キャリアコンサルタント実技面接試験で「ロープレが進んでくると何を質問すればいいのかわからなくなってアタマが真っ白になります。どうすればいいでしょうか」という相談をうけます。
こうなってしまう一番の原因は、おそらく養成講座や対策講座のなかで「こういうことをしてはいけない」というアドバイスをもらって、相談者に自由に関わることができなくなってしまうから。
アドバイスを取り入れていくことは大事なのですが、その前に仲の良い友達の相談を受けている感覚を忘れてはいけません。
仲の良い友達の相談を受けている時に「どんな質問をすればいいんだろうか」「どんな言葉をかけてあげることができるのか」など考え込んで、アタマが真っ白になることはないですよね。
なので、まずは相談者の話に興味を持って自由に関わってあげるということを忘れないでくださいね!
ただ、それでも質問が思いつかず沈黙になってしまう場合もあるかと思いますので、その対処法をお伝えしていきますね。
【キャリアコンサルタント試験面接対策】質問が出ない(沈黙時)の対応
キャリコンサルタントが質問をしてクライエントさんが黙る場合の沈黙は待たなければいけません。決まりはないですが、30秒とかは普通に待ちますね。
一方、明らかにキャリアコンサルタント側にボールがある場合に、長い沈黙は相談者さんを不安にさせてしまうのであまりよくありません。
では、何秒ぐらいが限界なのでしょうか。
これまで沢山の受験指導をしてきて、個人的にはキャリアコンサルタント側の沈黙は15秒~20秒が限界かなと思います。
どっしりと焦らずに対応できればいいのですが、こういう場合は焦っているし不安になるので、その不安感が伝染しちゃうんですよね。
なので、15秒以上の沈黙になりそうなら、何かしら声を出すしかないかなと。
では、具体的に何を話していけばいいのか見ていきましょう。
キャリコン面接試験で質問が出ない時に具体的な対策
- 伝え返し、言い換えを徹底する
- 登場人物のことで聞き漏れがないか振り返ってみる
- 何度も言うキーワードを深掘りしてみる
- (おまけ)もう少し補足してお話しておきたいことあればお願いできますか
1)伝え返し、言い換えを徹底する
「伝え返し、言い換え」が王道です。
沈黙になってしまうのは、おおよそ5分以降かなと。であれば、そこまでにクライエントさんが話したことが何かしらあります。
それを再度丁寧に「伝え返し、言い換え」しながら声を出しましょう。
伝え返し、言い換えの方法、効果などについては、下記記事をご確認くださいね。
堂々巡りだなと思われるかもしれませんが、沈黙が15秒以上続くよりはまだマシです。
だいたい、2回丁寧に伝え返せばクライエントさんは追加で何かしゃべってくれるのが普通です。そこから、新しい情報が聞き取れるとまた新しい展開に繋がりやすくなります。
2)登場人物のことで聞き漏れがないか振り返ってみる
これも王道の1つですね。
人が悩む原因の多くは「人」のこと。また、それを解決していくためポイントになってくるのも「人」になります。
今までお聴きしてきた話のなかで、まだ聴いていない重要な登場人物はいないかなと考えてみましょう。
結構聞き忘れていることも多いです。
すでに重要な登場人物を聞き終わっているときでも、再度具体的な会話を思い出して深掘りしてみましょう。
3)何度も言うキーワードを深掘りしてみる
クライエントさんが何度も言うキーワードはやはり重要性が高いです。
そのキーワードを拾って、その点についてどう考えているかを聞いてみると、深い話を聞き出せたりします。
このあたりが出来るようになると、新しい考えや価値観を話してくれる可能性が高くなります。
『どう展開するか』という記事も参考にしてくださいね。
4)(おまけ)もう少し補足してお話しておきたいことあればお願いできますか
最後におまけなのですが、上記1)~3)も上手く活用できないというときには下記フレーズを使ってみてくださいね!
- 「ここまでお話をお聞きさせてもらったのですが、もう少し状況や考えなど理解していきたいので、補足してお話しておきたいことがあればお願いできますか」
- 「ここまでお話されてみていかがですか?」
このあたりはどうしても詰まってしまった場合に、なんとか逃げることもできますので、一応切り札として準備しておきましょう。
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