2019年8月20日、第12回国家資格キャリコンサルタント試験の合格発表がありました。
合格率推移、平均点、受験者数など気になる点を見ていきましょう。
今後キャリコンサルタント受験を考えられている方は、参考にしてくださいね!
第12回キャリアコンサルタント試験の合格率、受験者数、合格者数など分析
キャリアコンサルティング協議会(以下CC協議会)
JCDA
実受験者数(両団体合計)の推移
第11回:4338人(CC協議会2186人+JCDA2152人)
第12回:4361人(CC協議会2214人+JCDA2147人)
実受験者数は、前回と比べて微増という結果でした。
【比較】両団体の合格率とカッコ内合格者人数
合格率比較 | JCDA (日本キャリア開発協会) |
CC協議会 (キャリアコンサルティング協議会) |
≪第12回≫ |
||
学科 | 75.5%(1406人) | 75.5%(1421人) |
実技(論述、面接) | 68.7%(1108人) | 62.4%(1034人) |
≪第11回≫ |
||
学科 | 62.7%(1203人) | 62.5%(1185人) |
実技(論述、面接) | 74.1%(1213人) | 75.3%(1235人) |
≪第10回≫ | ||
学科 | 62.9%(1161人) | 65.4%(1464人) |
実技(論述、面接) | 65.7%(865人) | 73.3%(1320人) |
≪第9回≫ | ||
学科 | 32.1%(439人) | 28.8%(392人) |
実技(論述、面接) | 67.9%(745人) | 67.8%(879人) |
≪第8回≫ | ||
学科 | 59.9%(831人) | 66.5%(992人) |
実技(論述、面接) | 71.9%(779人) | 67.5%(909人) |
≪第7回≫ | ||
学科 | 54.8%(886人) | 53.6%(575人) |
実技(論述、面接) | 74.6%(1024人) | 70.0%(636人) |
≪第6回≫ | ||
学科 | 61.5%(1105人) | 64.2%(917人) |
実技(論述、面接) | 66.4%(955人) | 76.0%(890人) |
≪第5回≫ | ||
学科 | 51.4%(867人) | 48.5%(513人) |
実技(論述、面接) | 65.7%(842人) | 72.1%(557人) |
≪第4回≫ | ||
学科 | 19.7%(235人) | 23.5%(217人) |
実技(論述、面接) | 63.7%(827人) | 75.4%(782人) |
≪第3回≫ | ||
学科 | 63.3.%(925人) | 66.1%(496人) |
実技(論述、面接) | 61.9%(1022人) | 65.7%(564人) |
≪第2回≫ | ||
学科 | 74.8%(934人) | 77.2%(511人) |
実技(論述、面接) | 59.4%(932人) | 74.3%(597人) |
≪第1回≫ | ||
学科 | 74.2%(763人) | 81.0%(945人) |
実技(論述、面接) | 51.5%(709人) | 71.6%(716人) |
出典:日本キャリア開発協会・キャリア・コンサルティング協議会
合格率ついての感想
まず、一番気になる合格率について。
学科
学科については、両団体とも合格率は75.5%!
直近3回の学科合格率と合格者数をピックアップしておきます。
合格率比較 | JCDA (日本キャリア開発協会) |
CC協議会 (キャリアコンサルティング協議会) |
12回学科 | 75.5%(1406人) | 75.5%(1421人) |
11回学科 | 62.7%(1203人) | 62.5%(1185人) |
10回学科 | 62.9%(1161人) | 65.4%(1464人) |
第12回の学科試験は、かなり易しかったですね。
初めてみるような内容などもあったのですが、一般常識、支援スタンスなどから考えて、あきらかに誤っているものが4肢のなかに1肢混じっていたりして、正答するのは比較的容易だったかなと。
出題内容Topic
問題2 「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ」は丸ごと1問の出題は初めて。
問題19 労働組合 に関する問題は初めて。
問題24 平成29年就業構造基本調査 丸ごと1問の出題は初めて。
問題27 「懲戒」そのものに関する設問は初めて。
問題37 大学生のための「キャリア教育プログラム集」はほぼ初見。
過去問と同じ
問題26 健康保険に関する本設問は第10回問題27で出題されており、選択肢1、3、4が同種の内容。
問題34 システマティック・アプローチに関する本設問は第8回問39と4肢とも同じ内容。
問題50 労働者の心の健康の保持増進のための指針に関する本設問は、第2回問題50と4肢とも同じ内容
※ TADAJUKUで調査しただけでも、これ以外に1肢だけ同じような問題が数個ありました。
このように、過去出題された内容とまったく同じものが散見され、過去問をベースに勉強することの大切さが改めて浮き彫りになったかと思います!
TADAJUKUでは、徹底して過去問をベースにした情報提供をおこなっております。
実技
CC協議会:62.4%
(内訳:養成講座修了受験者64.4% 実務受験者合格率51.5%)
JCDA:68.7%
(内訳:養成講座修了受験者71.2% 実務受験者合格率51.4%)
両団体とも、実務受験枠受験者は1割もいません。9割以上は養成講座受験者となります。
ちなみに、受験資格は以下のとおり。
キャリアコンサルタント試験は、次のいずれかの要件を満たした方が受験できます(複数の受験資格に該当する場合は、いずれか一つを満たせば受験できます)。
- 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方【養成講座に参加して修了】
- 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験(※1参照)を有する方
- 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方
- 平成28年3月までに実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格である養成講座(添付2)を修了した方(平成28年4月から5年間有効)
直近3回の実技合格率と合格者数をピックアップしておきます。
合格率比較 | JCDA (日本キャリア開発協会) |
CC協議会 (キャリアコンサルティング協議会) |
12回実技 | 68.7%(1108人) | 62.4%(1034人) |
11回実技 | 74.1%(1213人) | 75.3%(1235人) |
10回実技 | 65.7%(865人) | 73.3%(1320人) |
一番のトピックは、CC協議会の実技試験合格率が第1回~第12回までの中で、過去最低の合格率になったということですね。といっても60%は超えていますので慌てる必要はありませんが。
前回は、CC協議会とJCDAの差がほぼなかったので、いい傾向かなと思っていたのですが、また6%以上の開きになりました。
いつもお伝えしているのですが、どちらの団体で受験してもできるだけ有利不利がでないことを願っています。
第12回キャリアコンサルタント試験の平均点は?
キャリ協
JCDA
平均点についての感想
論述
今回の合格率にも大いに影響があったと思われるのですが、両団体でかなりの差がでちゃいました。
CC協議会の平均点:31.9点(前回11回は35.5点)
JCDAの平均点:35.6点(前回11回は36.8点)
両団体とも論述平均点が下がっています。
特にCC協議会の論述平均点がこれまでに比べてもかなり低め。
特に問題が難しくなったとは感じませんでしたが、単にキーワードだけを羅列したような答案は点数が伸びないですね。
点数いい人であれば、40点を超えるのでしっかり書く練習をやっていきましょう。
実技
100点満点の約6割ですね。
80点以上も狙えるのですが、そこはなかなか難しいので、まずは60点をしっかりと死守できる練習を積んでいきましょう。
合格者の多くは、60点~70点前半になっています。
なんといっても面接が一番の勝負どころになります。
もちろん、合格することが一番大事になりますが、ここで間違った練習をしてしまうと、もし合格できたとしても今後に悪影響を及ぼしてしまうことにもなります。
しっかりと基本を学んでくださいね!
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不合格になってしまった方は、初心に戻ってすべてを丁寧に理解していきましょう。焦りは禁物です!
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良ければご確認くださいね。
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