国家資格キャリアコンサルタント試験実技論述試験、JCDA側の模範解答(解答例)までの道筋を、すべての過去問分析、優秀答案分析をベースにして、第9回論述過去問を参考にしながら、2回に分けて解説していきます。
まず今日は概要と問1について。
キャリアコンサルティング協議会側については、こちらをご確認ください。
【JCDA】キャリアコンサルタント試験論述模範解答(解答例)への道筋
論述試験は試験実施団体である、JCDAから正式な解答は公表されません。
国家資格ということを考えるとある程度の<解答作成指針>は示してもらえればと思っていますが。
なので、どんなことに注意して作成していけばいいのかは、受験生の再現答案と点数結果のサンプルを集めて、分析するしかありません。
幸いTADAJUKUでは、国家資格第1回から最新回まですべてにおいてサンプルを入手。大事なポイントはすべて把握できていると思います。
そのあたりの考え方を、お伝えしていきますね。
JCDA論述試験の概要、時間配分など
キャリコンサルティング協議会は解答行数15行に対して、JCDAは20行要求されているので、少し負担が大きくなります。
配点と共に確認しておきます。
問1(15点):6行
問2(15点):各2行✕3つ=6行
問3(10点):3行
問4(10点):5行
※ 第12回実施時点による(今後変更可能性あり)
時間配分
まずいつもと同じ設問かどうか確かめる。
そのあと、ざっと事例記録を確認。事例1と事例2でどちらが悪い事例、良い事例かを判断しましょう。
再度、事例記録(逐語録)をマークしながらじっくり確認。
ここまでで10分もかからないと思います。
どこから解いていくか
JCDAの論述で一番解答しやすいのは【問2】だと思います。
相応しい、相応しくないを選んで、その理由を述べることになるのですが、時間をかけずにサッと解答しちゃいましょう。
後ほど補足しますが、ある程度型は準備できるのでそれに当てはめる感じですね。
おそらく6分もあれば終了できると思います。
そのあと、【問3】に6分程度。
遅くとも25分以内に【問2】【問3】は終了しましょう。
逐語録を確認
↓
【問2】埋める
↓
【問3】埋める
※ ここまでで25分以内には終わらせましょう!
そのあと、【問1】にいくか【問4】どちらからでもいいとは思いますが、個人的には先に【問4】を10分以内で潰しておきたいですね。
点数配分も【問4】は5行頑張って書いても10点しかないので、あんまり神経質になりすぎずに書ききってから、15分ほど余らせた状態で、最後【問1】を攻略するのがオススメです。
過去問第9回論述試験を参考に問1を考えてみます
解いていく順番は【問2】からになりますが、解説の都合上【問1】からみていくことにします。
概要
【事例記録】28歳男性、5年営業後人事部で1年
- 半年前くらいからやる気がでない。課長に新しい企画を出しても検討もせず却下。
- 課長が慎重すぎて新しいことにチャレンジできない
- 営業では新しい提案をして実績をだしてきた
新しい企画をだしてもことごとく通らず、やる気が出なくなっているCLさんに対してインテーク面談でどんな関わりが必要でしょうか。
キーワード(指定語句)
キャリアコンサルタントの対応によって、悪い事例と良い事例になってしまったのですが、事例Ⅰと事例Ⅱの違いについて指定語句を使って答える問題ですね。
指定語句があると答えづらいように思いますが、慣れるとヒントがあるぶん解答がずれにくいというメリットもあります。
過去出題されたキーワードランキング
第1位:経験、自己探索(6回)
第2位:問題解決、ものの見方(ともに4回)
第3位:自己概念、価値観、主訴、背景、共感(ともに3回)
※ 全部のキーワードを掲載することは控えておきます
最近の傾向からすると、おおよそ5つのキーワードのうち3つ、4つは過去出題済キーワードから。残り1つ、2つは初めてのキーワードからの出題となります。
ちなみに、前回12回受験だと下記5つがキーワード。
「背景」「感情」「自己探索」「共感」が過去出題済となります。「枠組み」が新しいキーワードですね。
毎回、新しいキーワードが何かしら出されますが、絶対に慌てないように対応してください。
出尽くし感も・・・
現時点で過去12回実施されてきていますので、悪い事例と良い事例を説明していくときに必要なキーワードは出尽くし感もあります。
よって、新しい指定語句は今後も出てくると思いますが、これまでに何度も出題されたキーワードはより強力で重要と考えるべきですね。
攻略ポイント
過去問をすべて分析しても、悪い事例になる理由、良い事例になる理由は根本的に同じ感じになります。
なので、どんな指定語句になったとしても、過去に出題されたキーワードを散りばめて作成できる訓練をしておけば、読みやすい解答になりますね。
事例Ⅰと事例Ⅱの分量は
求められる解答行は6行あるので、普通に考えれば3行ずつですね。若干悪い事例の説明を少なめでいいかなと思いますが、シンプルにおおよそ半々位でいいでしょう。
根拠を逐語録から利用
単に抽象的にキーワードを使って答えても点数が伸びません。
しっかりと逐語録からポイントになる発言を解答作成に取り入れていきましょう!
たとえば、こんな感じです。(※模範解答ではありません)
以上、いかがだったでしょうか。
JCDAが好きなキーワードは決まっていますので、積極的に解答に反映することを忘れないでくださいね。
問2、3、4続きはこちら▼
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