《国家資格第23回》学科試験 過去問解説〔問題31~40〕

問題31 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | 〇 | 〇 |
シュロスバーグの4Sは、Situation(状況)、Self(自己)、Support(支援)、Strategies(戦略)。
1)転機のタイプは、「予測していた転機」、「予測していなかった転機」、「期待していたものが起こらなかった転機」の3つである。よって誤り。
2)設問のとおり。転機のプロセスには、転機の始まり、転機の最中、転機の終わりがある。
3)設問のとおり。Situation(状況)には、何が転機をもたらしたのかという引き金のほか、タイミング、コントロール、個人の役割の変化、期間などがある。
4)設問のとおり。Self(自己)には、物の見方や自己効力感、価値観や精神性及び回復力などの心理的資源が含まれる。
問題32 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | × | ○ |
1)自閉スペクトラム症の原因は、先天的な脳機能の違いに基づくものと考えられている。この特性をしっかりと把握し、本人が感じる「生きにくさ」を緩和し、付随する問題を最小化することが、サポートの根本的な考え方である。困難を完全に解消するのは難しい。よって誤り。
2)症状には身体的なものや精神的なものがあり、それらは単一的ではなく多種多様である。それぞれの個人の特性を把握し、その人に合わせた支援が求められる。よって誤り。
3)「定型発達」を追求するのではない。支援や治療の狙いは、個々の特性を考慮した教育的アプローチ、例えば「療育」を通じて、本人の生活の困難さを軽減し、二次的な課題を最低限に抑えることである。よって誤り。
4)設問のとおり。
問題33 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | × | ○ | ○ |
1)設問のとおり。
2)病気や障害に焦点をあててサポートするのではなく、心理的・職業的・行動的手法を利用して、本人の職業的な自立や目標の実現に注目する。よって誤り。
3)設問のとおり。
4)設問のとおり。
問題34 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | ○ | × | × |
1)両立支援コーディネーターの配置は義務ではない。よって誤り。
2)設問のとおり。事業場のルールを明確にし、周知すること、労働者や管理職への教育を通じた認識の向上、相談窓口の設定や情報管理方法の確立など、申し出をしやすくする環境作りが不可欠である。
3)仕事の安全性と健康を確保するため、適切な職場の措置や治療への考慮は就業の基本条件であり、業務の多忙さなどを理由にこれらの措置や考慮を怠ることは許されない。よって誤り。
4)健康診断や本人の申し出から得た健康情報は、適切に管理する必要があり、情報の取扱い範囲や第三者への流出を防ぐためのしっかりとした管理体制を設けることが求められる。よって誤り。
問題35 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | ○ | × | ○ |
1)設問のとおり。
2)設問のとおり。
3)特定の理論や手法にこだわってはいけない。来談者中心療法はあくまでも1つの理論や手法に過ぎない。よって誤り。
4)設問のとおり。
問題36 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | × | × | × |
1)設問のとおり。
2)キャリアコンサルタントが自身の価値観をもとにフィードバックを行うことは、適切ではない。よって誤り。
3)キャリアコンサルタントが自身の興味に基づいて質問することは、適切ではない。よって誤り。
4)クライエントが「不確か」に感じていることを無視するのは適切ではない。それについて確認し、質問することでクライエントの感じている不安や疑問を解消することに繋げていく。よって誤り。
問題37 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
× | × | × | 〇 |
1)田上不二夫は、臨床心理学者として知られ、特に子供の社会的なコミュニケーションスキルや人間関係を向上させるための「対人関係ゲーム」を提唱したことで知られている。このゲームは、子供たちのコミュニケーション能力や協調性を高める目的で、学校の教育現場などで広く取り入れられている。子供たちが実際に役割を担い、様々なシチュエーションでの対人関係を模倣し、その中でのコミュニケーションや反応を学ぶ。これによって、子供たちは他者との関係性を理解しやすくなり、コミュニケーションスキルが向上することが期待されている。よって誤り。
2)サイコドラマは、モレノが提唱。よって誤り。
3)Tグループは、レヴィンが提唱。よって誤り。
4)設問のとおり。エンカウンター・グループは、集団の中での深い人間関係の経験や自己理解を促進することを目的とした集団活動。ベーシック・エンカウンター・グループは、参加者同士が自分の感情や考えをオープンに共有する場を提供し、そこでの経験を通じて自己認識や他者理解を深めることを目指す。一方、構成的エンカウンター・グループは、より明確な目的や目標を持ち、指導者が参加者をガイドする形で行われる。これは、特定の問題や課題に対する解決策を共同で探求することを目的としている。
問題38 難易度:中
1 | 2 | 3 | 4 |
○ | ○ | × | ○ |
1)設問のとおり。
2)設問のとおり。
3)「厚生労働省履歴書様式例」を使うことは、義務ではない。よって誤り。
4)設問のとおり。性別の確認が必要とされる場面は、特定の業務や制度上、性別に基づいて取り扱いが異なる場合などに限られる。例えば、特定の職種や業務に性別に基づく制約がある場合や、男女の採用バランスをとるための取り組みを行っている企業が、採用時に応募者の性別を把握する場合などが考えられる。また、女性が少ない企業や業界で、女性の採用を積極的に行う際にも性別の確認が必要になることがある。しかし、性別の確認を行う際には、プライバシーや差別を避けるための配慮が求められることも忘れてはならない。
問題39 難易度:易
1 | 2 | 3 | 4 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
1)設問のとおり。
2)設問のとおり。
3)問題解決を急いではいけない。初期段階は関係構築が大事になる。よって誤り。
4)設問のとおり。
問題40 難易度:難
1 | 2 | 3 | 4 |
× | 〇 | × | × |
1)設問の説明は「再検査法」である。よって誤り。なお、平行テストは、形式、内容ともに同じと見られる(同等レベルの)テストを同一の対象者(対象集団)に実施し、2つのテストの相関係数を求める。
2)設問のとおり。あるべき測定結果(測定値)に対して、何らかの要素が影響して測定結果が異なるとき、その差を「測定誤差」と呼ぶ。
3)設問の説明は「標準得点」である。よって誤り。なお、多変量解析は、それぞれの変数の相互関係を同時に分析し、各変数と他の変数間の相互依存関係を分析することである。
4)設問の説明は「パーセンタイル順位」である。よって誤り。なお、順位相関係数は、2つの変数(順位)の間の関係の強さを表す指数である。
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