どんな欲求があるか探っていく支援

キャリコンサルタント試験【実技】対策ヒント集

対人支援をする時に、人間と環境の相互作用を重視する考え方があります。いわゆる構造理論と呼ばれるものですね。

ここでは難しい話をするつもりはありませんが、要は個人と環境の相互作用をしっかりと把握すること。

もっと噛み砕いて言うと、相談者自身の価値観、考え方、欲求や心理状態などの【個人】、会社の状況、家族、仲間などの【環境】をともに、立体的に理解をしていく必要性があるということです。

対人支援のスキルを上げるためには、個人的要因だけにフォーカスを当ててしまうことも良くないですし、一方、環境要因だけにとらわれてしまうこともよくありません。

相談者さんの話を聞きながら、臨機応変に対応することを心がけていきましょう!

今日は、その中でも個人の方にフォーカスをして、相談者さんの悩みと欲求の関係について考えてみようと思います。

欲求理論の重要性

多くの場合、目的を達成したい裏側には、自己実現欲求や承認欲求が潜んでいます。

例えば、「会社で昇進をしたいけど、なかなか昇進ができず同期に遅れをとっている」という悩みを聞いたとします。

この時に相談者さんの過去を振り返ったり、上司との会話のやり取りを確認することも大事になりますが、そもそもなぜ昇進をしたいのかという欲求について理解を深めていくことも大切になります。

昇進をすることによって、何を達成したいか(何を手に入れたいか)ということかなんですね。

承認要求が強い場合

自分がこれまでに行ってきた行動や成果について、周りがちゃんと評価をしてくれているのかどうかということが一番気になっているのであれば、それは承認欲求が強いということになります。

自分のことを認めてくれているかどうかという基準が、昇進と言う物差しだけで決まるのかどうか、このあたりも人によって考え方はいろいろあるので、じっくりと向き合う必要が出てきますね。

自己実現欲求が強い場合

また、昇進すること自体に価値を見出しているわけではなくて、役職が上がることによって自分の権限や責任が大きくなることで、何かを成し遂げていきたいと考えてるかもしれません。

この場合は承認欲求というよりは、自己実現をしていきたいという思いが強いのかもしれません。

このように、昇進をしたいけどできないという話を聞く時にでも、色々な観点から関わっていくことが可能です。

キャリコン理論を実践で活かす

今回は個人にフォーカスをしてさらに欲求理論を使いながら考えてみたのですが、実践レベルでのキャリアコンサルティングは、試験勉強で学んだキャリコン理論を自分なりに一つ一つ落とし込んでいく必要性があります。

私は、目標達成をしたい方のブランディング支援や、自分軸の形成で悩んでる方達の悩みをたくさん聞いてきましたが、本当に一筋縄ではいかないというのが現実です。

お金を頂いて対人支援をしていくためには、常に自分自身も成長をしていく必要性があります。

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