〔キャリアコンサルタント学科対策〕「ストレス」について
キャリアコンサルタント学科試験の「メンタルヘルスの知識」は毎回最後に2問、出題されているレギュラーになります。
メンタルヘルスの知識のなかでも「ストレス」に関するものは、近年の働く人びとを取り巻く環境に変化があるように、仕事においてストレスを感じる労働者の割合やその内容までも変化してきました。
キャリコン学科試験でも論点になっている「ストレス」について、今回は取り上げます。
〔キャリアコンサルタント学科対策〕「ストレス」について
キャリアコンサルタントを目指すみなさんは「ストレス」にどんなイメージを持っていますか?
また正しい知識はどの程度持ち合わせているでしょうか?
はじめに、次の問題を解いてみましょう!
今の知識レベルの確認ができますので、チャレンジ!(解答は記事の最後に)
問題1 ストレッサーとはストレスに適応しようとして、こころや体に生じたさまざまな反応のことである。
問題2 ストレッサ―には「物理的ストレッサー」「化学的ストレッサー」「心理・社会的ストレッサー」があり、普段「ストレス」と言っているものの多くは「心理・社会的ストレッサー」のことを指している。
問題3 ストレッサーを解決したりストレッサーによる悪影響を緩和するために行う工夫をストレス対処(コーピングまたはストレスコーピング)と言う。
いかがでしたか?
では、「ストレス」について解説していきますので、確認してくださいね。
ストレスとは?対処方法
ストレスとは、生きていく上で避けることができないもの。
ストレスに気づき、上手に対処していきたいですね。
わたしたちに起こるすべての出来事はストレスの要因となり、ストレスが大きくまた長期間続くことで、体の適応限界を超え心身の不調状態が起こってしまうことになります。
ストレスは避けることができないなら、自分でコントロールできる術を身につけたいですよね。
▼参考になるWEBサイト▼
ストレスとは?
では、ストレスとはどういうことでしょうか?
そもそもストレスという用語は物理学の分野からの言葉で、
- 外からの圧力で歪ができた状態
のことになります。
医学や心理学の領域では次のように。
キャリアコンサルタント学科対策として覚えておきましょう。
- ストレッサー:こころや体にかかる外部からの刺激
- ストレス反応:ストレッサーに適応しようとして、こころや体に生じたさまざまな反応
<引用:こころの耳 ストレス軽減ノウハウ>
ストレッサーについて
では、ストレッサーについてもう少し詳しく。
わたしたちのカラダに影響を及ぼすストレッサーは、
- 物理的ストレッサー:暑さや寒さ、騒音や混雑など
- 化学的ストレッサー:公害物質、薬物、酸素欠乏・過剰、一酸化炭素など
- 心理・社会的ストレッサー:人間関係や仕事上の問題、家庭の問題など
があり、このなかで「心理・社会的ストレッサ―」が普段「ストレス」と言っているものの多くを指します。
平成29年の労働安全衛生調査では、仕事や職業生活で強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は約6割。
職場には仕事の量や質、対人関係など様々な要因がストレッサーになり得ることも。
【関連記事】
▼心の健康問題により休業した労働者への支援についてはこちらから▼
ストレス反応について
次にストレス反応について。
ストレッサーにより引き起こされるストレス反応は、次の3つに分けることができます。
- 心理面:活気の低下、イライラ、不安、抑うつ(気分の落ち込み,興味・関心の低下)など
- 身体面:体のふしぶしの痛み頭痛、肩こり、腰痛、目の疲れ、動悸や息切れ、胃痛、食欲低下、便秘や下痢、不眠などさまざまな症状
- 行動面:飲酒量や喫煙量の増加、仕事でのミスや事故、ヒヤリハットの増加など
<引用:こころの耳 ストレス軽減ノウハウ>
わたしも決してストレスに強い方だとは言えず、ストレスフルだと仕事に対するモチベーションに影響がでますし、体調面では頭痛や肩こりが起こってしまいます。
ストレッサーを解決したりストレッサーによる悪影響(ストレス反応)緩和のため、いろいろな工夫・うまく付き合うための対処方法(=ストレスコーピング)を。
【ストレスコーピングの分類】
- ストレスそのものに対する働きかけによってストレスをなくしてしまう方法
- ストレスに対して自分自身ならびに周囲の人の協力を得て解決する方法
- ストレスによって発生した自分の不安感や怒りなどの感情を周囲の人たちに聴いてもらうことによって発散する方法
など
<引用:こころの耳 ストレス軽減ノウハウ>
わたしの場合は、メンターや仲間にサポートを受けながら乗り越えていくことが多くて、いつもありがたいと思っています。
ストレスといってもいろいろあって、一筋縄でいかないストレスも実際あります。
上手く乗り越えれない、長期間続くとストレス反応が慢性化してしまう可能性も。
こうなると不安感が高まったり、気分の落ち込みなどで「うつ」状態に近づいていきます。
心の不調としてのストレスのサインに気がついた場合は、早やめに家族や職場の上司、産業保健スタッフなど相談しやすい人に。
キャリコン学科対策として、メンタルヘルス不調の未然防止のための「ストレスチェック制度について」は、この機会に合わせて学習しておきましょう。
▼ストレスチェック制度についてはこちらの記事から▼
まとめ
今回は、「ストレスとは?、ストレッサー、ストレス反応」を中心にお伝えしました。
それぞれの用語の意味は押さえておきましょうね。
最後に、スタート問題の解答はこちらから。
問題1 × ストレス反応とはストレッサーに適応しようとして、こころや体に生じたさまざまな反応のことである。選択肢はストレス反応とストレッサーが逆になっている。
問題2 〇設問のとおり。ストレッサ―には「物理的ストレッサー」「化学的ストレッサー」「心理・社会的ストレッサー」があり、普段「ストレス」と言っているものの多くは「心理・社会的ストレッサー」のことを指している。
問題3 〇設問のとおり。ストレッサーを解決したりストレッサーによる悪影響を緩和するために行う工夫をストレス対処(コーピングまたはストレスコーピング)と言う。
多田塾有料会員 最高峰の教材コンテンツ!
多田塾では出来る範囲で有用な情報を無料提供させて頂いておりま
- 学科集中コース(学科合格に必要なものをすべて提供)
- 研究施設コース(学科合格教材すべて+実技合格教材+
対人支援プロ養成教材)