【ロープレ面接対策】キャリアコンサルタント試験で大事な1つの態度

キャリコンサルタント試験【実技】対策ヒント集

国家資格キャリアコンサルタント実技面接ロープレを突破するために、大事なことは沢山ありますが、そのなかでも「自分の価値観をおしつけない」という聴き方(態度)はとても大事になります。

この試験は大前提として初回面談(インテーク面談)という設定。

初回面談ということは、お互いのことを何も知らないし、相談者はキャリアコンサルタントのことを信頼できるかどうか確かめながら話をすることになります。

なので、まずはクライエントの伝えていることを全受容してあげることが必須になるということです。

全受容する態度についてもう少し解説をしていきます。

【ロープレ面接対策】キャリアコンサルタント試験で大事な1つの態度

先ほどお伝えした「自分の価値観をおしつけない」という聴き方(態度)というのは、ロジャーズ来談者中心療法で説明される、カウンセラーの基本姿勢3条件のうちの1つ「無条件の肯定的配慮」に相当します。

ちなみに、ロジャーズが提唱するカウンセラーの3条件は下記のとおり。

1)カウンセラーの自己一致(純粋生、透明性)

2)無条件の肯定的配慮

3)共感的理解

3つとも重要な基本的態度なのですが、私は試験という観点でいえば、2)無条件の肯定的配慮はとくに重要だと考えています。

無条件の肯定的配慮とは:

まずは、相談者が訴えている内容や考え、価値観を一旦はすべて受け止めること。キャリアコンサルタントの意見や価値観を押し付けてはいけない

自分の物差しで話を聴かない

1つ事例を使って考えてみましょう。

相談者:Aさん24歳男性。大手家電量販店勤務、営業職。独身。

クライエント:新卒で入社2年めなんですがどうも会社員が向いていないような気がしています。入社してから営業マンとしてそこそこの成績も残せているし営業成績は同期で上位20%以内には入れてはいます。でも、そもそも家電にそんなに興味ないし、最初から出来上がっている商品を売っているだけっていう感覚になってしまい何となく物足りないというか。高校のころから演劇をやってきて、大学でみんなで作り上げた作品の感動と比べると・・・。会社って上司の指示に従って動くだけだし反論したら怒られるし。自分で何かを作り上げて楽しくやりたいんですよね。友達がユーチューブで配信を行って生活している姿をみて楽しそうだし、最近は会社を辞めて自分もやってみたいなって思っているのですが。今後どうしたらいいかと思って相談にきました。

出だし、このクライエントから相談をうけて、あなたは何を感じますか?

すぐに自分の物差しで話を聴いてしまっている方は注意が必要です。

  • 営業が完成された商品を売っているだけという考えは間違っているよ。
  • 会社は上司の指示に従うだけというのは間違っているよ。自分でちゃんと考えて上司に相談しながら動くことが必要だよ。
  • ユーチューブで食っていけるほど甘くないよ。リスクも考えないといけないよ

こういったことが、アタマの中によぎること自体がすべてダメなことではなくて、自分の価値観、考えはいったん横に置かなければいけないということです。

「へー、そうなんだ」という興味をもって聴いてあげる

とにかく、相談者が訴えていることを「へー、そうなんだ」「そうなんですねー」といった感じで、興味をもって聴いてあげましょう。

そして、法にふれることや病的な発言など緊急を要するもの以外は、全受容してあげる。

イチイチ反論することも、すぐに問題把握する必要もありません。

全受容するための大前提として

そもそも、全受容するためには「ものごとの捉え方や考え方、大事にしている価値観は全員違って当然」ということを徹底して自分に言い聞かせておく必要があります。

こっちが正しい、間違っているという話の聴き方はNGです。

これまで生きてきた環境は全員違います。

誰とどこでどんな人と過ごしてきたのか。見てきたこと、経験してきたこと、学んできたこと、誰一人同じになることはありません。

なので、感じている世界が全員違って当然のことですよね。

大事なので、再度書いておきますね!

「ものごとの捉え方や考え方、大事にしている価値観は全員違って当然」

興味を持てると自然と質問で浮かんでくる

相談者をジャッジするような聴き方ではなくて、全受容しながら興味をもって話を聴くことができると自然と下記のようなことを聴きたくなりますね。

  • 入社するときは会社員ってどんなイメージだったのかなー
  • 作り上げる楽しさってどういうところにあるんだろうか
  • ユーチューバーでどんなことを発信したいのかなー

キャリアコンサルタントは相談者のことをまったく知らないので、教えてもらうような感じで関わってあげると、CLさんが大事にしていることや悩んでいることも深く理解できるようになります。

CC視点からのCLの問題点の指摘

ここまでの話は理解できるけど、こんな疑問もあるかと。

「でも、試験ではCC視点からのCLの問題点の指摘も求められるので、全受容ばかりしていると、気付きを与えられないのではないでしょうか。」

確かに、全受容しているだけでは、具体的展開ができないかもしれません。

ただ、それでもまずは全受容が最優先なのです。

これができなければ、CC視点からのCLの問題点を把握することも出来なくなってしまいますので。

 

以上、【ロープレ面接対策】キャリアコンサルタント試験で大事な1つの態度について、解説してきました。ぜひ、参考にしてくださいね!

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