エレナです。
いよいよ今週末は、「キャリアコンサルティング技能検定 筆記・論述試験」ですね。
そこで、今回は総合問題にトライです。
試験同様、いろんな分野からランダムに出題しています。
すべて(試験問題)をノックアウトするつもりで、どうぞ♪
キャリコン学科試験 総合問題 [問題]
問1:
コース別人事管理とは、意思と適性に応じた複線型のキャリア形成プログラムで、意思に応じた人材育成コース(人材群)と適性に応じた人材活用コース(職群)から成り立っている。
問2:
マルシアはエリクソンの発達理論をベースとしつつも、青年期におけるアイデンティティ形成は「達成か未達成か」ではなく、同一性達成・モラトリアム・予定型・同一性拡散の4つの状態像から捉え得ることを提示した。
問3:
職場でも「非定型うつ病」と見られるケースがあるが、典型的なうつ病(抑うつ状態が中心)と同じく、職場から離れ休養することが最良の選択肢である。
問4
システマティック・アプローチにおいて、カウンセラーはクライエントの変化の可能性を明らかにするために、クライエントの行動や思考、自分の感情を把握しコントロールする能力をもたなければならない。
問5:
相談実施過程において、職務経歴書の書き方を支援しつつ、相談者自身にこれまでの職業経験を棚卸ししてもらい、様々なことに気づく経験をさせることは、啓発的経験を促すための有効な手段の一つである。
問6:
心理アセルメントにおける「観察法」とは、クライエントの表情・態度・行動などを観察し、客観的に記録・分析してアセスメントに必要な情報を得る方法である。
問7:
職業とは、事業所において行われる経済活動の主体である人の活動、すなわち仕事を指しているので、職業分類は産業分類を前提に構成されている、
問8:
ハローワークインターネットサービスは、ハローワークに求職登録していない人でも利用することができるが、求職登録していない場合には、提供される情報量が少なくなる。
問9:
さまざまな職業の類似性や特徴など、個人のもつ職業知識の豊富さや職業理解の正確さを評価する指標として、「職業的成熟」という概念がある。
問10:
ハーズバーグが提唱した二要因理論では、「賃金」は不満要因(衛生要因)ではなく、満足要因(動機づけ要因)とされた。
キャリコン学科試験 総合問題【解答】
問1:
○
コース別人事管理(コース別雇用制度)は、本人の意思と適性に応じて、ホワイトカラー層を一般職と総合職などに区分する複線型人事制度である。
問2:
○
同一性達成・モラトリアム・予定型・同一性拡散の4つの層に区分し、これらの組み合わせとコミットメントの是非で決まるとした。
問3:
×
「非定形うつ病」の場合、必ずしも職場から離れ休養することが最良の選択肢とはならないこともあり、まずは環境調整による対応が望ましい場合もある。
問4:
○
特に初回のカウンセリングにおいて、クライエントの感情に気づき、受容すること。共感的に理解し、明確化した後、次に続くカウンセリングをシステマチックに構造化する力をもたなければならない。
問5:
×
職務経歴書の書き方を支援しつつ、相談者自身にこれまでの職業経験を棚卸ししてもらい、様々なことに気づく経験をさせることは、「自己理解」である。これに対し、「啓発的経験」は、選択や意思決定の前に、クライエントがやってみることを支援することである。
問6:
○
観察にあたっては、人の行動や性格についての豊富な知識を有していることが必要となり、熟練した複数の観察者によって一致した結果が得られれば、客観性や信頼性が高いといえる。
問7:
×
職業分類は産業分類を前提とするものではない。
職業分類において「職業」とは、個人が行う仕事での報酬が伴うかまたは報酬を目的とするものをいう。一方、産業分類を適用する単位は「事業所」であり、個人の属する事業所を単位とする。
問8:
○
全利用者に事業所名を含む求人情報を提供する方法と、ハローワーク求職登録者に限定して事業所名を含む求人情報を提供する方法があり、企業が選択する。
問9:
×
「職業的成熟」とは、個人の全人格的発達の一側面として職業的な発達があり、その職業的発達を構成している発達課題の連続性の上で、個人が到達した位置を意味するものであり、個人の職業知識の豊富さや職業理解の正確さを評価する指標ではない。
問10:
×
賃金は衛星要因であり、動機づけ要因ではない。
ハーズバークは、職務満足をもたらす要因として、不満足要因である「衛生要因」と、勤労意欲を高め組織目標達成にプラスに作用する満足要因である「動機づけ要因」という二要因があるとした。賃金同様、上役との人間関係も衛生要因とされた。
エレナの編集後記
第2回「国家資格キャリアコンサルタント試験 面接」はいかがでしたか。
ロープレの練習成果をうまく発揮できたでしょうか。
できたと思っている方もできなかったと思っている方も、次のステップを思い描いて歩みを進めていきましょう。
対人援助の支援者として、何が足りなかったのか。
さらにどんな点を伸ばしていきたいでしょうか。
資格試験はあくまでも通過点に過ぎません。
エレナもみなさんと一緒に、支援者として人として、今後も成長していきたいと思っています♪
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