ハリィ・ジェラット<キャリア発達における意思決定>

概要
ジェラットは、個人が2つ以上の選択肢がある時にどのように意思決定をしているのかについて「連続的意思決定プロセス」として説明した。特に試験で重要なのは、必要な情報収集を行ったあとの3段階の意思決定システムである。
3段階の意思決定システム
第1段階:予測(予期)システム
選択可能な行動は?その結果どうなるかを予測。
第2段階:価値(評価)システム
予測される結果が、自分にとってどれくらい望ましいかを自分の価値観、興味に照らして評価。
第3段階:基準(決定)システム
自身の決定基準にあてはめて目的にあうものを選択する。
学習POINT!
3段階のシステム名称を()内の別名と共に暗記する。普段でも無意識にやっている意思決定プロセスなので、買い物をするとき等をイメージしながら覚えよう。
積極的不確実性(肯定的不確実性)
最初は「客観的・合理的な最終決定」を目指していたが、変化の激しい労働市場などの社会的背景を踏まえて、積極的不確実性(肯定的不確実性)という概念を取り入れた。不確実な事象に対してもありのまま受容することが重要。情報分析、合理的な選択(いわゆる左脳型アプローチ)だけでなく、創造、夢、直感、感性も大切にした選択(いわゆる右脳型アプローチ)も大切である。
補足説明
左脳ばかり使うのではなく右脳も使う意思決定。夢見ることを大切にする意思決定と言われたりする。