〔キャリコン学科試験対策〕第10次職業能力開発基本計画の攻略ポイントは?
キャリアコンサルタント学科試験では、頻発ではないもののチェックはしておきたい「第10次職業能力開発基本計画」。
毎回出ているわけではありませんが、キャリアコンサルタントとしては内容は掴んでおくのがいいですね。
過去問から見える出題傾向と合わせて、試験対策としての取り組み方のヒントをお伝えしたいと思います。
〔キャリコン学科試験対策〕第10次職業能力開発基本計画のポイントは?
「職業能力開発基本計画」は現在は第10次。
これは平成28年からスタートしており、5年間の職業能力開発施策の基本方針となります。
職業能力開発基本計画とは
「職業能力開発基本計画」は職業能力開発促進法にて次のように定められています。
下記をサラッと読んでおきましょう。キーワードには注目しておいてくださいね。
<職業能力開発基本計画とは>
「職業能力開発促進法」第5条第1項の規定に基づき、厚生労働大臣が 職業訓練や職業能力評価など、 職業能力の開発に関する基本となるべき計画を策定するものとする。
- 職業能力開発促進法
- 「厚生労働大臣」が策定
〔キャリコン学科試験対策〕「第10次職業能力基本計画」出題の傾向と予測は?
キャリコン過去問を見てみると、「第10次職業能力開発基本計画」の問題は難関とまではいかない内容。
常識的な観点で取り組めば大きなズレは起こらないなと思います。
元になる資料は20ページほど。
どのあたりをポイントに勉強を進めるのがいいのか?を分析してみました。
「第10次職業能力開発基本計画」の過去問の出題傾向は?
キャリアコンサルタント学科試験の第1回からチェックすると、第3部の「職業能力開発の方向性」からの出題が目を引きます。
第3部の内容は「日本の職業能力開発を推進する観点」。
作問者としては受験生に知っておいて欲しいと思うでしょうね。
実は、ほぼ全く同じ選択肢で出題されているパターンが2つありました。
今後、また同じ選択肢が出るかはわかりませんが、注目しておきたい内容なので具体的にお伝えしておきますね。
職業能力開発の今後の方向性
キャリアコンサルタント学科試験で重複出題されていた問題で、これは注目だと思います。
第3章で示されている4つの方向性。
厚生労働省のHPにも【第10次職業能力開発基本計画のポイント】として挙がっていますので、要チェックですね。
- 生産性向上に向けた人材育成の強化
- 「全員参加の社会の実現加速 」に向けた職業能力底上げの推進
- 産業界のニーズや地域の創意工夫を活かした人材育成の推進
- 人材の最適配置を実現するための労働市場インフラの戦略的展開
4択なので、ちょうどこのまま出題して1つだけ違う内容の選択肢が混ざっている感じです。
2回とも「3 産業界のニーズや地域の創意工夫を活かした人材育成の推進」が選択肢にはなっておらず。
たまたまだと思いますが、ちょっと面白いなと思いました。
⇒ 第10次職業能力開発基本計画~生産性向上に向けた人材育成戦略~を策定しました(厚生労働省HP)
出題回:第8回問2と第10回問17
2「全員参加の社会の実現加速 」に向けた職業能力底上げの推進
第3部の職業能力開発の方向性の1つである「全員参加の社会の実現加速 」。
これは「個々の特性やニーズに応じた職業能力開発の機会を提供し 、一人一人の能力の底上げを図る」という内容になります。
選択肢として下記のフレーズがほぼそのまま、2回にわたって出題。
<引用:第10次職業能力基本計画>
前述の「職業能力開発の今後の方向性」に比べ、インパクトはかなり弱いですが2回出題されているのでお伝えしておきますね。
「第10次職業能力基本計画」資料はどこをチェックするか?
20ページほどある「第10次職業能力基本計画」の資料ですが、キャリアコンサルタント学科試験としてどこをチェックするのよいでしょうか。
いつもお伝えしているように「第10次職業能力基本計画」についても、資料の全頁を読む必要はありません。
勉強のポイントは次の3つを中心にまずは取組みましょう。
- 「職業能力開発の今後の方向性」の4つはおさえておく
- 第1部 総説 「1 計画のねらい」p3~p4
- 過去問で出たところをチェックする
2つ目の第1部総説「計画のねらい」は全体像が掴みやすいかなと思います。
また1ページと三分の1の量なのでサクッと読めると。
あとは、本編の資料のほかに1枚モノの「概要」もありますので、こちらもチェックしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか。
キャリアコンサルタント学科試験は、同じ選択肢が再び出題されることは時々見かける事実です。
毎回何かが再出題されるほどの頻度はないものの、過去問を勉強していると繰返し出された問題は正答がとりやすいというメリットが。
遭遇できればラッキーですね。
勉強法として、確認する資料は絞り込んだところをまずは確認。
本編を全部読むのはもしも余裕があるのなら、くらいでいいですよ。
効率よく勉強を進めるためにも、参考にしてくださいね。
キャリコン学科試験はコツコツ毎日の積み重ねです。
短時間でもいいので、日々取り組んでいきましょう!
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