エレナです。
キャリコン学科対策問題第5回目となる今回は、基本スキルからグループアプローチ・スキル、スーパービジョンにいたる、「相談実施技法」全般に関わる問題からお届けします♪
たかが「技法」、されど「技法」。
日々、クライエントを目の前にして思うこと。
技法も大切、だけど、使い手である自分自身の人間性や器はもっと重要ですね(^^)/
先人が積み上げてきた技法をうまく使って、個々の人間力アップにつなげていけるように日々訓練あるのみです!
というわけで、基本に立ち戻りスタートです。
キャリコン学科試験 【問題】
問1:
キャリアコンサルタントもカウンセラーとして共通の基本的態度を身につけていなければならない。その上で、自己理解、職業理解、啓発的経験、方策の決定と実行、フォローアップを行うべきである。
問2:
キャリアコンサルタントは、クライエントの内的世界を共感的に理解し、それを相手方に伝えることが必要である。これは一般に、「自己一致、または純粋性」という言葉によって表現される。
問3
マイクロカウンセリングにおける「クライエント観察技法」とは、質問に対するクライエントの表現・態度という非言語なことを観察するものであり、言語的な応答は対象にならない。
問4:
キャリアコンサルティングでは、相談者との間で温かい信頼に満ちた信頼関係(ラポール)をつくり維持することが重要であり、ラポールづくりには、できるだけ長い時間をかけるべきである。
問5:
構成的グループ・エンカウンターでは、エクササイズや時間、ルール等の枠があることでメンバーが表現しやすくなったり、心的外傷を予防しやすい。
問6:
職業紹介のグループアプローチでは、グループワークのプロセスよりも、クライエントに対する具体的な効果が重視される。
問7:
応募書類として、「履歴書」のほかに「職務経歴書」の提出を求める企業が多くなっているため、「履歴書」よりも「職務経歴書」の作成に注力した方が良い。
問8:
キャリアコンサルタントは、職務上知り得た事実に関する守秘義務をもつため、企業・組織への関わりは、相談者に対する効果的な援助を妨げる状況にあるときに限定すべきである。
問9:
キャリアコンサルティングの契約関係にある組織と相談者との間に利益相反の恐れがある場合には、キャリアコンサルティングを中断しなければならない。
問10:
スーパービジョンは、初心の段階で受けるよりも、業務をある程度経験し、初心者の段階を過ぎてから受けた方が効果が高い。
キャリコン学科試験 【解答】
問1:
○
つまり、カウンセラーとして共通の基本的態度を身につけた上で、キャリアコンサルタントは、自己理解、職業理解、啓発的経験、方策の決定と実行、フォローアップをガイダンスとコンサルティングとして行う理論・知識・技術をもたなければならない。
問2:
×
「自己一致、または純粋性」 → 「共感的理解」
「自己一致、または純粋性」とは、キャリアコンサルタントがクライエントとの関係において心理的に安定しており、ありのままの自分を受容していることをいう。
また、クライエントに対して無条件の肯定的関心をもつことを「受容的態度」という。
問3:
×
言語的な応答も対象となる。
「クライエント観察技法」は、質問に対するクライエントの応答の言葉と表現・態度との間に生じている矛盾点や変化に気づくものである。これにより、クライエントとのコミュニケーションにおいて、「今ここ」で起きていることへの手がかりを得ることができる。
問4:
×
信頼関係をつくり維持することは重要である。しかし、相談過程全体のマネジメントスキルの観点から、ラポールづくりはなるべく短時間で切り上げるべきである。
問5:
○
さらに、短時間でリレーションを深めることができる、メンバーの状態に応じてプログラムを調整できる、所定の時間内に完結しやすい、プロのコンサルタントでなくても実施しやすい等のメリットがある。
問6:
○
つまり、初期の目標達成ができたか、行動変容が起きたかなどの効果が重視される。
職業紹介のグループアプローチの目標には、大別すると、情報提供に重点をおくものと、メンバーの感情・意識・行動・態度変容に重点をおくものとの2つがある。
問7:
×
採用担当者はまず「履歴書」を見るため、そこで不採用になれば「職務経歴書」はみてもらえない可能性もある。そのため、「履歴書」だけでもアピール力のある内容とする必要がある。
問8:
×
守秘義務は、企業・組織へ関わること自体を否定・限定するものではない。
キャリアコンサルタントの守秘義務とは、企業・組織へ関わる際に、職務上知り得た事実・資料・情報を漏らしてはならないことを意味する。
問9:
×
キャリアコンサルティングを中断する必要はなく、事実関係を明らかにした上で、相談者の理解のもとに業務にあたるように努めるべきである。
問10:
×
むしろ、初心者の間はすべてのケースについて受けることが望ましい。
スーバービジョンは、キャリアコンサルタント(スーパーバイジー)の相談者に対する対応が適切かどうか判断し、相談者に対する支援の適切さあるいは不十分さ、自己の問題点などにスーパーバイジーが気づき、スーパーバイザーによる高度な視点からの指導により、スーパーバイジー自身による問題解決を促すものである。
エレナの編集後記
キャリアコンサルタントの魅力は、ひとつとして同じでない人生や生き様に触れること。
目の前のクライエントがこれまで向き合ってきた人生を一緒に味わい、次に向かおうとする人生に立ち会えること。
たかが技法、されど技法…。
そんな言葉を噛みしめながら成長しつづけること、それを楽しめることが何よりの喜びですね♪
試験合格のその先にある大きな未来へ、どうか夢を描いてください。
きっとそれは、いつか現実になりますよ♪
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