社会認知的キャリア理論[SCCT]<レント、ブラウン、ハケット>

概要
社会認知的キャリア理論(SCCT)は、バンデューラの「自己効力感」や「三者相互作用」の考え方を基礎として、さらにレント、ブラウン、ハケットが人の認知の変化に注目して開発された理論である。
SCCTでは、認知の変化に大きな影響を及ぼすのは「学習経験」であると考える。学習経験により「自己効力感」と「結果期待(やり遂げた結果得られる期待)」が形成され、継続的に物事に取り組めるようになる。
社会認知的キャリア理論(SCCT)
三者相互作用に、学習経験、興味、目標などを付け加えて、キャリア選択の流れを示したものが次のモデルである。
[出典]レント、ブラウン、ハケット1994をもとに一部修正
人は性別や健康状態など(個人的要因)と生まれ育った家庭環境、地域環境(環境的要因)の中で、いろいろな「学習経験」をする。そこから、自己効力感、結果期待を形成され、興味を持ち、目標を立てて行動する。そのプロセスや結果が再度「学習経験」に反映される。
学習POINT!
社会認知的キャリア理論(SCCT)モデルの構成要因とおおよそのイメージが持てればOK。