キャリアコンサルタント試験学科【標準、2級1級対応】

キャリアコンサルティングのスキル

 

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藤原あきこ
藤原あきこ
国家資格キャリアコンサルタント。秘書検定準1級。企業の人事で人材育成を担当し、人の成長をサポートすることに大きな魅力を感じる。モットーは、MY造語”日々三転進化”(毎日ほんの1mmでもいいので成長していきたい)【好き】旅行、車の運転、花を愛でる、あとネコや犬など動物大好き!

カウンセリングに必要な基本的態度

カウンセリングが成功する一番の鍵はカウンセラーの基本態度であり、それはカウンセラーの理論、知識、スキル(技能)よりも影響は大きいです。

カウンセリングの成功はキャリアカウンセラーの「基本的態度」がより大切だと言えるでしょう。

基本的態度について

受容的態度

クライエントに対し、無条件の肯定的関心を持つこと。

共感的理解

クライエントがもつ内的世界(価値観、考え、感情など)に共感して理解し、それをクライエントに伝えること。

自己一致

クライエントとの関係で、カウンセラー自身が心理的に安定し、ありのままの自分を受け入れていること。(受容していること)

学習ポイント! 

基本的態度は、ロジャースの来談者中心カウンセリングの3つの条件ととてもて近いものです。重要なのでしっかりと覚えましょう!

カウンセリングに必要な基本スキル

厚生労働省「キャリア・コンサルティング研究会報告(平成14年4月)」のなかで次の6つの項目がカウンセリングに必要なスキルとして挙げられている。

これら必要なスキルは前述の「カウンセリングに必要な基本的態度」と深く関連しています。

基本的スキル

クライエントが真に自己理解をするために、カウンセラーの基本的態度、カウンセリング観、どんな理論に立つのかなど基本スキルが重要であることを認識すること。

キャリアシートの作成指導

キャリアシートの意義の理解と、作成の知識を持ち作成ができるか。

カウンセリング・スキル

受容、繰り返し、かかわり技法、応答技法、カウンセリング関係の樹立、問題把握などのスキルを知りそれを使えるか。

グループ・カウンセリング

グループワークである、グループ・カウンセリング、グループ・エンカウンター、構成的エンカウンター・グループなどの理論と実際を知り、行うことができるか。

相談過程全体のマネジメント・スキル

カウンセリングプロセスの、どの段階にクライエントがいるのかを把握し、各段階に応じた適切なカウンセリングを行うことができるか。

自己研鑽・スーパーバイズ

自己研鑽のための学習継続能力やスーパーバイジングを受ける能力がある。 など

参考書籍

キャリアコンサルティング理論と実際 木村 周著

ジョブ・カードの活用(キャリアシートの作成・指導)

「ジョブ・カード」の作成・指導について。

目的

状況に応じた職業能力開発、人材を必要とする分野への就職支援等のための「生涯を通じたキャリア・プランニング」と「職業能力の証明」のツール。

個人のキャリアアップや就職の促進などの各場面において活用する。

様式

  • キャリアプランシート(就業経験有と就業経験無や学卒者用がある)
  • 職務経歴シート
  • 職業能力証明書(「免許・資格」「学習歴・訓練歴」「訓練成果・実務成果」で構成)

<引用:ジョブ・カード制度ポータルサイト

作成のメリット

作成者本人

  • 単に職務の経歴や職業経験のたな卸しだけでなく、能力・技術の把握、学習・経験の評価などを含めて振返ることで自己理解を深める。
  • 職業能力を証明するものになり応募書類として活用できる。 など

企業側

  • 履歴書ではわかりにくい応募者の職業能力などが分かる。
  • 在籍従業員の職業能力の見える化ができる。 など

記入時のマナーなど

  • 誰にでも分かりやすく、項目を立てて簡潔に。
  • レイアウトに配慮し必要に応じて図表をいれる。
  • 職務と関連する地域活動、余暇活動、趣味などもあれば入れる。
  • 自己PRは適切に行う。

留意点

  • 成果・実績の記入は具体的な数値を記入。数値的な指標が無い“工夫や改善など”の成果があればそれも記載する。
  • ジョブ・カードの記入や管理は利用者本人が行い、データ(電子情報)での保存はパスワード設定をして適切に管理をすること。
  • ジョブ・カード作成に関する問い合わせはメールにて受け付けている。

関連サイト

ジョブ・カード制度ポータルサイト

カウンセリングスキル

キャリア・カウンセリングは特定の理論や手法にとらわれず、さまざまな理論や手法を取り入れ(包括的)、その良いところを選んだ(折衷的)「包括的・折衷的アプローチ」であり、目標設定から始まり、計画的に目標達成まで進んでいくという点では「システマチック・アプローチ」でもあります。

具体的には、アイビーの「マイクロカウンセリング」 やカーカフの「ヘルピング」、またこの両者を取り込んだ國分康孝の「コーヒーカップモデル」が有名で多く使われている手法です。

包括的・折衷的なカウンセリングについて

代表的なアイビーのマイクロ技法について

1.かかわり行動

クライエントを暖かく受入れ「聞く」ではなく「聴く」姿勢。

クライエントとのコミュニケーションでは必須であり、クライエントを励ますことになる。

〔具体的手法〕

視線の合わせ方、言語追跡、身体言語、声の調子

2.かかわり技法

言語レベルの傾聴の技法で、クライエントの心の枠組みに沿ったもの。

〔具体的手法〕

開かれた質問、閉ざされた質問、はげまし、いい換え、要約、感情の反映、意味の反映など基本的傾聴の連鎖。

3.積極技法

かかわり技法からは少し積極的にアプローチし、クライエントの問題解決を促す技法。

〔具体的手法〕

指示、論理的帰結、解釈、自己開示、助言、情報提供、説明、教示、フィードバック、カウンセラー発言の要約。

4.技法の統合

言葉のとおり、いろんな技法の組み合わせ。

コミュニケーションをスムーズにし、問題解決へと進めていく。

5.参考書籍

キャリアコンサルティング理論と実際 木村 周著

学習ポイント!

キャリア・カウンセリングで実際に使われるポピュラーな手法です。

キャリアカウンセラーになってカウンセリングしているイメージをしてみて!

理解ポイント!

基本的な言葉の意味を理解しよう!実際の面談や実技試験でも多く使います。

「傾聴」

熱心に注意深く共感的に聴くこと。心と耳を傾けて聴く感じですね。

「開かれた質問」

考えや意見を自由に話してもらえる質問。

「閉ざされた質問」

はい・いいえで答えられる質問。多用すると詰問的になってしまうので注意。

システマティック・アプローチ

キャリア・カウンセリングで一般的に使われている「システマティック・アプローチ」の流れについて把握しましょう。

「システマティック・アプローチ」の流れ

カウンセリングの開始

ラポール(信頼関係)を築きクライエントに安心して話してもらえる環境をつくる。

問題の把握

来談の目的、また何が問題なのかをクライエントとカウンセラーで共有し明確にする。

さらに、共有した問題解決に向けてクライエントが行動する意思確認をとる。

目標の設定

まずはクライエントの悩みや阻害要因に気づかせること。

目標達成のための行動計画である「方策」を選択して行動ステップに落とし込み、クライエントとカウンセラーの共同作業として最終目的を決定する。

尚、目標が明確かつ到達可能な場合にクライエントは最も動機づけされる。

補足ポイント!

目標設定でクライエントが方向づけた最終目標は、固定的なものではなく変更可能。

目標設定しても、意思が弱い、努力を続けるのが難しい人とは必要に応じて「契約書(同意書書)」を取り交わす。

方策の実行

選択した方策、主な方策は「意思決定」「学習方策」「自己管理」であり実行する。

結果の評価

実行した方策など結果の評価をする。目標達成したのか、ケースを終了してよいかなど。

またカウンセラーは自分自身か他人によりケースについての評価をする。

カウンセリングとケースの終了

成果やクライエントの変化について相互に確認し、クライエントの了解を得てケースを終了する。

グループ・アプローチスキル

グループ・アプローチはグループを対象として行うキャリア・コンサルティングのひとつで、結果として個人にも影響を与えようとする手法。

内容

共通の目標や似た問題を持つクライエント2人以上でリーダーの助言の元、情報や意見の交換をし合う。

特徴

  • ひとりより参加がしやすい
  • 他の人の悩みがきける
  • 参加者の持つ経験や背景を共有することで自身の問題解決のヒントを得る、自己成長などの相互作用  ほか

効果的なグループ・アプローチのための原則

  • グループメンバーは互いに相互作用し合え、双方向のコミュニケーションがある
  • 目標を共有している
  • グループメンバーの行動を規定する基準があり、行動により報酬を受けたり、罰せられることもある
  • 一連の“役割”を与える  など

エンカウンター・グループ

エンカウンター・グループは、集団心理療法の1つです。

構成的グループ・エンカウンター

あらかじめ課題などある程度の内容が構成(用意)されているもの。

ルールを造り役割を決める。

〔2本柱のプログラム構成〕

  • エクササイズ
  • シェアング

非構成的(ベーシック)エンカウンター

あらかじめ課題やテーマなどは用意されておらず、自由闊達に意見を述べることができる。

ワークショップで使う手法

ワークショップとは体験型・参加型の学びの場のことです。いろいろな手法がありますので代表的なものをご紹介します。

ディベート

テーマについて賛成派と反対派に分かれて、互いに主張、質問、反論など繰り返し相手を論破する。

ブレーンストーミング

略して「ブレスト」。

1つのテーマについてグループで自由に意見を出しあうことで、新しい発想や解決策を導く。

結論は出さず意見の質より量を求める手法。

ブレーンライティング(BW法)

ブレストの一種で、シートにアイデアを書きリレー式でそのシートにアイデアを追記していくことで、アイデアを増やしていく。

コンセンサスゲーム

チームメンバーとの合意形成(コンセンサス)を行うもの。

チームで話し合いながら1つの結論を導く。

補足ポイント!

「コンセンサスゲームの例」

「砂漠で遭難したら?」というお題で、与えられた12個のアイテムの重要度順位をチームでコンセンサスをとる。各自の考えや意見、重要度が違うので1つの結論に達するように繰返し話し合う。

ワールドカフェ

カフェにいるようなリラックスした雰囲気の中、少人数に分かれた参加者が対話を通じて「気づき」「相互理解」をし、「集合知」を創出する組織開発の手法。

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