キャリアコンサルタント試験のクライエント役は基本合格者がバイトで役を演じることになります。
ほとんどの場合は、感情の起伏もそれほど激しくなく、冷静なクライアントさんが多いのですが、たまに感情を爆発させながら相談内容を話される方がいます。
その中でも一番対応が難しいのは、怒りを爆発させているクライアント役を演じている場合です。
もしかすると、これまでにも勉強会で怒っている相談者の対応で苦労された方もいるかもしれません。
このタイプのクライアント役に当たった場合は、とにかく自分の気持ちを押し付けてくることが多く、かなり手ごわいと言えます。
私はこれまでに試験対策講座で6000回以上のロープレ練習を見てきましたが、怒りを爆発させる方はとても少ないです。ということで、練習の機会もあまり持つことはできません。
ただ、本番ではこのような怒り役を演じるクライアントにあたる場合もあります。
そこで最低限どんなふうに対応すればいいのかヒントをお伝えしていきますね!
怒りを全て吐き出してもらうことに時間を費やすこと
ロープレ試験始まって、もしクライアント役が怒りを爆発させている場合は、かなり慎重に対応するようにしましょう。
怒りを全て吐き出してもらうことに時間を費やさなければ、その後違う話をすることさえもできません。
例えば、「上司が自分の手柄を横取りしてやってられない」といったような主張をクライアント役がお話した時に、その時「どんな気持ちになりましたか?」と質問をしたとします。
普通であれば冷静に納得がいかないとか答えてくれるのですが、こういった怒りを爆発させているクライアント役の場合は、「そんなの腹立つに決まってるでしょ!腹立たないですか?」と同調を求められてしまいます。
そしてついつい、同調するような形になってロープレを進めてしまうことになってしまうのです。
オウム返しを多めに
まずは、伝え返しの中でもオウム返しの技術を使って、とにかくゆっくりと丁寧に伝え出していきましょう。
むやみに質問したり、気持ちを深掘りしようとすると泥沼にはまってしまう可能性があります。
ただ、ずっと15分間愚痴を聞いているだけだと合格することは難しいので、ある程度落ち着いてきたところで、相談者の怒りと距離を取って行きましょう。
配慮しながら違う話題に展開する
ではどのようにして、クライアントへの怒りから距離を取っていくことができるのでしょうか。
さりげなく違う話に展開することもできると思いますが、自信がない方はクライアント役にこれから違う話をしていくと言うことを配慮をしながら伝えてみてください。
例えばこんな感じです。
経験値が少ない人や自信がない人は、このようにストレートにクライエント役に違う話をしていくことの確認を取ってみましょう。
あまりにも気を遣いすぎない
注意点としては、あまりにも気を使いすぎて腫れ物に触れるような雰囲気を出さないことです。
堂々と、違う話をお聞きする理由を伝えて、それがクライアント役のためにとって必要なことであるというニュアンスで進めてみてくださいね。
今日は、キャリコンロープレ面接試験で対応が難しい「怒り薬を演じる相談者」について取り上げてみました。
これ以外にも色々な注意点など、傾聴の部屋でテキストと動画でお伝えしていますので、是非勉強してみてくださいね。
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