私は勉強法書籍だけでも200冊以上(暗記法は20~30冊程度)読んできて、実際に大手資格専門学校で3000人以上指導してきて、勉強法についてはかなりマニアですね。
自身でも『資格試験の合格技術』『毎日続く勉強法』と勉強法についの本を2冊出版させてもらっています!
特に初出版の『資格試験の合格技術』については、実践も踏まえてかなり網羅的に勉強法を紹介できていると思っています。
暗記法についてはいろいろな本でも紹介されていますが、私自身の体験&東大本、医学本など読んでも、最強は「想起(思い出し作業)」かなと。
このあたりについて深掘りしていきます。
【暗記方法最強説】忘れそうになったときに思い出す作業【想起】
私が何度も何度も受験に失敗した理由は、この思い出し作業を軽視していたこと。
何時間も机に向かってテキストを読み込んだり、問題集を解いたり、まとめノートを作ったり。
これではダメなんですよね。
問題集を解くことは効果的な方法なのですが、答え合わせをして、解法ポイントなどを確認して終わってしまっていました。
一番大事なことは、間違った箇所や理解したことを、時間をあけて思い出すこと。
講師をやってよくわかったのですが、よくできる生徒はテキストや問題集を持たずに質問にきたりします。
自分の言葉で思い出しながら説明。この時点でかなり理解して暗記できている証拠ですね。
暗記するためにはとにかく思い出す時間をとること!
机に向かって勉強できるときには、隙間時間で思い出せる作業がしやすいように工夫をしていく(机に向かって暗記作業は不要)ことを優先しましょう。
これが最重要になるということを忘れずに、下記ヒントを実践してみてくださいね。
思い出す作業を実践するヒント
まずは、思い出す作業を実践していく上での大前提!
私が考えるベストな方法は、歩きながらチラ見して覚えていく方法です。
まったく何もヒントがないと思い出すにも思い出せないので、思い出したい内容をチラッとだけ確認。
ここで、全てを確認してしまってはダメです。ポイントは「チラ見」です!
チラッと確認
↓
思い出す
↓
チラッと確認
↓
思い出す
座って覚えるよりも、歩きながらブツブツ言いながら覚えると定着率が高まると言われています。
では、もう少し具体的な実践方法を解説していきます。
古典的な方法も含めて、すべて「思い出し作業」を大前提にしています。
- チェックシート
- 表面、裏面(カード化)ランダム化
- 何度も見たいページに付箋を貼っておく
- テキストや問題集をバラす。1枚コピーを持ち歩く
- 覚えたいことをスマホで写真を撮っておく
1)チェックペン&シート
これはコメントするまでもないですよね。想起学習の定番です。
チェックペンとチェックシート。覚えたい名前や数値にマークしてシートで隠す。
思い出す作業としては理に適っているのですが、個人的にはデメリットもあるかなと。
- どこにどれ位の量でマークするか迷ってしまい時間がとられる
- 沢山マークしてしまうと、前後の文脈などわからなくなって逆効果になってしまう
- マークしすぎると汚くなってしまいやる気がなくなってしまう
- マークシート方式の試験では◯☓さえ判断できればいいのであまり適さない
2)表面、裏面(カード化)ランダム化
次も王道の暗記方法ですね。
カードの表面に「項目や問題」、裏面に「答え」を書いておいて、表面から裏面に書いてある内容を思い出していく。
全部をカード化するとかなり時間がかかってしまうので、本当に覚えにくいものだけをカード化するのがオススメ。
ランダム化
カード化勉強法の一番の目玉はシャッフルです。
順番を変えただけで、急に思い出せなくなることが多々あります。
ある程度覚えられてきたかなという段階でシャッフルしてくださいね。
あと、覚えたカードについては間引いていきましょう。
そうすれば、最終的に自分がもっとも苦手なものばかりを集中して覚えることができるようになります!
3)何度も見たいページに付箋を貼っておく
次は付箋活用法ですね。
隙間時間を使ってチラ見を何度もやっていくためには、自分が覚えたい箇所をすぐに開けなければいけません。
そこで、テキスト、問題集で「覚えたい箇所」に付箋をどんどん貼っていく作業をしていきます。
付箋の色、付箋の貼る位置など自分なりの工夫するようにしましょう!
4)テキストや問題集をバラす。1枚コピーを持ち歩く
これは暗記のうえでも、気持ちの負担感を軽くするためにもオススメの方法です。
だいたいテキスト、問題集は分厚いので、そのボリュームに圧倒されてやる気がなくなってしまいがち。
なので、すぐに全部をバラバラに分解しちゃうんですよね。そのあと「章」ごとに、ガチャック(ホッチキスみたいなもの)で止める。
「章」ごとに終わらせることに集中しやすくなります。
覚えたい1ページだけコピーする
さらに、どうしても覚えたい1ページだけコピーして折りたたんでポケットに忍ばせておきます。
で、歩きながら思い出して思い出せない箇所があるときに、サッと取り出してチラ見する感じです。
「章」ごとで薄くはなっているのですが、ポケットには入らないので、いつでも見れるように。そして汚しても大丈夫なようにとの考えですね。
5)覚えたいことをスマホで写真を撮っておく
1枚コピーとか面倒くさい人は、今はスマホ写真があるので、覚えたい箇所をパシャパシャ撮っておきましょう。
それを隙間時間を使って何度もチラ見する感じです。
会社でトイレに行く時に、まずは思い出しながらトイレに行く
↓
トイレが終わったら思い出した内容があっているのか1分だけ確認する
これだけでも仕事中5,6回は思い出し&確認作業ができるようになります。
さらに、電車の待ち時間、ランチにいくときにお店まで歩きながらなど、1日のなかでありとあらゆる隙間時間で、これを実践すると暗記できる量は劇的にふえますので!
以上、【暗記法最強説】忘れそうになったときに思い出す作業【想起】について解説しました!ぜひ、参考にしてくださいね。
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