の協働によるもの。ファシリテーターが主導して結果を出そうとするのはよくない。よって誤り。
2)グループワークでは緊張や我慢を強いるような雰囲気では、参加者の主体的な発言や学びが阻害される。リラックスして対話できる環境づくりが重要である。よって誤り。
3)「想定外」への柔軟な対応はファシリテーションの基本。予想どおりに進めることよりも、起きた出来事を受け止め、その場で調整する力が求められる。よって誤り。
4)設問のとおり。参加者一人ひとりの可能性を信じ、引き出す姿勢が大切である。

問題37 難易度:易

×
ジョブ・カード関連の出題で、問10に続き今回は2問目でした。内容としては、免許・資格の記載に関する留意点が問われており、実務的にも役立つ問題です。

1)設問のとおり。まずは業種や職種にとらわれず、幅広く経験や強みを整理し、その後分類・整理していく流れは、キャリアの多様な可能性を広げる上で望ましい。
2)免許・資格は有効な自己PRにもなるため、記載しないのではなく、可能な範囲で誤解のないように具体的に明示することが望ましい。よって誤り。
3)設問のとおり。キャリア形成支援の基本的な姿勢として適切である。
4)設問のとおり。「免許・資格の内容等」欄には、資格の水準や付与基準などを客観的に伝える記載をすることは望ましい。※様式3-1 職業能力証明〔免許・資格〕シートの注意事項に「必要に応じて、免許・資格付与の基準・目安等も記入(又は添付)してください。」とある。

問題38 難易度:易

×
より良いキャリアコンサルティングを行うための留意点に関する出題。

1)相談の目的は、クライエントのよりよい適応と成長、個人の発達を援助すること、すなわち「育てるための相談」である。積極的に解決策を提示し、それを実行させて、問題解決に導くことは適切ではない。よって誤り。
2)設問のとおり。
3)設問のとおり。
4)設問のとおり。企業内だけでなく、他の社会的な資源を活用することが効果的であり、相談担当者が社会一般の情報や各種の相談機関等の各分野で行われている相談の内容を知るとともに、それらの機関との連携を十分に図っていくことが必要となる。

問題39 難易度:易

1 2 3 4
× × ×
國分康孝によるコーヒーカップ・モデルの段階に関する出題。カウンセリングの展開を「初期・中期・後期」の3段階で整理する基本理論であり、順序を理解していれば正答しやすい問題でした。

1)設問のとおり。信頼関係の構築を目的とする初期の段階。
2)クライエント自身が解決に向けて具体的な行動を起こすよう支援する後期の段階。よって誤り。
3)誤り
4)誤り

問題40 難易度:易

× × ×
自己理解の意義と留意点に関する出題。キャリアコンサルタントとして自己理解をどう支援するかの観点から判断する問題でした。

1)自己理解は自分をいくつかの視点から見つめ、各視点ごとに自分の特徴を描写する。よって誤り。
2)設問のとおり。
3)自分を描写する言葉や方法は、客観的でなければならず、自分にしか通じない言葉や内容であってはならない。よって誤り。
4)個人は生涯の長い期間にわたって職業活動に従事し、キャリアを形成する。その間、自己とキャリアの関係は絶えず変化し、選択が繰り返される。よって誤り。

⇒⇒第30回解説目次ページはこちら

キャリコン、技能士2級、産カラ試験対策
「傾聴の部屋&キャリコンで食べる方法」
無料ですべてご提供!

「傾聴の部屋」各種試験の面接(ロープレ)対策のヒント

絶対に押さえないといけない「傾聴力」。特別限定無料サイトにて、基本中の基本を徹底的にお伝えしています!必ず確認してくださいね。

「キャリコンで食べていく方法!」(無料メルマガ7通)

「傾聴の部屋」とは別に『対人支援のスペシャリスト』になるための本質やコツ、資格活用法について7通かけてヒントをお伝えしています!

その他お役立ち情報を無料メルマガで提供!

最新の労働市場、法律、統計、白書など不定期にお届けします!

この記事を書いている人 - WRITER -
アバター画像

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© キャリアコンサルタント試験対策研究室 , 2025 All Rights Reserved.