エレナです。
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「キャリアコンサルタント試験 学科試験」終了も束の間、先週末にキャリアコンサルタント協議会の実技面接試験(ロールプレイ)が終了。そして今週末はJCDA側の面接試験ですね。
これまでの経験や練習の成果を発揮してくださいね。
第8回目となる今回は、「カウンセリング理論」に関する問題からの出題です。
技能検定の受験の方は、もうひと踏んばり。技能士2級受験の方も復習のつもりで確認してみてください♪
キャリコン学科試験 【問題】
問1:
ロジャーズの「来談者中心療法」は、相談者が「自己不一致」の状態から「自己一致」の状態に変容させることを目的に、相談者主導のもとにカウンセリングを進めていく。
問2:
来談者中心療法によるキャリアコンサルティングでは、来談者独自のアイデンティティの明確化と、それに基づくキャリア目標の選択、自己実現の援助を基本的な目標としている。
そのためにキャリアコンサルタントに求められる3つの基本的態度とは、「肯定的態度(受容的態度)」「共感的理解」「自己一致・純粋性」である。
問3:
フロイトの「精神力動論」は、人間の心には無意識の領域が存在することを前提に、無意識の領域に存在するものについて知ることが重要であるとする。そのため、精神分析的カウンセリングでは、相談者個人のキャリア選択・適応への援助を行う際には、精神分析療法による治療を行うことを前提としている。
問4:
フロイトによって提唱された「心理学的構造理論」は、職業選択やキャリア形成は、人間の心理的・内的要因によって規定されるとした。
問5:
ユングは人生を太陽の動きになぞらえ、40歳を「人生の頂点」と呼び、その後の中年期を人生最大の危機をもたらす転換期であると考えた。
問6:
論理療法は、相談者のイラショナル・ビリーフ(非論理的信念)に対して質問をすることにより、そのビリーフの理由・根拠を問い直していくという「反論説得法」を用いる。
問7:
行動療法は、系統的脱感法、主張訓練(アサーション訓練)・モデリング・セルフコントロール法等の技法を用いて、不適切な行動を除去しようとする。
問8:
パールズのゲジュタルト療法は、「今ここ」を生きておらず、過去の問題に囚われている人は精神的に不健康な人であるとし、相談者に「過去で止まっている行為」を完結してもらうことで、「今ここ」を十分に生きることができるようになるとする。
問9:
交流分析は、自我交流の構造分析・交流パターン分析・ゲーム分析・脚本分析などを行う方法である。
問10:
「構成法」は、ロジャーズの来談者中心療法の理論とその根底にある人間観を、健常者を中心としてグループに発展させたものであり、「非構成法」は、パールズの流れをくみ、日本では國分康孝によって創始され発展した。
キャリコン学科試験 【解答】
問1:
○
相談者の生来的な適応・成長能力への信頼、相談者のもつ自己実現傾向への信頼を基本としている。
問2:
×
「肯定的態度(受容的態度)」→「肯定的関心(受容的態度)」
3つの基本的態度とは、いわゆるロジャーズの中核三原則である。
問3:
×
精神分析的カウンセリングは精神分析療法そのものではないので、個人の生活問題としてのキャリア選択・適応への支援は行うが、治療を行うのではない。
問4:
○
「心理学的構造理論」は、構造理論のうち個人に力点を置くものである。それに対し、環境に力点を置くものが「社会的構造理論」である。構造理論の基本的考え方は、人間と環境の相互作用を重視する点にあり、個人の職業選択やキャリア形成は、個人と環境の相互作用の中で行われるとしている。
問5:
×
「人生の頂点」→「人生の正午」
人間にとって最も問題となる時期が中年期であり、40歳を「人生の正午」、それ後の中年期を「人生の午後」と呼んだ。
問6:
○
論理療法は、人間の感情は、それに先行する出来事によって引きおこされるのではなく、その出来事をどう受け止めるかという信念によって生じるとしている。
問7:
○
行動療法は、人間の問題行動は、不敵的な行動の学習、適切な行動の未学習及び環境による不適切な刺激と強化という認知によって引き起こされると考えている。
問8:
×
「過去で止まっている行為」→「未完の行為」
二つの椅子を向い合わせに置いて、自分が話したい相手を向かい側の椅子に想定して対話をする「ホットシート(エンプティチェアー)」という方法などを用いる。
問9:
○
交流分析は、精神分析理論を基礎として、自己理解の促進・自律性の促進・親密な人間関係の回復等を目的としている。
問10:
×
「非構成法」と「構成法」が逆である。
エレナの編集後記
第2回「キャリアコンサルタント試験 筆記・論述」の問題と解答が、早速HPに掲載されていましたね。確認されましたか。
厚生労働省が提唱している「キャリアコンサルティングの流れ」に沿った項目(自己理解、仕事理解、目標の設定、方策の実行等)に基づいた問いが随所にちりばめられ、国家資格としての位置づけがより鮮明になってきていると感じました。
キャリコン技能試験も含め、以下のHP「(3)キャリアコンサルティングの流れ」に注目です。
それでは、来週またお会いしましょう♪
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