〔キャリアコンサルタント学科対策〕募集・採用の年齢制限について
今回は前回のテーマ「公正な採用選考」に関連した「募集」に関してと、「公正な採用選考」について少しおさらいを。
▼公正な採用選考についてはこちら▼
さらにわたしが就職活動をしていたころの採用面談の体験を織り交ぜながら書き進めてみます。
ちょっと面白いことも思い出したので、良かったら読んでみてくださいね。
〔キャリアコンサルタント学科対策〕募集・採用の年齢制限について
採用と同様に、募集についてもキャリアコンサルタントとして持っておきたい知識です。
まずは採用のおさらいとわたしの採用体験談からお伝えします。
公正な採用選考についてのポイントのおさらい
公正な採用選考についてのポイントは、
- 応募者に広く門戸を開く。
- 本人の持つ適正・能力のみを基準にして選考する。
でしたね。
ちょっと気をつけたいのが、2つ目の「本人の持つ適正・能力のみを基準にして選考する。」のフレーズにある「~のみ」というワード。
キャリアコンサルタント学科試験対策ではこのような「限定的なフレーズ」が含まれた選択肢は、”×肢かもしれないので1度は疑ってみましょう”と説明しています。
もしキャリコン学科試験で公正な採用選考についてのポイントとして「本人の持つ適正・能力のみを基準にして選考する。」が出題されたら、〇肢なので気をつけてくださいね。
不適切な採用選考の実態について
「公正な採用選考について」は、厚生労働省も力を入れて取り組んでいるようでHPでは”事業主に向けて”のページが設定されています。
また、事業主への啓発、自主点検、点検表などのリーフレットも充実ですね。
具体的に気をつけたい”就職差別につながるおそれがある14事項”のなかでも、「家族に関すること」の質問は要注意です。
応募者から「本人の適正や能力以外のことを把握された」と指摘があったもののうち、「家族に関すること」が約半数を占めています。
<引用:事業主啓発用リーフレット2ページ目>
面接という緊張した場の空気を和らげようし、応募者をリラックスさせようと聞いてしまうケースが多いようです。
身近なことなので答えやすい質問で良かれと思ってのことでも、逆に就職差別につながるおそれが。
採用選考は、「働くこと」への第1歩なので大切ですし気をつけたいところです。
募集・採用の年齢制限について
採用が「応募者の適正や能力のみを基準にすること」ですから、募集に関しても年齢制限を設けることはできません。
求人票は年齢不問としていても、結局書類選考や面接で年齢を理由に採否を決めることは違反になります。
- 応募者を年齢で判断しない
これは必要で、募集及び採用では原則、年齢は不問としなければなりません。(パート、アルバイト、派遣など雇用形態は問いません)
人物本位、能力本位の募集・採用をということですね。
例えば、幼稚園の送迎バスアシスタント、PC作業や夜間業務が多いなどのお仕事の場合、思い浮かぶ年齢層があるかもしれません。
でもそうではなく、年齢の幅を広げることで多くの人材が集まってきます。
募集をかける事業主も、たくさんの応募があればその中から求める人材を採用できる可能性が高くなるかもしれませんしね。
尚、例外として年齢制限が認められる場合もあります。(《例》芸術・芸能の分野での表現の真実性などの要請がある場合:演劇の子役など)
▼参考になる資料▼
多田塾有料会員 最高峰の教材コンテンツ!
多田塾では出来る範囲で有用な情報を無料提供させて頂いておりま
学科集中コース(学科合格に必要なものをすべて提供)
研究施設コース(学科合格教材すべて+実技合格教材+