キャリアコンサルタント試験学科【標準、2級1級対応】

〔キャリアコンサルタント学科対策〕職業理解のための分類や情報について

 
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キャリアコンサルタント学科試験では、社会にたくさん存在する職業について理解しておくことも必要になります。

相談者が希望する職業や職種などについて、幅広くまた全体像も掴んでおきたいですね。

今回はその職業を理解するための代表的な情報としての「厚生労働省編職業分類」や「日本標準職業分類」や、その他 職業情報関連をまとめ、お伝えしたいと思います。

〔キャリアコンサルタント学科対策〕職業理解のための分類や情報について

まず、キャリアの選択をするときの判断のもとになるのは「仕事そのもの」であり、それは職業のことになります。

キャリアコンサルタントとして、

  • 相談者が希望する職業に関する情報
  • その周辺・業界に関する知識
  • またその職業についてどのように調べたらよいか(情報源など)

など、幅広く必要な知識を持ち合わせることが望まれます。

キャリア選択のための職業理解に必要となる項目について、順を追って説明していきますね。

〔キャリアコンサルタント学科対策〕厚生労働省編職業分類について

キャリアコンサルタント学科試験で過去に出題されている「厚生労働省編職業分類」については、頻発ではありませんが押さえておきましょう。

現在の「厚生労働省編職業分類」は平成23年に改定されており4回目の改定版になります。

▼参考になるWEBサイト▼

ハローワークインターネットサービス  職業分類の説明

「厚生労働省編職業分類」の職業分類の適用

「厚生労働省編職業分類」は、職業紹介業務にて共通して使われており、

  • 対象:求人・求職者
  • 目的:主に求人・求職者の職業を決定するため

に用いられます。

「厚生労働省編職業分類」の職業分類構造

「厚生労働省編職業分類」の構造は次の4階層になっており、約1万7000の職業を分類しています。

大分類
  • 「日本標準職業分類」の大分類項目と中分類項目と一致
中分類
小分類
  • 原則、「日本標準職業分類」の小分類項目に準拠して定めている
細分類
  • 職務の類似性、職業紹介業務の求人・求職の取扱件数などを考慮してその上位の小分類を細分化している

細分類は「厚生労働省編職業分類」固有のものであり、ハローワークの求人・求職の利用実態を参考に職業紹介業務にて使いやすいように設定されています。

〔キャリアコンサルタント学科対策〕日本標準職業分類について

「日本標準職業分類」は法令に基づく統計基準であり、「厚生労働省編職業分類」との比較対象としてキャリアコンサルタント学科試験で出題されることもあります。

「日本標準職業分類(平成21年12月統計基準設定)」は、法令に基づく統計基準として職業に関する分類を初めて設定したもので、その内容は、昭和35年3月に定めて以来、順次改定を重ねてきた日本標準職業分類の内容を基礎としたものであり、通算すると今回で5回目の改定に相当します。

<引用:総務省  日本標準職業分類

違う表現すると「日本標準職業分類(総務省)」は、

  • 統計の結果を表示するための分類である
  • 個々の職業を認定するものではない

となります。

▼参考になるWEBサイト▼

⇒ 総務省  日本標準職業分類

「日本標準職業分類」の職業分類構造

「日本標準職業分類」は、

  • 大分類
  • 中分類
  • 小分類

の3階層。

先述しましたが、「厚生労働省編職業分類」には固有の「細分類」がありますが、「日本標準職業分類」には「細分類」は存在しません。

職業解説について

それぞれの仕事内容や労働条件の特徴などを解説した「職業解説(主に平成23年3月末時点のもの)」が、ハローワークインターネットサービスに掲載されています。

その数は約400あり、「50音順検索」や「職業分野」から検索ができるように。

例えば「客室乗務員」の内容は下記のような感じで、先頭行に出てくる青色の符号は「職業分類番号」になっています。

<引用:ハローワークインターネットサービス 職業解説>

主に”平成23年3月末時点”と少し前ではありますが、コンパクトにまとまっていて分かりやすいですね。

▼参考になるWEBサイト▼

<引用:ハローワークインターネットサービス 職業解説

職業情報「OHBYカード」

「OHBYカード」は48枚のカードに430職種の職業情報について写真・イラスト・チャート・動画などで紹介する、カード式職業情報ツールです。

職業ハンドブックの内容を48枚のカードにまとめたもの。

このカードから最小限の必要な職業情報を得ることができ、カード作業を行うことで自分の興味や関心を知ることもできます。

▼参考になるWEBサイト▼

⇒ OHBYカード   労働政策研究・研修機構

まとめ

では最後に「職業分類」についてのポイントを。

  • 職業紹介の業務で使う分類は「厚生労働省編職業分類」であり、大分類・中分類・小分類・細分類の4階層に分かれていて、約1万7000の職業を分類している。
  • 統計の結果を表示する分類は「日本標準職業分類」で、大分類・中分類・小分類の3階層に分かれている。
  • 「日本標準職業分類」の大分類項目と中分類項目と「厚生労働省編職業分類」の大分類項目と中分類項目は一致する。

 

キャリア選択の判断基準になる仕事(職業)について理解しておくことは、相談者の支援をするために大切ですね。

また、ハローワークインターネットサービスには「厚生労働省編職業分類」「職業解説」のほか、「雇用保険関係」についても掲載されており、キャリアコンサルタントとして参考になるページをたくさん持っています。

キャリアコンサルタントの試験対策として、またキャリアコンサルタントとしても利用したいサイトなので訪れてみてくださいね。

ハローワークインターネットサービス

 

キャリアコンサルタント受験生は、1つずつ正確にまた確実に覚えていくことで知識は積み上っていきます。

本試験までコツコツと勉強を続けましょう。頑張って!!

「職業理解のための分類や情報について」ついて一問一答!

では、キャリアコンサルタントの学科試験対策として知識の定着のために、一問一答で!

次の問題について、正しいか間違っているかを答えてみましょう。

問題1:「厚生労働省編職業分類」は統計の結果を表す分類で、大分類、中分類、小分類の3階層になっている。

問題2:「厚生労働省編職業分類」の大分類と中分類は、「日本標準職業分類」の大分類と中分類の項目と一致している。

問題3:「OHBYカード」は54枚のカードに430職種の職業情報について写真・イラスト・チャート・動画などで紹介する、カード式職業情報ツールである。

では、解答です。

問題1:× 「厚生労働省編職業分類」は4階層で大分類、中分類、小分類、細分類に分かれており、主に職業紹介業務で使われている。

問題2:〇 設問のとおり。「厚生労働省編職業分類」の大分類と中分類は、「日本標準職業分類」の大分類と中分類の項目と一致している。

問題3:× 「OHBYカード」は48枚のカードに430職種の職業情報について写真・イラスト・チャート・動画などで紹介する、カード式職業情報ツールである。54枚のカードはと言えば「職業レディネス・テスト」ですね。

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