ゲシュタルト療法<パールズ>

概要
CLの抱えている悩みや問題は、CLの過去の経験が十分に消化されず、未完結であることが原因と考える。過去の未完結な問題(固執してしまっていること)に縛られず、「今、ここ」の体験を重視して、CLの全体像(ゲシュタルト)の回復を目標とする。
ゲシュタルト療法の特徴
ゲシュタルト療法の特徴は、抱えている悩みや問題に自由に向き合ってもらい、湧き上がってくる感情をしっかりと感じ取ること(覚知)、そのプロセスで言語表現だけでなく非言語的表現にも注意を払うことである。代表的な技法として以下のものがある。
(1) ホットシート
たくさんの他者から意見感想をもらうことで、気づかなかった自分と対峙する方法。
(2) 未完の行為
これまで完結できなかった行為を完結させる方法。これまで伝えられなかった親への感謝の言葉を伝える。
(3) エンプティ―・チェアー
2つ椅子を用意して、1人2役で感情を重視しながら対話を演じてもらう。例えば、父親と不仲のCLが、まずは(あたかも目の前の椅子に座っている)父親に対して思いのたけをぶつける。その後、今度は自分が父親になって父親の立場から子供に気持ちをぶつける。