【問題14】職業能力開発の知識(重要度:S、難易度:中)
問題
「令和元年度能力開発基本調査」(厚生労働省)に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
1.企業のOFF-JT費用の労働者一人当たり平均額は1.9万円、自己啓発支援費用の労働者一人当たり平均額は0.3万円である。
2.教育訓練費用(OFF-JT費用や自己啓発支援費用)を支出した企業は57.5%となり前回調査より減少となった。
3.企業の発展にとって重要と考える労働者の能力・スキルについては、正社員では「チームワーク、協調性・周囲との協働力」が最も多くなっている。
4.職業能力開発推進者の選任状況は、徐々に整備されつつあり、「いずれの事業所においても選任していない」企業はようやく50%を切った。
解答
1
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | × | × | × |
解説
【一言】
「能力開発基本調査」は頻出論点ですが、細かい数字を覚えるのは難しくまたデータは古くなるので「多いのか?、少ないのか?」「良化しているのか、横ばいなのか?」など傾向を押さえておけばよいでしょう。
【解説】
1)設問のとおり。企業のOFF-JT費用の労働者一人当たり平均額は1.9万円(前回1.4万円)、自己啓発支援費用の労働者一人当たり平均額は0.3万円(前回0.3万円)である。
2)令和元年度版の調査結果は、教育訓練費用(OFF-JT費用や自己啓発支援費用)を支出した企業は57.5%であり、前回調査時56.1%より増加した。
3)企業の発展にとって重要と考える労働者の能力・スキルについては、正社員では「マネジメント能力・リーダーシップ」が50.8%で最も多くなっている。次いで、「チームワーク、協調性・周囲との協働力」(47.1%)である。
4)職業能力開発推進者の選任状況は、「すべての事業所において選任している」とする企業が11.6%、「一部の事業所においては選任している」とする企業が8.2%である。両者「推進者選任企業」を合わせても全体の4分の1に満たず、「いずれの事業所においても選任していない」企業が78.4%と多くを占める。