キャリアコンサルタント試験学科【標準、2級1級対応】

【問題7】キャリアコンサルタントの活動(重要度:S、難易度:中)

 
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問題

「平成29年度版 労働経済の分析」(厚生労働省)の「イノベーションによる就業者、雇用者の変化 」に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

1.過去を振り返ると、「エネルギー革命」「自動化の進展」「IT革命」など 様々なイノベーションの進展により、GDPは大きく上昇し、雇用は減少するのではなく、むしろ増加している。

2.我が国の産業別の就業者の動向を確認すると、1990 年代までは「製造業」が最も大きな割合を占めていたが、1995年以降は「サービス業」「卸売業, 小売業」がトップシェアになるなど、近年のサービス業化は進んでいる。

3.今後のイノベーションの代表例である「AI」が持つ様々な可能性を見据えながら幅広い活用を検討していくことで、 労働生産性の向上などを通じ我が国はより一層の経済成長が期待される。

4.2030年までにAIの進展を含めた第四次産業革命に対応すると失業者は増加せず、約64万人労働力が不足する状況となる。ただし産業別にみると、製造業が約160万人減少する一方で、非製造業は約1万人の減少にとどまっているが、そのうちサービス業はAIの利用により減少幅が大きい。

解答

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解説

最新の「平成29年度版 労働経済の分析」から近年話題の、イノベーションがもたらす雇用や経済成長についての出題。

わが国では少子高齢化による生産年齢人口が減少や供給制約が予想されるなか、イノベーションの促進でひとりが生み出す付加価値すなわち労働生産性を高め経済成長をしていく必要性がうたわれている。第4次産業におけるIoT、AIなどのイノベーション進展への対応は労働生産性を高める鍵となる。

4は、AIの利用だけでは対応できない人間的な付加価値を求められる職種(サービス業など)や技術が必要な職種は就業者が増加することが示唆されている。

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