キャリアコンサルタント試験学科【標準、2級1級対応】

《国家資格第32回》学科試験 過去問解説〔問題1~10〕

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問題1 難易度:中

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「AIの職場導入による働き方への影響等に関する調査(労働者Webアンケート)結果」独立行政法人 労働政策研究・研修機構(2025年)からの出題。初めて取り上げられた資料からの出題で、判断に迷う選択肢もありました。今後出題が増えてくる可能性もあります。

1)生成AIの活用方法では、「資料や文章の原案作成」が最も多く、次いで「文章等の修正・編集・校正・要約」である。よって誤り。
2)設問のとおり。AIの利用前後における仕事の質の変化を尋ねたところ、「仕事の楽しさ」や「仕事を通じて感じる活力」について、高まった、または増加したとする割合が、低下したとする割合を上回っている。
3)「求職活動のストレスを軽減してくれる」という項目については、約7割が「同意する」と回答している。生成AIの活用によって求職活動に前向きな効果を感じている人が多く、労働移動を支援するツールとなる可能性が示されている。よって誤り。
4)AIを導入している企業で働く人やAI利用者の方が、AIを利用していない人よりも、将来の賃金上昇に対して肯定的な見通しを持っている。よって誤り。

問題2 難易度:易

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職業能力開発促進法に定められているキャリアコンサルティングの定義、事業主の責務、さらにキャリアコンサルタント資格の位置づけを問う基本問題です。確実に整理しておきましょう。

1)キャリアコンサルティングを「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと」と定義している。よって誤り。
2)設問のとおり。事業主には、労働者の求めに応じてキャリアコンサルティングの機会を確保することその他の援助を行い、労働者の自発的な職業能力開発を促進することが求められている。
3)キャリアコンサルティングの機会を確保する場合には、キャリアコンサルタントを有効に活用するように配慮するものとするとあり、必ずキャリアコンサルタントを活用しなければならないとする規定はない。よって誤り。
4)キャリアコンサルタントは、業務独占ではなく、名称独占の国家資格である。よって誤り。

問題3 難易度:中

×
経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングの実現に関する研究会報告書からの出題。この資料は問題48でも取り上げられており、今後の国家試験・技能検定でも注目しておきたい資料です。

1)設問のとおり。
2)「解決型」ではなく、「開発型」の支援である。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)設問のとおり。AI等のデジタルツールを活用する際には、次の3つの能力が求められている。①AI等のデジタルツールを活用して情報を収集・分析する能力②AIが提示する情報の正確性や妥当性を見極める能力③倫理面の問題が生じない形でAIをキャリアコンサルティングの質を高める支援ツールとして効果的に活用する能力

問題4 難易度:易

×
頻出のサビカスから、キャリア・アダプタビリティの4つの次元についての出題。「援助」だけが4つの次元に含まれないため、判断しやすい問題でした。

1)設問のとおり。
2)設問のとおり。
3)設問のとおり。
4)「援助」が受けられることではなく、自らの願望を実現するために、「自信」をもっていることである。よって誤り。

問題5 難易度:易

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前回の第31回問5に続いて、シャインのキャリア・アンカーが出題されました。内容も前回と似ており、過去問を確認していた方には対応しやすい問題でした。

1)シャインのキャリア・サイクルにおいて、「自分のキャリア・アンカーを知り、評価する」ことは、「キャリア中期の危機(35~45歳)」で向き合う課題の一つとされている。よって誤り。
2)キャリア・アンカーは、「才能・能力」「動機・欲求」「意味・価値」に関する自己認識によって構成され、「性格」は構成要素として示されていない。よって誤り。
3)設問のとおり。シャインは、人それぞれのキャリアに一定のパターンがあることを見出し、そのパターンを特徴づける職業上の自己概念やセルフイメージを「キャリア・アンカー」と名づけた。
4)キャリア・アンカーは8種類である。よって誤り。
①特定専門分野/機能別のコンピテンス
②全般管理コンピテンス
③自律/独立
④保障/安定
⑤起業家的創造性
⑥奉仕/社会献身
⑦純粋な挑戦
⑧生活様式

問題6 難易度:易

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特性因子論からの出題。パーソンズがその原型を示し、その後ウィリアムソンによってキャリアカウンセリングに応用・理論化されました。

1)人が生涯において複数の役割を演じ、それらの役割を家庭、地域、学校、職場などの舞台で遂行するという考え方は、スーパーのライフ・キャリア・レインボーに関する内容である。よって誤り。
2)設問のとおり。特性因子論は、個人の特性と職業の因子を客観的に把握し、両者を合理的に照合することによって、適切な職業選択や職業適応が可能になると考える。
3)キャリアを筋書きの中で本人がどのような主人公を演じるかに注目するのは、ナラティブ・アプローチの考え方である。よって誤り。
4)未学習や誤った信念、思い込みなどの学習経験が職業選択を困難にするという考え方は、クランボルツの社会的学習理論に関する内容である。よって誤り。

問題7 難易度:中

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ヒルトンの意思決定モデルからの出題。「不協和」や「前提」というキーワードからヒルトンを結びつけたい。

1)「プロセス」「非可逆性」「妥協」は、ギンズバーグが当初の職業選択理論で示した考え方である。よって誤り。
2)「構築」「共構築」「脱構築」は、ナラティブ・アプローチに関連する用語であり、ヒルトンの意思決定モデルを構成するものではない。よって誤り。
3)「予期システム」「価値システム」「基準システム」は、ジェラットの連続的意思決定モデルを構成するシステムである。よって誤り。
4)設問のとおり。ヒルトンは、職業選択における意思決定を、個人が持つ「前提」と外部から得られた情報との間に生じる「不協和」を解消していくプロセスとして捉えた。

問題8 難易度:易

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問題4に続いて、サビカスの理論からの出題。サビカスは、客観的な適合よりも、本人が自らの職業経験や行動にどのような意味を与えるかを重視しています。

1)サビカスがキャリア・アダプタビリティの構成要素として示したのは、「適性」ではない。問4で確認したとおり、「関心」「統制」「好奇心」「自信」の4つである。よって誤り。
2)「状況(Situation)」「自己(Self)」「支援(Support)」「戦略(Strategies)」の4Sは、シュロスバーグが転機への対処資源を点検するために示したものである。よって誤り。
3)個人の興味や能力などの特性と、特定の職業が求める要件(因子)を客観的・科学的に照合することを重視するのは特性因子論である。よって誤り。
4)設問のとおり。

問題9 難易度:易

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クランボルツの社会的学習理論と計画された偶発性理論について、基本的な理解を確認する問題。

1)キャリア意思決定を連続的なプロセスと捉え、選択肢ごとの結果や可能性を予測し、その価値を評価したうえで合理的に決定する考え方は、ジェラットの前期理論である連続的意思決定モデルに近い内容である。よって誤り。
2)設問のとおり。
3)クランボルツの社会的学習理論では、直接経験による学習だけでなく、他者の行動やその結果を観察する代理経験も重視する。よって誤り。
4)クランボルツの計画された偶発性理論では、偶然の出来事を、排除するのではなく、キャリア形成の機会として活用することを重視する。よって誤り。

問題10 難易度:中

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カウンセリング理論は、「精神力動論的アプローチ」「人間性アプローチ」「認知的・行動的アプローチ」に分類されています。その中の「精神力動論的アプローチ」からの出題。

1)設問のとおり。精神力動論的アプローチでは、現在抱えている悩みや心の症状の背景に、過去の経験、トラウマ、無意識の葛藤、抑圧された感情などが存在すると考える。代表的な理論として、フロイトの精神分析療法がある。
2)自己実現の視点から、本当の自分に気づき、自分自身の心の声を聴きながら生き方を学ぶという考え方は、人間性アプローチに関する内容であり、ロジャーズの来談者中心療法が代表的である。よって誤り。
3)非合理的な信条(信念)を、現実に即した合理的な信条(信念)へ修正することによって、不快な感情を軽減するという考え方は、エリスの論理療法に関する内容である。よって誤り。
4)クライエントが適切な「ものの見方」や「行動」を学習できるよう援助するという考え方は、認知的・行動的アプローチに関する内容である。よって誤り。

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