【論述試験問2】キャリアコンサルタント視点の相談者の問題点指摘

キャリコンサルタント試験【実技】対策ヒント集

キャリアコンサルタント試験では、相談者の問題点把握(いわゆる主訴、CLの訴えたいこと)と共に、相談を聴く専門家としてキャリアコンサルタントからみたクライエントの問題点把握(いわゆる課題、不足、欠点など)が重要となります。

国家資格キャリコンサルタント試験では、キャリアコンサルティング協会では問2(15回受験では問3)、JCDAでは問3で問われます。

昨日に引き続きキャリ協会実技論述過去問第9回を利用しながら解説していきます。

(第9回概要、問1解答作成の注意点などはこちら)

システマティックアプローチで大事なこと

キャリアコンサルティングを学ばれた方であれば誰しも知っている「システマティックアプローチ」。

簡単にいうとこんな流れになります。

信頼関係構築につとめる(リレーション、ラポール形成)

  • クライエントの問題点把握(主訴、今日の相談で最も訴えたいこと)
  • キャリアコンサルタントからみたクライエントの問題点把握

目標設定、目標共有

具体的方策

面談振り返り

上記、緑で示した部分は、実技面接評価区分でも「自己評価」「主訴・問題点の把握」という項目で重要視されていることがわかります。

評価区分についての記事はこちらでご確認ください。

システマティックアプローチの面接での活かし方はこちら▼

キャリアコンサルタント視点の相談者の問題点とは

面接ロープレ、逐語記録を読んで、あなたが考えるクライエントの問題を述べるということですが、いったいこれは何を求められているのでしょうか。

簡単に言うと、クライエントが今抱えている悩みや不安は、どこかに原因があるはず。

だから、対人支援の専門家としてクライエントのどこに問題(課題、不足、欠点など)があるか広い視野で答えなさいということです。

これはこれで大事なことだけど、個人的にはイマイチ感もありますね。

というのは、悪い言い方をすれば、欠点探しということになるからです。

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自己理解不足、仕事理解不足、思い込みなどなど、ありとあらゆる観点から、ここに問題点があるから今の悩みに繋がっている。この問題点を紐解いていけば、問題が解決する。ってなりますよね。

対人支援の黄金のフロー

相談者の抱えている悩み、不安

どこかに原因があるはず

この原因をしっかり捉えて認知の変化、行動変容を促す

問題解決、悩みを軽減できる

もちろん、私もすごく大事にしていますが、一方では「原因把握はそんなに重要なことなの?」と思う部分もあります。

私たちは過去も大事だけど、イマを生きています。

これから未来に向かって行動をしていく中で、過去の原因から何か気づきがなければ変わっていけないのでしょうか。

また、別途記事を書きますが、対人支援方法はこれだけではないということです。

未来のなりたい自分の姿

いま何ができそうか。

例外的にうまく出来たことはどんなことか。

シンプルにこれだけでもいいのです。

過去の原因に目を向けさせすぎることで、そこに囚われてしまう可能性もあることに留意しておきましょう。

「原因論」に基づく支援方法に疑問を投げかけているプロのカウンセラーも沢山いることは知っておいてもらえれば。

ここまでは試験とは関係がありません

本題まで長くなりました。キャリ協会実技論述過去問第9回を利用して、CC視点でのCLも問題点について考えていきましょう。

キャリアコンサルタント視点の相談者の問題点指摘

第9回逐語詳細は、各自で過去問をご確認くださいね。ざっくりですがこんな感じですね。

幼少期から電車運転士になるのが夢で鉄道会社へ就職有利な専門学校に入学。企業研究、エントリーシートも頑張ったけど不採用。不真面目なクラスメートが内々定。落ち込みやる気ダウン。親からも「どこでもいいから就職しろ」って怒られた。秋採用、2次募集とかも採用数少ないと思うと、自信もない。他の業界も考えたほうがいいかなと。

「事実」は受け止めることが大事

まず現状は、大手鉄道会社の採用試験を数社受けたが、結果に結びついていないということ。

クラスメートは内々定をもらった。

ものごとの捉え方や価値観が入る部分は、ひとまず切り分けましょう。

相談者の気持ち、考え、価値観、捉え方

起こっている出来事、事実は同じだとしても、それに対してどういった気持ちになるのか。そのことに対してどう考えるのか。何を大事にして選択決断、行動していきたいのかは、相談者によって違います。

この部分を重要視することが大事です。

  • 自分では頑張ってきた
  • もう無理かな
  • 想いを面接で十分伝えたつもり
  • 不真面目なクラスメート
  • 採用数は少ないと思うし
  • 他の業界も受けたほうがいいのかな

あなたが考える課題、不足、欠点はどこ?

試験とかキーワードとか無視したとしてあなたはどう思いますか?

  • 自分なりに努力して頑張ってきたということですが、面接で伝え方が悪かったのでは?
  • クラスメートが内々定をもらったことで、少しの期間落ち込んでやる気を失ってしまうのは仕方がないとしても、それを引きずってしまうのは良くないのではないか? その結果を受けて、自分に何ができるのか前向きに積極的に考える思考と行動力が不足しているのでは?
  • 親から怒られたことで自分の夢をあきらめて違う業界にいったほうがいいのではないかと短絡的思考になってしまっているのではないか? 自分の気持ちが揺らいでしまっているのでは?
  • 2次募集も採用人数が少ないし、自信もなくなってきたから他の業界も受けたほうがいいのかなという消極的スタンスで選択しようとしているのでは? など

こういったことを考えたりするのですが、これをそのまま解答に書くわけにはいかないので、いわゆる「自己理解不足」「自己効力感低下」「主体性に欠ける」などのキーワードを使いながら、もっと無難に解答作成をしてくださいね。

よく使うキーワードはこちら。

  • 自己理解不足
  • 仕事理解不足
  • 自己効力感が低い
  • 情報収集不足
  • 思い込みがある
  • 中長期的な視野に欠ける など
個人的には、今回の事例だと「仕事理解不足」はあんまり書かなくていいと思います。もちろん、秋採用、2次募集があるとは思うけど採用数は少ないと思うという発言から、情報収集不足による仕事理解不足は書くことはできますが、クライエントはかなり業界、仕事内容については詳しいと想定できるので。

私だったらどんな支援をしたいか?

私だったら「他の業界も視野に入れたほうがいいかな?」という発言が一番引っかかりますね。幼少期からずっと憧れ続けてきた夢を、数社落ちたくらいで本当にあきらめていいのか。

ここをもっともっと時間をかけながら話を聴いてあげて、再度前向きに取り組んでもらえるようにして、そこからより具体的に面接対策、アピールポイントの整理の支援をしたいと。

もちろん、無理矢理ではなく。

なので、通常解答に反映させるであろう、価値観、興味、強みなどを棚卸しなんて不要だと思っているくらいですね。

こういう点で、試験対策として割り切らざると得ないと考えています。

続き:設問3(1)についてはこちら。

15回受験では、14回までに出題されていた設問3(1)については直接問われなくなりましたが、15回受験での問4において関係するので、しっかり考え方を学んでおいてくださいね

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