【伝え返し、言い換えが最強】キャリアコンサルタント実技面接対策

キャリコンサルタント試験【実技】対策ヒント集

キャリアコンサルタント実技面接ロープレ試験に合格するためには、伝え返しと言い換えの技術を身につけなければいけません。

伝え返しと言い換えは最強の武器ですね。

私は面接対策講座の中で、かなりしつこく「伝え返し」「言い換え」のスキルについてフィードバックをしています。

国家資格キャリアコンサルタントの場合は、合格率が高いので攻めずに守りに徹するべき。

この守りの姿勢を貫くためにも、ぜひ習得してもらいたいのですが、なかなか簡単にはいきません。

文字で伝えるのには限界がありますが、コツをすべてお伝えしますね。

キャリアコンサルタント実技面接対策として伝え返し、言い換えが最強

国家資格キャリアコンサルタント試験は、対人支援の基本を実践できているかどうかを評価されています。

技能士2級試験が【熟練レベル】と示されており、国家資格キャリコンは【標準レベル】と言われていることからも、基本スキルを習得しているかどうかが合否のポイントであることは明らかです。

では、この標準レベル、基本スキルや態度は具体的に何を求められているのか。

表情、頷き、相槌、姿勢、アイコンタクトなど非言語の部分は当然です。

さらに、会話のなかで関係構築していくためには、キャリアコンサルタントの押し付け、勝手な質問は許されません。

やってはいけないことをやらないために必要なスキルが「伝え返し」「言い換え」ということになります。

では、伝え返し、言い換えの効果や習得するコツについて解説していきますね。

伝え返し(狭義)の効果

まず、繰り返しと伝え返し(狭義)は違います。

繰り返しとは、単純にクライエントさんの言葉を自分のペースで繰り返すだけです。

一方、伝え返し(狭義)は、クライエントさんの表情を見ながら、絶妙なマを取りながら、話し方も抑揚をつけて、声を相手に飛ばすことです。

私は伝え返しには(狭義)の意味と(広義)の意味で分けて説明しています。広義の伝え返しは、あとから説明する言い換えとイコールとして捉えています。

繰り返しも伝え返し(狭義)も基本オウム返しなので、逐語録で確認した場合はまったく同じになります。

ただ、伝え返し(狭義)はしっかりと言葉を飛ばしながら、会話のキャッチボールをしようとしているのですが、単なる繰り返しはボールを相手に返すことはしていません。

必ず、伝え返し(狭義)のスキルを習得するようにしてくださいね!

伝え返しの効果

  1. 言語的追跡をすることで聞いていることを証明できる
  2. 大事な言葉を記憶することができる
  3. 特に前半5分でリスクを取らずに進めることができる

1)言語的追跡をすることで聞いていることを証明できる

まずは、基本中の基本。言語的追跡。相手が話したことを聞き取る能力です。

しっかりと相手の話を私は聞いていますよ、ということを証明するためには、復唱できることが最強です。

うなづき、相槌だけだと、ちゃんと話を聞いていなくても雰囲気だけは作れますが、復唱となると全神経を集中させなければ出来ません。

なので「私はあなたの話をすべて聞いていますよ」という証明をするためにも伝え返しをしっかりとやるようにしてくださいね。

プラスの評価がもらえないかも知れませんが、少なくともマイナス評価になることはないですね。

2)大事な言葉を記憶することができる

クライエントさんが話した言葉を、ゆったりと思い出しながら言葉を噛みしめながら相手にボールを投げかけていくことで、実は暗記できる効果が高まります。

要は、クライエントさんの話したことを忘れにくくなるんですね。

試験で緊張していると「あれっ、最初クライエントさんは何を話したいたっけ」となったりします。

しっかりと話してもらったことを覚えておくためにも、伝え返しをしながら記憶に定着させるようにしましょう!

そもそもCLさんの話した言葉を覚えられないという悩みがありますが、全部丸暗記しようとするのではなくて、ポイントを押さえて覚えれば大丈夫です!

3)特に前半5分でリスクを取らずに進めることができる

特に前半5分くらいについてはリスクを取りたくありません。

出だしでミスをすると、変な流れ、雰囲気になってまず挽回することができないんですよね。

なので、伝え返しを中心に進めることで、マイナス評価になることを避けることができるのです。プラスにならなくても、マイナス評価にならないことを最優先させましょう!

あと、伝え返しをするということは、少々時間がかかります。まどろっこしいと感じる方もいますよね。

でも、後半になればなるほど「どんな質問をすればいいのか」「堂々巡りにならないためにはどうすればいいの」と悩まれる方も少なくありません。

出だしで時間をかけることで、後半上記の悩みを解消することに繋がるのです。

リスクを取らないためにも、出だしは伝え返しを中心として進めることで後半もラクになる

言い換えの効果

先ほどお伝えしましたが、私は「言い換え」=「(広義の)伝え返し」で説明しています。

言い換え=広義の伝え返しは、クライエントが話したことを受け止めて理解して、「こういうことを伝えたいんだろうな」「こういうことを言ってあげるともっとシックリくるかも」といった感じで、わかりやすく補足してあげることです。

明確化とも言われたりしますね。

伝え返しよりも重要になります。

もし、合格するために必要なスキルを1つだけ選んでくださいと言われたら、私はこの「言い換え」を選びますね。

それくらい、面接ロープレ全体の中でも肝になるスキルだと考えています。

言い換え効果

  1. 受容、共感を示すことができる
  2. 言い換えることで内容についてさらに補足説明してくれる可能性が高くなる
  3. 変な質問を減らすことができる

1)受容、共感を示すことができる

言い換えの効果は、これが一番です!

伝え返しだけだと、クライエントが話した言葉をそのまま伝えるので、受容、共感を示すにはやや物足りません。

言い換えは、クライエントがこういうことを話したいんだろうなと思っていることを想像して、「そうそう、そういうことなんです!」と感じてもらえる言葉をチョイスしてボールを渡してあげるので、この人はすごく私のことを理解してくれていると思ってもらえるのです。

過去合格者のなかでも、面接ロープレ高得点の人は例外なくこの「言い換え」能力が高いです。

クライエントさんが話された内容を変えずに、ピッタリの言葉を伝えてあげるのは難しいと思うかもしれませんが、質問能力を高めるよりは明らかに簡単に習得できますので!

中学生、高校生くらいの子に、クライエントさんが話した内容をわかりやすく伝える感じで、相談者にボールを渡してあげると自然と綺麗に言い換えができるようになります!

2)言い換えることで内容についてさらに補足説明してくれる可能性が高くなる

言い換えが綺麗にはまると、クライエントさんはキャリアコンサルタントが使った言葉を勝手に拾って、そのことについてさらに補足説明をしてくれます。

これこそ、ラポールが形成できている証拠です!

詳細に説明してくれるので、キャリアコンサルタントとしてもよりクライエントさんのおかれている状況や考え、価値観など理解できるようになるので一石三鳥ですね。

言い換えた言葉をクライエントさんが拾ってくれるとラポール形成が上手くできています!

3)変な質問を減らすことができる

言い換えをすることで、話を展開することが出来れば、質問で展開する必要がなくなります。

もちろん、これは究極論の話なので、伝え返し、言い換えだけで展開することはできないのですが、それでも意味のない質問や、わかりづらい質問を減らすことはできます。

質問がまだアタマに浮かんでいないのに、しゃべりながら苦し紛れで質問をしてしまう受験生はとても多いです。

そういう質問は無意味なだけでなく、マイナス評価に繋がってしまうので、そういう意味でも「言い換え」で展開することを意識してみてくださいね。

質問することがないのなら「言い換え」で落ち着いて対応するべき!

 

以上、【伝え返し、言い換えが最強】キャリアコンサルタント実技面接対策について解説してきました。今日の話はかなり重要になりますので、何度も確認してくださいね!

多田塾有料会員 最高峰の教材コンテンツ!

多田塾では出来る範囲で有用な情報を無料提供させて頂いておりますが、さらに「効果的かつ効率的」に勉強を進めていきたい方。「絶対に一発合格したい方」「合格後も資格を有効活用していきたい方」を対象に、2つの有料会員コースをご用意しております。

  1. 学科集中コース(学科合格に必要なものをすべて提供)
  2. 研究施設コース(学科合格教材すべて+実技合格教材+対人支援プロ養成教材)

 多田塾有料会員の詳細はこちら >>

コメント

タイトルとURLをコピーしました