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キャリアコンサルタント学科試験、超頻発の「労働経済の分析」攻略法は?

 
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キャリアコンサルタント学科試験では、社会や経済の動向、日本はどんな状況にあってそれに向かってどう進んでいくのか?というような時事的な視点の出題もあります。

その出題元になる

  • 労働経済の分析
  • 能力開発基本調査

は毎年公表されており、そしてキャリコン学科試験にはほぼ毎回出題されている超頻発論点。

今日は中の「労働経済の分析」の攻略法についてお伝えしますね。

キャリアコンサルタント学科試験、超頻発の「労働経済の分析」攻略法は?

毎年9月に発表される「労働経済の分析」。

統計のデータをもとに、雇用、賃金、労働時間、勤労者家計などの現状や課題について分析されています。

平成29年版、平成30年版は2つの部から構成されていて、第Ⅰ部の「労働経済の推移と特徴」はレギュラー、第Ⅱ部はテーマが変わります。

<平成30年版  労働経済の分析>

第Ⅰ部  労働経済の推移と特徴

第Ⅱ部 働き方の多様化に応じた人材育成の在り方について

<平成29年版  労働経済の分析>

第Ⅰ部  労働経済の推移と特徴

第Ⅱ部  イノベーションの促進とワーク・ライフ・バランスの実現に向けた課題

この分析資料のボリュームは平成29年版は200ページほど、平成30年版に至っては350ページほどと相当な量。

いったいどこをどう見たらよいのか。

見当をつけるのはなかなか難しいですね。

「労働経済の分析」過去問から考察する

キャリアコンサルタント学科試験のベースとなる勉強方法は、過去問を繰り返し解くことです。
ただし、毎年調査結果が公表される「労働経済の分析」についてはどう取り組むのが良いのでしょう。

「第Ⅰ部  労働経済の推移と特徴」をどう捉えるか?

第Ⅰ部の内容は一般経済、雇用・失業、労働時間・賃金、消費・物価などそれぞれの動向について。

毎年データが変わると言っても、数字的な部分が前年と比べ1年間で劇的な変動はまず起こらないと言っていいでしょう。

「労働経済の分析」や「能力開発基本調査」など調査関係に関する過去問解説で、わたしはいつも、

●トレンドを掴むようにしましょう。

とコメントを入れています。

例えば「完全失業率」について。

労働経済の分析結果を見ると、

<平成30年 版 労働経済の分析の結果>

 2017 年度平均で 2.7%と低い水準。

<平成29年 版 労働経済の分析の結果>

 2016 年度平均で 3.0%と低い水準。

このパーセンテージが出題される時に、0.1%の違いを問うことはまずありません。

具体的に第9回ではこんな選択肢がありました。

<第9回 問題22>

2017年度の完全失業率は5%台で推移した。

トレンドとして完全失業率が「3%弱」である、と覚えておけばこの問いが×肢だと答えることは難しくないですね。

ポイント
  • 過去問でトレンドを掴んでおくこと
  • 前年度版と今年度版の数字結果には大きな変動は起こっていない

「第Ⅱ部」はどう対策をするか?

一方、もうひとつの第Ⅱ部についてはテーマが変わります。

<平成30年版>

第Ⅱ部 働き方の多様化に応じた人材育成の在り方について

<平成29年版>

第Ⅱ部 イノベーションの促進とワーク・ライフ・バランスの実現に向けた課題

「働き方の多様化」「ワーク・ライフ・バランス」のワードどちらも「働き方改革」と縁深いですね。

また2019年4月からは「働き方改革」の一環として法令改正も始まりましたから、平成30年版、平成29年版の第Ⅱ部はチェックしておきたい論点だと。

ただし膨大な量の資料を読むのではなく、まずは平成29年版については過去問での学習から始めましょう。

「労働経済の分析」は〔要約版〕を活用する

「労働経済の分析」には毎年〔要約版〕が出されています。

例えば「平成30年版の〔要約版〕」は、

骨子:10ページ

概要:30ページ

というボリューム。

本編が350ページほどですから、「骨子」と「概要」を足しても9分の1近くのページ数に濃縮された感じ。

全体を掴む方法としては、この〔要約版〕の「骨子」10ページをまず確認することから入るといいですね。

骨子確認のメリット

確認するページ量として負担にならない

奇数ページは文章、偶数ページはグラフで見やすい

 

<引用:平成30年版 労働経済の分析〔骨子〕>

資料はこちらからご覧いただけます。

平成30年版 労働経済の分析〔要約版〕

平成30年版 労働経済の分析〔本編〕

まとめ

キャリアコンサルタント学科試験に超頻発の「労働経済の分析」。

元になっている分析結果のページ量は多いですが、「過去問」や「要約版」の活用で絞り込んだ勉強が可能になります。

決して本編の全ページに目を通す必要ありませんよ。

また、4つの選択肢が全部分からなくても、1つでも2つでもトレンドとして掴めている肢があれば解答は絞り込みやすくなりますね。

調査関係の勉強方法は神経質に考えすぎると不安になるだけです。

確認する範囲をこのように狭めることで、前向きに取り組めるきっかけになるかと。

参考にしてもらうことで勉強に対するストレスが少なくなることを願っています。

合格に向けて頑張っていきましょう。

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