自己効力感、三者相互作用<バンデューラ>

概要
社会的学習理論を最初に提唱したバンデューラが特に重視した概念が「自己効力感」と「三者相互作用」である。自己効力感とは「人が何らかの課題に直面した際にしっかりできるという確信」のことである。自己効力感が低いと新しい挑戦に対して消極的になったり、すぐに諦めてしまったりする。
自己効力感を高める方法
自己効力感を高める方法(自己効力感を獲得する経験=学習経験)は以下の4つ。
(1) 成功体験:自分の力でやり遂げたという経験
(2) 代理経験:自分と同じ能力レベルの人間が努力し成功しているのを見聞きする
(3) 言語的説得:繰り返し褒められる、励まされる
(4) 情動的喚起:心身ともに落ち着いて良好な状態
学習POINT!
実際に自信を無くしているCLのカウンセリング場面で、4つの方法を活用できているイメージで覚える。
三者相互作用
「三者相互作用」とは、従来の「①人」と「②環境」の相互作用によってキャリア選択が決定されるという考え方に対して、「③行動」も追加した。行動をとることで環境に変化を及ぼすことができることや、逆に環境も人の感情や思考や行動に影響を及ぼすことを考慮したのである。