【14回合格発表】キャリアコンサルタント試験の結果と今後の対策は?

キャリコンサルタント試験情報(合格発表など)

2020年4月17日、第14回国家資格キャリコンサルタント試験の合格発表がありました。

私が一番気になっていたのは、コロナの影響でどれくらい受験者数が減ったのかどうか。

結論からお伝えしますと、受験回避したのは1割程度だったということです。

それ以外については大きな変化はなかったのですが、懸念材料などもあるので、今後キャリコンサルタント受験を考えられている方は、参考にしてくださいね!

第14回キャリアコンサルタント試験の合格率、受験者数、合格者数など分析

キャリアコンサルティング協議会(以下CC協議会)

出典:キャリコンサルティング協議会

JCDA

出典:日本キャリア開発協会(JCDA)

実受験者数(両団体合計)の推移

第14回:4207人(CC協議会2152人+JCDA2055人)

第13回:4724人(CC協議会2553人+JCDA2171人)

第12回:4361人(CC協議会2214人+JCDA2147人)

実受験者数は、CC協議会側の受験者が前回と比べて約16%減JCDA側が約5%減。

全体としては約517人減(約11%減)という結果でした。

コロナの影響でどれだけ受験生が減っているのか心配でしたが、個人的には10%程度の減少で済んだのは奇跡的かなと。

注目:ここ2回CC協議会の合格率が厳しくなっていたので、JCDAにかなり流れた印象があります。

受験生としては、合格率が高いほうがいいと考えるのは当然のことなので、今回JCDA側に人が流れたのは想定内のことでしたね。このあと、合格率の比較などを確認していきますが、偏りがなくなったので、次回からはまたCC協議会受験者も増えると思います。

次回11月の15回受験の懸念

次回、大幅に受験者が増加することが予想されます。

今回受験を見送った500人+7月の受験予定だった第15回受験者+もともと秋11月受験を目指していた方やこれから11月を目指す方など。

もしかすると、7000人、8000人くらいの受験者になることも。

学科、論述は教室を大きくすることなどで対応できるかと思いますが、面接ロープレはそんなに簡単なことではないので、どうなるか注意をしておきましょう。

申込みスタートしたらすぐにお申込みを済ませるようにしましょう!

可能性は低いと思いますが、最悪、受験人数が制限されて受験できない可能性があります。

【比較】両団体の合格率とカッコ内合格者人数

合格率比較 JCDA
(日本キャリア開発協会)
CC協議会
(キャリアコンサルティング協議会)
≪第14回≫
学科 69.1%(1194人) 65.1%(1043人)
実技(論述、面接) 65.3%(1182人) 66.0%(1225人)
≪第13回≫
学科 70.4%(1296人) 71.7%(1509人)
実技(論述、面接) 65.4%(1191人) 58.0%(1298人)
≪第12回≫
学科 75.5%(1406人) 75.5%(1421人)
実技(論述、面接) 68.7%(1108人) 62.4%(1034人)
≪第11回≫
学科 62.7%(1203人) 62.5%(1185人)
実技(論述、面接) 74.1%(1213人) 75.3%(1235人)
≪第10回≫
学科 62.9%(1161人) 65.4%(1464人)
実技(論述、面接) 65.7%(865人) 73.3%(1320人)
≪第9回≫
学科 32.1%(439人) 28.8%(392人)
実技(論述、面接) 67.9%(745人) 67.8%(879人)
≪第8回≫
学科 59.9%(831人) 66.5%(992人)
実技(論述、面接) 71.9%(779人) 67.5%(909人)
≪第7回≫
学科 54.8%(886人) 53.6%(575人)
実技(論述、面接) 74.6%(1024人) 70.0%(636人)
≪第6回≫
学科 61.5%(1105人) 64.2%(917人)
実技(論述、面接) 66.4%(955人) 76.0%(890人)
≪第5回≫
学科 51.4%(867人) 48.5%(513人)
実技(論述、面接) 65.7%(842人) 72.1%(557人)
≪第4回≫
学科 19.7%(235人) 23.5%(217人)
実技(論述、面接) 63.7%(827人) 75.4%(782人)
≪第3回≫
学科 63.3.%(925人) 66.1%(496人)
実技(論述、面接) 61.9%(1022人) 65.7%(564人)
≪第2回≫
学科 74.8%(934人) 77.2%(511人)
実技(論述、面接) 59.4%(932人) 74.3%(597人)
≪第1回≫
学科 74.2%(763人) 81.0%(945人)
実技(論述、面接) 51.5%(709人) 71.6%(716人)

出典:日本キャリア開発協会キャリア・コンサルティング協議会

合格率ついての感想

まず、一番気になる合格率について。

学科

CC協議会:65.1%

JCDA:69.1%

直近3回の学科合格率と合格者数をピックアップしておきます。

合格率比較 JCDA
(
日本キャリア開発協会)
CC協議会
(キャリアコンサルティング協議会)
14回学科 69.1%(1194人) 65.1%(1043人)
13回学科 70.4%(1296人) 71.7%(1509人)
12回学科 75.5%(1406人) 75.5%(1421人)

学科試験は同じ問題、同じ条件で試験が実施されるので、4%の開きが出たのはビックリしました。受験団体で取り組みに差があるとは思えないのですが、考えられるところで言えばJCDAだけで教えていた内容、論点が、どこかの問題であった可能性かなと。そう考えないと、CC協議会の人たちが学科勉強をあまりしなかったということになってしまいますので(笑)

試験が終わった直後は、かなり難しかったという感想を沢山もらっていましたが、蓋をあけると割と高い合格率になりました。

おそらく「難レベル」の問題が多かったから、いつもより難しく感じられたのだと思います。

私の分析上では、「易レベル」の問題も32問あったので、そのあたりで点数をキッチリと拾えた受験生は合格点に届いたのかなと。

いつも通り、過去問と同じ問題も多々ありました。

TADAJUKUでは、徹底して過去問をベースにした情報提供をおこなっております。

次回11月15回受験は、新範囲での出題になります!

必ず最新情報をアップデートして受験に臨んでくださいね。

▼ TADAJUKU学科対策はこちら!

キャリアコンサルタント試験学科研究室

実技

CC協議会:66.6%

(内訳:養成講座修了受験者67.6% 実務受験者合格率50.0%)

JCDA:65.3%

(内訳:養成講座修了受験者67.5% 実務受験者合格率43.9%)

両団体とも、実務受験枠受験者は1割もいません。9割以上は養成講座受験者となります。

ちなみに、受験資格は以下のとおり。

キャリアコンサルタント試験は、次のいずれかの要件を満たした方が受験できます(複数の受験資格に該当する場合は、いずれか一つを満たせば受験できます)。

  1. 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方【養成講座に参加して修了】
  2. 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験(※1参照)を有する方
  3. 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方
  4. 平成28年3月までに実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格である養成講座(添付2)を修了した方(平成28年4月から5年間有効)

直近3回の実技合格率と合格者数をピックアップしておきます。

合格率比較 JCDA
(
日本キャリア開発協会)
CC協議会
(キャリアコンサルティング協議会)
14回実技 65.3%(1182人) 66.6%(1225人)
13回実技 65.4%(1191人) 58.0%(1298人)
12回実技 68.7%(1108人) 62.4%(1034人)
今回、CC協議会の合格率が大幅にアップしました。

過去2回、6%~7%の開きがあったので、TADAJUKUでは「これはダメ!」ということを何度も訴え続けてきました。

私が主張したからとか関係ないのですが、とにもかくにも誤差がたったの1.3%になったことは、とても良いことです。

国家資格ですし、同じ資格を目指しているのですから、これからも不平等がないように願いたいですね。

第14回キャリアコンサルタント試験の平均点は?

キャリ協

JCDA

平均点についての感想

論述

ほとんど誤差はなくなりました!

CC協議会の平均点:32.9点(前回13回は31.1点)

JCDAの平均点:33.3点(前回13回は34.5点)

今回は久しぶりにCC協議会の平均点が1.8点あがりました。

逆にJCDAの平均点は少しづつ低下しています。

両団体で差がでないように調整してくれているのか定かではないですが、誤差がなくなることは良いことですね。

ちなみに、論述の難易度(書きやすさなど)は個人的にはほとんど変わっていないので、採点者側のさじ加減だと考えています。

どのようにキーワードを活用しながら高得点を狙うのかについては、多田塾で解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

点数いい人であれば、40点を超えるのでしっかり書く練習をやっていきましょう。

実技

100点満点の約6割ですね。

80点以上も狙えるのですが、そこはなかなか難しいので、まずは60点をしっかりと死守できる練習を積んでいきましょう。

合格者の多くは、60点~70点前半になっています。

なんといっても面接が一番の勝負どころになります。

もちろん、合格することが一番大事になりますが、ここで間違った練習をしてしまうと、もし合格できたとしても今後に悪影響を及ぼしてしまうことにもなります。

しっかりと基本を学んでくださいね!

面接ロープレで大事な基本事項は、こちらですべて解説しております。

不合格になってしまった方は、初心に戻ってすべてを丁寧に理解していきましょう。焦りは禁物です!

動画でも解説してます!

良ければご確認くださいね。

第14回キャリアコンサルタント試験合格発表速報【所感と今後の対策】

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