キャリアコンサルタント試験学科【標準、2級1級対応】

心理アセスメントⅠ

 
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自己理解のための心理アセスメントと測定方法

自己理解とは?

キャリアコンサルティングの第1歩として、クライエントが自分自身の「能力、適性、パーソナリティ、価値観」などを知ることは重要であり、個人が自分自身を理解するために行う諸活動を「自己理解」という。

この「自己理解」を客観的に測定するものとして心理アセスメント(心理検査)がある。

自己理解の測定方法

自己理解として「能力、適性、性格」を測定する方法には、観察法面接法検査法などがある。

観察法 

  • 「自然的観察法」ありのままを観察して記録する
  • 「用具的観察法」検査・調査等を用いて観察して記録する
  • 「実験的観察法」一定の条件下で観察して記録する

面接法

言語的コミュニケーションを使って面接などにより直接理解する方法。

検査法

キャリアコンサルティングの支援のなかで1番使われている方法で、質問紙法、投影法、作業検査法などがある。

補足説明!

「テスト・バッテリー」

心理アセスメントを複数組み合わせること。各検査では測定できることを夫々独自で持っているので、多くの特性を多面的に検査するために必要な検査を組み合わせて行うことがある。

心理検査の判断基準

心理検査そのものが「良い検査なのか?」「利用して大丈夫なのか?」を判断する基準は、検査の「妥当性」や「信頼性」「標準化」をチェックすることである。

妥当性

検査が目的に合ったものであるか、検査は測定したいものを正しく的確に測定できているかどうか。

信頼性

テストの結果は正確であるか、何度行っても安定して同じ結果が出るのか。

標準化

平均的な指標があること、そしてその平均と比較ができること。

心理アセスメント(心理検査)実施の留意点

  • 実施前に、クライエントに実施の目的や内容を説明し実施承諾を得る。クライエントの同意を得られなければ実施の無理強いはしない。
  • 実施日時は事前に伝えること。
  • 検査マニュアルは必ず確認する。
  • 実施後のフィードバックは結果の良し悪しに関係なく必ず行う。
  • 心理アセスメントの結果は一つの情報として扱い、絶対視や拡大解釈はしないこと。
  • カウンセリングにおいて心理アセスメントの実施は必須ではない。

心理アセスメント一覧

自己理解、仕事理解の支援に活用できる心理アセスメントの一覧。

下記は学科試験に出題された心理アセスメント(第10回実施分まで)

職業レディネス・テスト(VRT)
VPI職業興味検査
GATB厚生労働省編一般職業適性検査
OHBYカード
VRTカード
クレペリン検査
キャリアガイダンスシステム(CACGS)
東大式エゴグラムVer.Ⅱ(TEG)
CADS&CADI(Ver.2.2)
10 Y-G性格検査

職業レディネス・テスト(VRT/(Vocational Readiness Test))

職業への興味とその自信度(職業志向性)、基礎的志向性を測定し、職業に対する準備度(レディネス)を掴むもの。

検査の構成

  • A検査⇒仕事内容への興味
  • B検査⇒日常の生活行動や意識
  • C検査⇒仕事内容への自信度

対象者

中学生、高校生、大学生

関連サイト

一般社団法人 雇用問題研究会

学習ポイント!

職業レディネス・テストは、職業経験のない(少ない)中学生以上の学生がターゲットです!

補足説明!

パーセンタル順位は100人中のテスト得点が低いもの順から何番目かというもので、85以上は(興味や自信などが)強いと判断する。

VRTカード

職業レディネステスト(VRT)の職業志向性をカードにしたカード版。

職業興味や自信の程度をカード分類で測定する。

検査の構成

職務内容や職業名が印刷されたカードの分類を行うことで、職業興味、職務遂行の自信度を測る。

対象者

中学生、高校生、大学生

関連サイト

独立行政法人 労働政策研究・研修機構

VPI職業興味検査

職業興味検査の代表的なものの1つで、アメリカで開発されたホランドによるVPIの日本版。

職業に対する興味と傾向尺度に関しての個人の特性を測定する。

検査の構成

6つ興味領域尺度(興味がある職業分野)、5つの傾向尺度(心理的諸傾向)

対象者

短大生、大学生以上(18歳以上)

関連サイト

日本文化科学社 独立行政法人 労働政策研究・研修機構

補足説明!

「一貫性」

興味領域尺度にて、ホランド六角形上で1番目と2番目が隣り合うと一貫性がある。対角にあれば一貫性がない。

「分化/ハイフラット」

タイプの最高点と最低点の差が大きいほど分化している。
ハイフラットは、すべて高いので分化はしていない。

GATB厚生労働省編一般職業適性検査

仕事を遂行する上で必要な9種の能力(適性能)を測定するもの。

能力面の適性と職業の相性を測る。

検査の構成

15種類の検査(11種類が紙筆検査=筆記検査、4種類が器具検査)から9つの適性能を測定。

制限時間内での最大能力を測る。

対象者

中学生~45歳程度

関連サイト

一般社団法人 雇用問題研究会

⇒ 心理アセスメントⅡはこちら

⇒ キャリコン学科試験に頻発!心理検査(アセスメント)ランキング!

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