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キャリアコンサルティング理論と実際(木村周著)間違った勉強法!購入不要?

 
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国家資格キャリアコンサルタントの学科試験について、今回は対策としてお勧めする方法ではなくお勧めしない勉強法についてTADAJUKU 学科担当の藤原あきこが思い切ってお話ししたいと思います。

学科試験の出題率ナンバー1書籍「キャリアコンサルティング理論と実際(木村周著)」について、その内容、活用方法、また購読は必要なのかを、斬新な切り口で説明。

キャリアコンサルタント受験を検討している方、1つの考え方としてぜひ読んでくださいね。

キャリコン学科試験勉強でモチベーションが下がる理由は?

キャリアコンサルタントの学科試験対策では、キャリア関連の理論から始まり法律関連、官公庁の調査・分析・指針を含めて本当に広い範囲を勉強していくことになります。

学科対策の講座を開くと、とにかく学科勉強に対するモチベーションがキープできない受験生が多くて。

その理由は、先述のように試験範囲が広いために読んだり確認する資料が膨大にあると思いこんでいて、それに対する不安や焦りが多くを占めています。

であれば、なるべくそのストレスを小さくする方法や都市伝説的になっている勉強方法について、新しい考え方をお伝えし受験生の勉強へのモチベーションを取り戻したい!

こんな思いをもってTADAJUKU学科担当講師の藤原あきこが今回は思い切って「お勧めしない勉強方法」について「キャリアコンサルティング理論と実際(木村周著)」を取り上げてお伝えします。

「キャリアコンサルティング 理論と実際 5訂版」(木村周著)について

この書籍はキャリアコンサルティングの諸理論にはじまり、人事・労務管理、メンタルヘルス、アセスメント関連、職業理解、労働法規関連、国の調査・分析資料、また新たな制度としてセルフ・キャリアドック、ストレスチェック、また第10次職業能力基本計画など、本当に多岐にわたる内容が盛り込まれています。

題名のとおりキャリアコンサルティングに関する理論と現場で活用できる手法などが355ページにかけて。

読みやすくまとまっているので、とてもありがたい参考書籍だと思います。

そして2018年10月に最新5訂版が出版されました。

4訂版から3年半ほどを経て、

  • 木村先生の考えや想いである中小企業での「働くこと」と「人材育成」について、「今、なぜ、中小企業なのか」の意味など(7ページ分)
  • 働くひとが仕事をしながら病気、メンタルヘルス不調治療を続けるための事業場の支援について、厚労省ガイドラインを「事業場における治療と職業生活の両立支援」として紹介(2ページ分)

この2つが追加項目の大きなポイントになります。

もともと木村先生は、「中小企業」について多方面からの調査・研究に携わられ「人を育てる中小企業」という書籍も出版されています。

”人材育成”や”働くひとのキャリア”は中小企業がその重要性を握っているという認識について、冒頭、そして附章のなかでも熱く語っておられ心に響きました。

「キャリアコンサルティング理論と実際」は知識レベルにとどまらず、木村先生の働く人びとのキャリアへの想いが伝わってくると感じています。

その他4訂版からの変更点は、法律改正や新しい指針、制度、報告書などが更新、削除、整理されているところです。

キャリコン学科試験、参考書籍とその出題率について

ご存知の方もおられるように木村先生の「キャリアコンサルティング 理論と実際」は、学科試験への出題率が他の書籍とは比べ物にならないほど高くなっています。

学科試験の出典元になっているほかの書籍といえば、

  • 渡辺三枝子先生の「新版 キャリアの心理学」
  • 岡田昌毅先生の 「働くひとの心理学」
  • 宮城まり子先生の「キャリアカウンセリング」

これらはいずれも心理学やキャリアカウンセリングに特化した内容で、学科試験の範囲であるところをほぼカバーしている木村先生の「キャリアコンサルティング理論と実際」とは位置づけが少し違うと思います。

学科試験への出題率は第9回と第10回で見ると、

  • 木村周先生「キャリアコンサルティング理論と実際」:各12問ずつ
  • 渡辺三枝子先生の「新版 キャリアの心理学」:各5~6問ずつ

実に4分の1近くが「キャリアコンサルティング理論と実際」から出題されていることになります。

公式参考書が販売されていない現在では、出題率から見てもそれに近い存在だと思うのもはムリないかなと思いますね。(2019年2月現在)

▼学科対策の参考書や書籍についての記事はこちら

キャリアコンサルタント学科試験対策に参考書や本(書籍)は必要?おすすめは?

「キャリアコンサルティング 理論と実際」の価格やページ数は?

次に、書籍の価格やページ数について。

1つ前の4訂版と最新の5訂版はページ数はほぼ同じです。

5訂版 381ぺージ 3,000円(税抜)
4訂版 380ぺージ 2,600円(税抜)

なのに、5訂版は15%ほど高くなってしまいました。出版不況が影響しているのか。物価上昇なんでしょうか(笑)

「キャリアコンサルティング 理論と実際 5訂版」(木村周著)を使っての勉強法は?

では学科試験に頻発である「キャリアコンサルティング 理論と実際」を試験勉強にどう使っていくのか?

5訂版は目次などを省けば355ページ。

この書籍の1ページは約1000文字。

人が1分間に読める文字数がおおよそ500ですから1ページ読むのに約2分かかることになります。

そしてこれが1冊になると、表や図などが盛り込まれていることなどを考えても1回読み切るには約11時間。

あの「超速7回読み勉強法」で有名な山口真由さん(東大法学部 主席卒業)でさえ7回教科書を読んで内容を覚えるというのですから、たった1,2回読んだところで記憶が定着することは考えられません。

「キャリアコンサルティング 理論と実際 5訂版」を読む勉強法はお勧めなのか?

はじめにもお伝えしましたが、受験生は幅広い試験範囲をクリアするために、憂鬱になりながらもかなりの量の各種資料や調査、分析結果にも目を通した方いいのでは?と思っています。

そこに、追い打ちをかけるように購読必須となる書籍がありそれを1回読むのに11時間かかるとなれば、さらに時間はなくなり不安が募るばかりでしょう。

結局は最後まで読み切らずに終わってしまうことも大いにあり得ます。

  • 1冊1回読み切るのに時間がかかりすぎる
  • 時間をかけた割には記憶の定着率がよくない
  • TADAJUKUキャリコン学科専用テキストや過去問徹底対策で勉強したほうが、効果的かつ効率的である

時間がない受験生であれば、過去問を解くにあたってその出典元として確認することくらいで精一杯でしょうね。

これらの理由から、わたしのお勧めしない勉強方法は”「キャリアコンサルティング理論と実際」を読んで覚えること”になります。

キャリコン学科試験、お勧めしない勉強方法のまとめ

キャリアコンサルタント学科試験について、お勧めしない勉強方法とその理由を添えてお伝えしてみました。

わたしが「キャリアコンサルティング理論と実際」を読んで感じるのは、木村先生が発してくださる私たちキャリアコンサルタントに対する深い愛情と期待です。

現場を1番知っているキャリアコンサルタントが活躍することで働く人たちにとっての快適な職場づくりが可能になり、現場を動かすことができると確信されているのも伝わってきます。

[木村周先生〕

引用:雇用問題研究会

さらに、御年85歳になられる木村先生の、後進に向けた引き継ぎのメッセージであり激励本だとも。

最後に、この記事は木村先生の「キャリアコンサルティング理論と実際」を否定しているものではなく、あくまでも学科試験勉強の切口としてのお話しです。

受験生の皆様にとって勉強方法の1つの選択肢になり、勉強がスムーズに進むヒントになれば嬉しい限りです。

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