国家資格キャリコンサルタント試験、キャリアコンサルティング協議会(キャリ協会)のラスト問題設問3(2)についてです。
ここまで設問1、2、3(1)まで順を追って確認してきましたが、ここまでの内容を考慮して解答作成をするように心がけましょう。
設問1、2、3(1)の解説についてはこちら。
論述試験設問3(2)を答える上での大前提
何度もお伝えしてきていますが、キャリ協会の基本はシステマティックアプローチです。
信頼関係構築につとめる(リレーション、ラポール形成)
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- クライエントの問題点把握(主訴、今日の相談で最も訴えたいこと)
- キャリアコンサルタントからみたクライエントの問題点把握
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目標設定、目標共有
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具体的方策(設問3(2)はココ!)
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面談振り返り
国家資格キャリコンサルタント試験では、相談者の問題点(主訴)を解答させる設問はありませんが、キャリコン技能士2級では解答しなければいけません。
当然ですが、キャリアコンサルティングは相談者がもっとも相談したいことがありき。問われていないからといって無視することは絶対にありません。
よって、「相談者の問題点(主訴)」と「キャリアコンサルタントからみた相談者の問題点(設問2)」をしっかりと反映させながら、最終的な目標を決めて具体的な関わり合いを考えていくことになります。
本問における目標設定は?
普通に考えれば、面談を終わった時点で、クアイエントさんが今後の就職活動を迷いなく進めていけるようになることですよね。
ただ、目標設定は狭めにとらえるか、広めに捉えるのかによって若干異なってきます。
狭い場合(短期):採用につながるエントリーシートの書き方、面接対策
広い場合(中長期):将来的にどんな働き方をしていきたいのかを考える
設問として、ダイレクトに目標設定を問われていないのですが、自身のなかでこの面談においての目標はどこにあるのか。
これを想定しながら、提案、今後の具体的な関わりを考えてみてくださいね。
設問3(1)に対する提案後、具体的にどんな関わり合いをするか?
今回の事例だと、今後の就職活動を自信をもって主体的に迷いなくやっていくために、再度鉄道に対する想いを見つめなおすことと並行して、他の業界も含めてZさんの興味、適性、強みを振り返ってもらう提案が無難だと思います。
具体的な働きかけ
設問3(2)が具体的を要求されているので、ツールも含めてどう振り返りをしてもらうのか示さなければいけません。
- 幼少期からの運転士の夢を語ってもらう
- 親の意見とか関係なければ本当はどうしたいのか考えてもらう
- 諦めてしまうことに対する後悔はないのか寄り添いながら聴いてみる
- 鉄道業界の知識や熱い想いなど自分のアピールポイントを書き出してもらうことで自己効力感をあげる
など(※模範解答ではありません)
他の業界も視野に入れるとなると、他の業界の情報収集、OBへのインタビュー、必要であれば職業興味検査の実施も検討することになりますね。
さらに、エントリーシートの書類添削、面接指導も。
点数をコツコツ拾い上げること
設問3(2)は行数が多いので、やはり考えられる働きかけはすべて示していきましょう。
1つの働きかけについて深く掘り下げて書くよりも、最低でも4、5個の働きかけについて、具体的に書いたほうが点数は伸びると思います。
考えられる方策をわかりやすく解答に反映できるように練習をしましょう。
1点でも2点でも積み上げる意識が重要です!
以上、国家資格キャリコンサルタント実技論述試験(キャリアコンサルティング協議会側)の模範解答への道筋を解説してきました。ぜひ、参考にしてくださいね!
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