【問題17】自己理解の支援(重要度:S、難易度:易)
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問題
心理検査とその内容に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。
1.厚生労働省一般職業適性検査(GATB)の構成は、15の下位検査(11の紙筆検査、4つの器具検査)で仕事を遂行するために必要な9性能を測定する。
2.職業レディネス・テスト(VRT)は、仕事に対する基礎的志向性、個人の興味、自信度の強い職業領域、弱い領域を検索することができる。
3.VPI職業興味検査(VPI)は、120の職業を提示し、6つの興味領域と5つの傾向尺度に対する個人の特性を測定する。
4.職業ガイダンス・システム(パソコンを使用したCACGS)には「職業ハンドブック・ジュニア版OHBY)、「キャリアインサイト」などがあり、職業理解のための職業情報に重きを置き、自己理解が同時にできるようにつくられているものが多い。
解答
3
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
解説
キャリアコンサルティングに多用される心理テストについての問題で、GATB、VRT、VPI、CACGSは頻発するので内容はぜひ覚えておきたい。
3の、VPI職業興味検査(VPI)は、160の職業を提示して測定する。ホランド理論に基づいた診断ツールでありVPI日本版は、11の尺度(6種類の興味領域と、5つの傾向尺度)をプロフィール化して整理を行う。
因みに、職業レディネス・テスト(VRT)のA検査とC検査もホランド理論からなり、VPI、VRTともに6タイプごとの興味・能力の強さが表示され、クライエントの実感と合っているのか、なぜこのような結果になったのかなどを検討して、自己理解を深めることが大切である。
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