【問題41】メンタルヘルスの知識(ラインによるケア)(重要度:S、難易度:中)
問題
「職場における心の健康づくり」(厚生労働省)の「ラインによるケアとしての取組み内容」に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.ラインによるケアとは「職場環境等の把握と改善」、「労働者からの相談対応」などが挙げられるが、「職場復帰における支援」は主治医、産業医がメインで行うものでありラインで関わる必要はない。
2.管理監督者が「いつもと違う」部下に気づくことは大切であり、例えば表情に活気がみられない、不自然な言動が目立つ、報告や相談、職場での会話が多くなるなど、いつもの行動様式とズレが生じている場合はそれにあたる。
3.部下からの自発的な相談に対応するため、常日頃から相談しやすい環境や雰囲気を整えることが必要となる。
4.長時間労働による過労状態にある部下には、管理監督者から声をかけ、「話を聴く」、「適切な情報を提供する」、「必要に応じて事業場内の産業保健スタッフ、事業場外資源への相談・受診を促す」などの対応をとる。
解答
1
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | 〇 | 〇 |
解説
メンタルヘルスケアの4つのケア(セルフケア(労働者自身による)、ラインによるケア(管理監督者による)、事業場内産業保健スタッフ等によるケア(産業医、衛生管理者等による)、事業場外資源によるケア(事業場外の機関や専門家による)の管理監督者が行う”ラインケア”についての設問。
この4つのケアは、継続的かつ計画的に行われることが重要になります。
また、事業者は①心の健康計画の策定、②関係者への事業場の方針の明示、③労働者の相談に応ずる体制の整備、④関係者に対する教育研修の機会を提供等、⑤事業場外資源とネットワーク形成などを行うことになります。
1は、「職場復帰における支援」もラインケアの1つです。
2は、「報告や相談、職場での会話が多くなる」は一見よさそうに見えますが、いつもと違ってというところがポイント。ひっかからないようにしましょう。